東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

最終報告~自分の弱さに向き合う~(医:宗形美咲)

2023年1月27日 (金)

こんにちは、宗形です。中間レポートは2500文字でしたが、最終レポートは二倍の5000文字だと初めて見たとき驚いてしまいました。この文章を書いている今、5000文字を突破することができるのか、正直不安です。ですが、これまで少ないながらにレポートを書いた際も、一度波に乗るとすぐ書き上げることができたので、意外とするっと終わるかも、などと希望を抱いています。さて前置きはここまでにして、植物を育てて学んだことや成長したことなどを8つのセクションごとにわけて書いていきたいと思います。

目次

1想像していたよりも大変だったこと、逆に意外と上手くいったなどの栽培面で感じたこと

2他の科目への波及効果

3毎日の観察の観察をするということで、どのようなことが身についたのか、感じたこと

4文章を書くという点において、講義の受講前と受講後の変化

5自分自身が習得できたと思う点、他の受講生と比較して、さらに研鑽を積むことが大事だと思う点

6先生方のコメントにどの程度followできたのか、意味があったのかということ

7中間発表で目指した点がどれだけ達成できたのか

8どのようにこれからの生活に生かすことができるのか、どのように今後管理したいか

1想像していたよりも大変だったこと、逆に意外と上手くいったなどの栽培面で感じたこと

 私がこの講義を受講する上で大変だったことは、レポートの継続した提出です。講義か始まってから今まで観察と水やりはずっと続けていましたが、中間レポートを提出してから燃え尽きてしまい、著しく投稿頻度が落ちてしまいました。中間を出した後だし、自科総もあるから一週間だけはサボっても大丈夫か、と思っていましたが、次の週も同じ思考になってしまい、長い期間投稿なしということになってしまいました。投稿をさぼっている間はずっと、書かなきゃ、と焦りは感じつつも明日は何もないからできるだろうなどと考え、問題を先延ばしにし続けてしまいました。この失敗を通して、自制心を持って自分を律し、継続して何かをし続けることの大変さを身にしみて感じました。また、豆苗の再栽培も失敗してしまいました。こちらは一度収穫してからも屋外に置いておいてのですが、入れていた水が夜に凍ってしまっていたことにより、成長できなかったようです。私はほとんど昼にしか水やりをかねて観察をしていなかったため、その事実を長い間知ることができませんでした。このことを経験して、気温の変化が著しい時は特に、植物を栽培する際は様々な時間帯に何度も観察をする必要がある事を実感しました。

789.jpg凍ってしまった豆苗

 逆に意外と上手くいった点は、カブとサニーレタスの栽培です。この二つの栽培で私が行ったことは種の袋の裏に書いてあった通りに植え、土が乾いたら水をやり、太陽光の当たる場所に置いておいただけです。タイミングが分からなかったため肥料や間引きなどはは行いませんでしたが、どんどん育ってくれました。レポートを提出して成長具合を書くたびに、その段階ごとに必要な水やりの量やタイミングをTAさんなどがコメントでアドバイスしてくださったため、上手くいったのだと思います。また、太陽が正面から当たるベランダがあり、その日照条件が整備されていたことも上手くいった要因だと思います。さらに、思ったよりも植物は素直でした直近のレポートではカブがしなびてしまった旨を書きましたが、水不足が原因かもしれない、とアドバイスを受け、いつもよりしっかりめに水をやると前日とは全く違い、同じ植物だとは思えないほどシャキッとしていました。

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2.jpgしなびた状態から元気になったカブとサニーレタス

植物は毎日世話をして、何か問題があったらすぐに対応することで素直に成長するようです。この講義が双方向な物であり、疑問があったらすぐにアドバイスをいただける環境であったことも上手く栽培できた大きな原因になっていると思います。月に入ってから実食し始めましたが、自分で作った野菜を食べるという初めての経験をすることができました。

2他の科目への波及効果

 この講義を受けて、すべての科目に関わる技術的な点ではタイピングの速度が速くなったと感じます。一ヶ月半のブランクがありましたが、受講開始した2セメになってから、知り合いの近くでパソコンをいじっているとタイピングが早くなったと褒められるようになりました。一番初めの説明の際に、ブラインドタイピングができるようになると良いと先生がおっしゃっていて、残念ながら完璧にそれができる領域まで達することができませんでした。しかし、他の講義のレポートなどを書いているときなどに、前よりも指が早く動くのを感じるようになりました。このことは将来的に仕事についた際のスピードの上昇にもつながるため、非常に良い効果であったと感じました。正直、何か特定の科目への波及効果という物は感じられませんでした。今期自分が取っていた科目は医療系が多かったのですが、この科目では人体に関する様々な知識を学びましたが、何かを観察してそれを論述するというような科目がなかったため、あまり今回の講義を生かすことができませんでした。ですが2月にある基礎看護実習の際、受け持ちの患者さんを観察してそれを報告書にまとめるといったことを行う予定なので、植物を観察してまとめ続けたこの経験は必ず役に立つと思いま

3毎日の観察の観察をするということで、どのようなことが身についたのか、感じたこと

 毎日の観察をするうえで、様々な角度から問題を考える力が身についたと思います。私はレポートを書く、前回から変化したところを見つけ、その場の条件の変化などを結びつけて理由を自分なりに考察するようにしていました。例えば根っこが張ったのなら、その事実のみを書くのではなく、どうして張ったのか、なぜこの方向に張ったのかを考えて要因を書くように心がけました。これを行ううえで小さな変化でも捉えることが必要になるため、毎日の観察では葉っぱを一枚一枚裏表両方とも見るようにしたり内部が気になったら割って中を見てみたりと細かく細かく植物を観察するようにしました。今回この講義で養うことができた観察眼は看護師として働く際に必ず必要になるスキルであるため、自分もレベルアップする事ができたと思います

 また、観察を毎日続けるで、こんなにも寒い場所でぐんぐんと成長する植物を見て愛着がわくようになりました。前回までのレポートにも書きましたがhttp://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2022/2022/11/22164416.php、サニーレタスは成長してから食べるのが楽しみすぎて「チョレギ」と呼ぶようになったり、土から白いカブの実が見えるようになったら友人のLINEを送ってしまうほど喜んでしまったり、まん丸できれいなカブを収穫したときは野菜に対して可愛いという感情を持ってしまいました。やはり一から何かを育てて日々それと接していると愛おしさを感じてしまうようです。育っていく植物を見ているとなんだか優しい気持ちになっていく感じがしました。

4 文章を書くという点において、講義の受講前と受講後の変化

 私がこの講義を受ける前はたった400文字どころか、それ以下文字数のレポートですら書くことがない!と、長い時間をかけてしまっていました。この講義のポートは1000文字以上が目安であるため初めはきついと感じていましたが、気づいたことや自分で考えたその要因を書くのは非常におもしろく、さらにTAさんなどからのコメントを読むのも楽しみだったため、一度書き始めるとスラスラと書けるようになりました。(書き始めるということが最もハードルが高かったのですが...。もちろん他の講義では書く内容があまり興味深い物ではなかったり、苦手なものであったりしますが、文字数で詰まってしまうことは減ったと思います。文章力に関しての成長は正直感じませんでした。もとから子供っぽい文章になってしまうことが悩みでしたが、今も内容や組み立てにおいては子供のままだと感じます。ですが他の受講者のレポートをたくさん読み表現や文章の流れを参考にさせていただ、少なからず自分の文章力の向上につながったと思います。

5自分自身が習得できたと思う点、他の受講生と比較して、さらに研鑽を積むことが大事だと思う点

 先ほども書いたように、多角的な視点で物事を捉えることを習得できたと思います。他の受講生を見て研鑽を積むべき点はレポートをより論理立てた物にすると言うことです。私は変化や疑問があったら他の要因を調査したりより細かく見てみたりして仮説を立ててレポートに書き、その後先生方にそれについてのアドバイスを頂くという流れでした。しかし、他の受講者の方のレポートを見てみると、その変化をより可視化したり、仮説が合っているのかを自分で調べたりすることもできたと感じます。例を挙げると、っっっwさんのレポートでは植物の生長をグラフで表しており、成長したということだけでなく成長率も見ることができ、なぜ成長したのか、何の要因が最も重要なのかなどをわかりやすい事実を基に書くことができたと思います。また、っっっwんのレポートではウェブサイトの引用などを用いて自分で問題解決まで行っており。自分も仮説だけで終わらせずにその続きも書くことができればより論理だったレポートにする事ができたと感じます。その他の方のレポートでも参考にさせていただきたいポイントがいくつもあったので、自分のレポートをより良い物にするために様々な技術を身につけていきたいと感じました。

6先生方のコメントにどの程度followできたのか、意味があったのかということ

 私は先生方がつけてくださるコメントを毎回楽しみに読んでいました。私はよく自分なりに植物の生長に関する考察を立てていましたが、それに関する先生方の知識や意見を書いてくださって仮説が当たっていたのかを知ることができ、植物ついての学びをより深めることができました。さらにそのコメントを基にして次のレポートを書く際により注目して観察するべき点をさだめることもでき非常に興味深いものでした。何よりも植物の成長具合や環境、自分の着目点など、細かいポイントに対してポジティブなコメントを書いてくださって、純粋に栽培に対してすごく前向きな気持ちになることができました。また、前回のように成長が上手くいっていないときはその原因と解決法を書いてくださったり、成長に悪影響になってしまう事があればそこを指摘してくださったりして植物栽培という初めてで慣れない体験をしていても本当に心強く、楽しく行うことができましたまた、自分が久しぶりにレポートを出した際はそのことについて言及してくださり、気を引き締めることができました。私は前のコメントにあったことを踏まえて観察を行うことがよくあったので、しっかりfollowすることができたと思います。

7中間発表で目指した点がどれだけ達成できたのか

 私は中間発表で、投稿頻度を上げたい、おいしく食べられるように観察を続けたいと書いていました。前者に関しては、全く達成することができませんでした。中間発表をギリギリに提出してから自分の怠惰から長い間提出することができませんでした。一月に入ってから提出を再開できましたが、失敗を繰り返さないように3セメは背筋を伸ばして生活していきたいと思っています。後者に関してはよく達成することができたと思います。レポートは書けませんでしたがこの記事(http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2022/2023/01/26035204.php)にあるように、毎日水やりと観察を続けて実食することができました。ずっと継続して気にかければ、植物もそれに応えてくれると感じることができました。

8どのようにこれからの生活に生かすことができるのか、どのように今後管理したいか

 この講義で得ることができたタイピング力はこれからの大学生活でたくさんレポートを書くことができ、さらに観察眼は仕事に就いてからも必ず生かすことができると思いますしかし、この機会では自分の弱さを一番自覚することができました。やらなくてはならないことから目をそらして自分のやりたいことに時間を割いてしまう悪い癖が今回明確になったのだと思います。先ほどから何度も書いていますが、今回反省したことを絶対に忘れずに3セメからの講義に取り組んでいきたいです。

 今育てている野菜はカブ4株とサニーレタス少しと土で育てている豆苗です。前回に収穫してから残ったカブの成長や実食の様子を2セメの終わりまでにレポートに書いて何度か提出していきたいと思っています。

(5023文字)

コメント

医学部 宗形さん

育種の渡辺です。投稿を確認したのは、〆切から3minくらい過ぎてからでした。7番目の投稿でした。〆切を守るというのはとても大事なことです。3minくらい誤差のうちだろうと思われるかも知れないですが、現在のようにweb siteを使って、レポート、申請書などいろいろなものが投稿できます。そういえば、大学受験のシステムもそのようになるはずです。そうしたとき、〆切は厳密に管理されています。ちょうど1年ほど前に受験を経験しているので、〆切日からどれくらい余裕を持って書類を持ち込んだり、郵送したのかということを思い出して下さい。〆切とはそれくらい厳しいものです。3min間に合わないということは、様々なトラブルがあったことはmailで連絡をもらっていますが、そうしたトラブルが起きるかも知れない、という危機管理を考えた上で行動することです。その時間を捻出するためにも、己を律する自制心は大事になるわけです。

DSCN4792.JPGこの講義のシラバスには、基本毎週の記事は1,000文字を越えることを謳っています。その点をきちんと確認されているのは評価できます。振り返って、1,000文字を越えていたのか、考えてほしかったですね。今回のトピックは何であり、何を見いだし、それを示す写真が何であるのかということを考えてほしかったですね。受講するときに連絡をもらいましたが、その時にも毎週のHPへの記事の投稿ができることを確認したかと思います。〆切が明確に決まってないという受講生もいましたが、今回の受講生の中にも明確な〆切がないにもかかわらず、記事を投稿できています。24hrという全ての受講生に共通なものをどのように管理して、それをすることはつらいことかも知れないけど、ヤルと決めたこと、約束したことはきちんとできるように次年度以降、対応してくれることを切望します。

また、毎日、観察して、写真を撮影したとも書かれています。さらに、その写真を友達にも見てもらったと。そうしたことをこの講義で求めているのではなく、HPにその週の変化を文章として記して、記事にすることです。それぞれの講義、仕事などで求められていることをきちんと理解して対応することを再認識して下さい。もちろん、写真を撮影したこと、世話をしていたことは評価できますが、記事として投稿して完了ということを再考して下さい。そのことが「2月にある基礎看護実習」に反映されることを期待します。また、植物も動物もいずれも命ある生命体です。それに対して愛着を持って対応できるようになったことはよいことです。生長する様子は、植物も動物もかわいいものがあるのだろと思います。そうした心を植物の栽培を通じて養成できたことは「2月にある基礎看護実習」にも活かされることかと思います。

DSCN5161.JPG誤字脱字はレポート、報告書などでは致命的になります。そのためにも、書いたものをそのまま投稿するのではなく、改めて読んでみることです。できたときは熱くなっているので、改めて時間をおいて読むくらいの余裕を持つようにすることです。

ここで身につけたタイピング力は他の講義にも活かせるはずです。目の前の現実を現実として捉えて、そこから逃げないこと。それを行えるようになれば、ここでの失敗は大きな学びとなって返ってくると思います。最終報告のタイトルにあるように、「自分の弱さに向き合う」ことをわすれないで下さい。講義はこれで終わりですが、最終報告に書かれているように、残っている野菜がどうなったのかの報告、楽しみにしています。もちろん、コメントはできるだけ迅速にしますので。

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わたなべしるす