東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2023年度カレントトピックスを終えるに当たり。。(1/29)(渡辺 正夫)

2024年1月29日 (月)

 この先の2週間の天気予報を見る限り、最高気温は5-10oCくらいという暖冬。最低気温も氷点下になる日は少なく、また、雪の予報でなく、雨か雪という予報。最高、最低のいずれを見ても、厳冬からほど遠い天候になりそうです。振り返っても、12月、1月に積雪があっただけで、この冬全体が「暖冬」だったかと思います。そんな栽培環境はよい条件での今年度の「カレントトピックス」でした。実質4名の受講生で、先週の金曜日の1/26(金)の17:00までに4名の受講生からの最終報告を確認し、こちらからコメントを入れました。自分のコメントを読むのは勿論ですが、他の受講生が書いた最終報告、それに対するコメントも読んでみてください。できなかったこと、できたことについて、改めて思いを馳せることで、意外な発見・気付きがあり、そのことが取り組む事象に対して、より高いステージへと導くきっかけになればと思います。

 作物の生育がよい条件というのはありました。概ね、栽培している作物は収穫レベルまで達し、食レポまで書いている受講生にはある種の達成感を持ってもらうことができたのではないでしょうか。あわせて、15回を超える投稿をした受講生が2名もいたことは高く評価できると思います。2名の投稿を見ると、ほぼ決まった曜日に毎週投稿しており、2名で切磋琢磨したことをうかがい知ることができました。継続することは勿論大変さがあったと思いますが、ここで学んだ継続力を他の講義に是非、活かして下さい。また、それを達成できなかった受講生の方々。そのことを阻んだものは何か、どうすれば達成することができるのか、この春休みで振り返り、次の学年での学びに活かして下さい。

DSCN0341.JPG 大学では様々な力を身につけてほしいということから、基礎的なこと、専門的なこと、一般教養のようなことなど、多岐にわたっていると思います。それらとも共通している部分があるかも知れないですが、この講義で、観察力、分析力、文章力が身についたのではないでしょうか。観察して、それを文章化する。さらに、なぜ、そうなるのか、うまくいってないのか、ということを考える、文章力も身についていると思います。これらを支援するためということとして、「uploadした記事に対して、双方向性でのコメント」を個別、あるいは受講生全体とやりとりをしたかと思います。研究室、ゼミのようなユニットになれば、身近にいる方と議論をしたり、まとめたり、発展性を考えるなど、様々な「双方向性」のやりとりが可能です。毎日というわけにはいかないですが、週に1回程度はやりとりをして、やっていることの方向性を考えるということの重要性は理解してもらえたかと思います。ラボスタッフのオガタ君はみなさんのよき相談相手であり、メンターのような立場でコメントをしていたのが、参考になればと思います。さらに、みなさんの学年が進んだとき、あるいは社会に出たとき、みなさんがメンターとしての立場で、周りの方に接することができる礎となればと思います。

 講義としての投稿はこれで終わりとなります。ただ、野菜を加工して食レポを書いてない、あるいはさらなる観察をして記事にする。もちろん、歓迎です。ラボスタッフのオガタ君がいつものようにコメントします。また、いくつかの記事がuploadしたところで、渡辺から全体へのコメントをしたいと思います。文章を書いている間は高い文章力は保てます。でも、書かなくなると、減衰してきますので、ご注意ください。もちろん、この講義でなく、別の講義を活用して、文章力を維持し、さらに高める手立てがあれば、そんなことに取り組むのもよいと思います。いずれ、学部の1, 2年の時、単位を取ることに苦労したけど、10年くらいたったときに振り返ると、よかったと思えるようになれば、幸いです。受講生のみなさんのこれからの発展を祈念しております。頑張ってください。

DSCN0324.JPG それからこの講義はカレントトピックスとしての2年の役割を終えて、次年度からは「学問論演習」というくくりの中で実施します。旧来の「基礎ゼミ」というユニットで、学部の1年生の後期に実施します。形式はこれまでと変わりません。申し込み順で受け付けます。受講生の記事にあったように、楽しむこともできれば、毎週が苦痛になる場合もあります。講義との相性かもしれないです。次年度から受講する学生さんは、是非、この記事をはじめ、過去ログを見て、楽しみながらできる方、チャレンジしてみてください。


 わたなべしるす

 PS. 授業アンケートに対応頂いてない受講生の方が現時点で、1名います。対応ができてない、あるいはできたけど、渡辺に知らせてない方は、対応・お知らせ下さい。mailで案内したとおり、前期と同じ形式です。