東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

比較的抑制されている徒長、原因不明の細菌?、気温と日数(11/3)(渡辺 正夫)

2020年11月 3日 (火)

 ラボスタッフのオガタくんからのコメント、いかがでしょうか。研究室で渡辺とサイエンスのことを議論するのですが、その合間での話は、この展開ゼミ。例年より精鋭メンバーではないかと思っています。というか、リモートでの講義ということで、サークル活動などの他の活動を抑制しているからでしょうか。順調に投稿を重ねているのは、大事なことを確実にできているということだと思います。その中でも、この時期、水をやりすぎないように、日光に当てるようにということを注意事項として書くことが多いのですが、今年は一部の学生さんの写真くらいでしょうか。栽培している植物の茎(実際には、胚軸という部分ですが。。。)の徒長が抑制できています。水やりをきちんと管理できているということ、さらには、屋外で栽培して太陽光を当てているのがよいのだと思います。新たに開墾して、という受講生もいて、少し寒くなってきますが、がんばって見て下さい。植物は不思議なもので、生長は遅くなっても少しずつ生長していますので。

 気になるのは、カイワレダイコンの茎が腐るというよりも、ハクサイで見られる軟腐病のような色になること。たしか、細菌が感染して、維管束系が詰まることだったような。そんなものが仙台の空気中に。。。考えにくいですね。乾燥していますし。研究室の湿度は35%くらいです。光を当てるときに、暖かいところに置いてないでしょうか。普段は病害を引き起こさない常在菌が気温が上がることで、いかにも腐るような表現型を出している可能性が。。。なので、アルミホイルを取ったら、光は当たるけど、少し気温は低めのところにおいてみて下さい。屋外におくのもよいかと。湿度が下がりますから。ただ、風に飛ばされないように気をつけて下さい。

20201103165124-5fa864a0f5e361b6839c6659d2404cf9596a42b5.JPG それから、オガタくんからのコメントにあると思いますが、写真が栽培から何日目なのか、気温の変化がどうなのかということを気にして下さい。朝夕の気温をつけたり、また、それをグラフにしてみる。また、生長曲線といいますが、どこかの大きさ、例えば、子葉の縦横の長さなどを測り、それをグラフにしてみる。Excelを使うとできるかと。そうしたら、この講義が文章を書くだけの文系チックなのから、理系チックに変化させることができます。しっかりしたレポートのような。どうでしょうか。過去にもそんな先達がいました。是非、トライしてみて下さい。文章を書くことができて、科学的思考で物事を見て、それを表すグラフを作ることができれば、多様な力を養成できると思いますので。気がついたら、今日は文化の日。自然科学という文化をこれからもしっかり学んで頂ければと。


 わたなべしるす