②生育経過報告(農:伊藤恵)
2018年10月18日 (木)
さて、種まきをした8日からちょうど一週間たちましたので、彼らの生育状況について報告していきたいと思います。(この文章をアップロードしたのは木曜日ですが書き始めたのは15日でした、、、)
まずはかいわれ大根から。ドレッサーの中は完璧に真っ暗なので、発芽から少し経つまではその中で育てました。9日の夜に帰宅してドレッサーを開けると、すでに種が割れて芽(or根)が出始めていました。さすがに二日間くらいはかかるだろうと思っていたので、驚きでした。

クレソン
問題なのはクレソンです。以前の記事で、オガタさんにアドバイスをいただきました。普通の植物だったら鉢底石を敷くのは良いようですが、私が育てているのはクレソン。腰水にしなければなりません。石があると、石の部分からはもちろん水を吸収してくれないので、水が石より上に来るまで入れる必要があります。しかし逆に水が深すぎてもだめで、土壌が過度の還元状態になって根を傷めてしまわないように注意しなければなりません。「鉢底石を敷くと良い」、「腰水にしなければならない」という二つの条件を合わせて考えて、種まきの時にクレソンに適応させられなかったのが悔しいです。文字だとわかりにくい部分もあるので、オガタさんに描いていただいた図を参考にしてまとめました。アドバイスをいただいた後、早速腰水の量を少し足して、水を頻繁に替えることにしました。

しかし、一週間経っても芽しか出てくれず、、、しかもその芽はとても小さくて細いです。芽が出たところでベランダの近くの比較的太陽に当たりやすいところに置きましたが、あまり変化はありません。他の方もちらほら経験している「徒長」という現象なのでしょうか。原因は思い当たることがあります。温度と日当たりです。部屋に日光が当たりづらいことが原因だと考えられます。
某インテリアショップのオンラインストアで良い物を見つけましたが、、自分で作るのも良いと思うので検討したいと思います。
今度こそおいしいクレソンになりますように!
コメント
農学部・伊藤さん
育種の渡辺でございます。この週末は、ラボスタッフのオガタくんが留守なので、渡辺がコメントします。トマトは、伊藤さんが実家で栽培しているのでしょうか。大きさのそろいはいろいろあるようですが、なかなかの栽培力だと思います。是非、秋の栽培でもこれを発揮して下さい。
カイワレダイコン、よい感じで、大きくなっている思います。また、日付けがあるので、どの様に多くなっているのか、分かりますね。次にまた実験をするときは、物差しを当てること。カップの大きさから、推定というのもありますが、講義を受けてない方も見ている可能性があるので、物差しを入れて下さい。
クレソンは、確かに水耕栽培に近いのが多いかも知れないですが、通常の土耕の栽培条件で維持できると思います。なので、対比実験、controlは、大事なので、そんなことをやることを考えて見て下さい。そのために、植木ばちなどが必要であれば、研究室に取りに来て下さい。来るときは、お知らせください。お待ちしております。
わたなべしるす
ー 追記 ー
主な所は教授がコメントしてくれています。
受講生の多くは室内栽培と室外栽培とで迷われていますね。これは各自の置かれた条件が違いますので一概には言えない部分です。大まかに言ってしまえば、原則は室外栽培です。ベランダなどが無くて外に出せないとか強風で危ない、ネコが狙っているなどの場合は室内もあり得ます。更に室内の場合は窓越しでも直射日光が数時間当たることが最低条件になります。
繰り返しですが室内で明るく見えても、それは眼の調整能力のおかげであり、決して充分ではないのです。このクレソンはやはり緑が薄く、光不足に見えます。
この場合は、結論としてはまだ室外に置いて下さい。この気温では植物はまだまだ大丈夫です。答えをここで書いてしまうのは非常にゼミ的にはまずいのですが、最高気温12℃あればゆっくりでも成長できます。低温伸長性のいい品種なら10℃でも成長するかな、というイメージです。最低気温はあまり関係ないと思って下さい。
温室等は必須ではありません。去年の受講生はけっこう頑張った人が多くいて、それぞれ工夫していました。参考に見てみて下さい。
スプラウトは上手にできました。次は食べてみた感じを載せて頂ければと思います。
最後、イラストがとても分かりやすくてきれいですね。
ラボスタッフ オガタ