かいわれ大根再挑戦~その2~(農:川口菜月)
2020年11月12日 (木)

写真は家の先代猫の小次郎です。宮本武蔵のライバル、佐々木小次郎から名前を取ったのですが、性格はとても気の小さい小心者・・・しかし、小次郎にはお手という特技があり、すごく賢い子でもありました!
7日目 室温19.0℃
オガタ先生からのコメントを読んですぐに15mLの水を与えました。かいわれ大根は1cm程伸びましたが成長の速度は少しずつ緩やかになっているように感じます。
8日目 室温18.1℃
昨日水を与えた時点では、水がティッシュペーパーの少し上まで確認できましたが今日見てみるとティッシュペーパーより上に水は見られませんでした。成長は止まってきましたが、長さも10cm程になってきたのでそろそろ緑化を考えています。
9日目 室温18.5℃
昨日かいわれ大根を確認したのが夕方だったこともあるかもしれませんが、成長が止まり、元気がなくなり横に倒れてしまったものも見られるようになってきたので緑化を開始しました。
やはり水を与えたときから調子が良くないように思います。6日目までは感じられなかった独特の匂いも前回失敗したときと同様にするようになりました...前回と同じように途中で切れてしまったかいわれも見られます。
コップを観察すると種子の残りかすに緑っぽいカビが発生したようです。やはり水が原因なのかとも思いましたが9日目と栽培期間が長すぎるのかもしれません...とりあえず緑化を観察します。
緑化を始めましたが今日はあいにく曇りのため、半日日に当てても薄い黄緑のままなので卓上ライトのましたに置いたところ、緑が少し濃くなりました。
収穫しました!が下の部分を切り落とすと結局3cm程になってしましました...種の残りかすにカビが発生していたため、念のため加熱して食べることにしました。まずフライパンで軽く炒めて、食パンのうえにチーズとのっけてトースターで焼きました。かいわれの辛さがチーズのまろやかさとあってとても食べやすかったです。
今回かいわれ大根を収穫し、食べるという一つの目標を達成することができましたが栽培に成功したとは言えないです...次は置く場所を変えたり、水をもう少しこまめに与えたりして、種の残りかすにカビが発生しない内に収穫できるようにしたいと思います。かいわれ大根にこんなに苦労するとは正直思っていなかったです。このゼミが終わるまでに何とか成功させたいです!
コメント
川口さんこんにちは
ネコがお手とは初めて聞きました。うちのネコのようなアホもいれば、賢いネコもいるんですね。
さて今回の報告は不思議ですね。幾つかの点でそう思います。
先ず最初の点は、成長が殊の外遅いということです。他の受講生の例ではコップから出るくらいまで大きくなるのも珍しくはなく、10㎝弱で止まる方が妙だな、と思います。過去の例で言えばそういうことも無くはないのですが、そんな場合はだいたい15℃以下になってしまっているものです。そういう例では最長15日間置いたものもあります。やはり水カビ等には苦労していたようですが。
次の点はもちろん腐敗の発生ですね。9日でこれとは...... 今回はコップの消毒や種子の洗浄には気を遣っていたことと思います。こちらでも原因をこれと言うことはできないのですが、消去法で言うと「種子は他の受講生と一緒」「コップも一緒」「下敷き、水もおそらく大差ない」「遮光はうまくいっているよう」「通気も改善している」のは確かなので、他の要因ということになります。
それとは別に、腐敗に関して言えば「菌の量」「温度・湿度の環境」「植物が元気かどうか(植物自体をダメにするかどうかで言えば、植物の組織自体が健康であればそうそう腐敗しない)」ということが言えます。
他のうまくいった受講生の方法をトレースするというのも一つの方法ではあります。残念なことに他の受講生は温度はともかく種子の数や水の量をきちんと数値化して上げているものが無いので、再現できません。
ともあれ、この展開ゼミは「植物をうまく育て上げる」のが評価基準ではなく、科学的に考察したり工夫するのを求めるものです。今回収穫量が極小になったのは残念は残念なのですが、植物栽培に色々な要因と難しさがあることを感じて頂ければ幸いです。
最後に食レポで少ないながらも一味感じたことはいいですね。それと言い忘れましたが、水を15mlというのは、コップ底面積から考えましたか? 実はそういうのが大事ですね。過去の受講生では鉢土に水をやるのに、鉢底から水が出るまでの量をきちんと測定し、毎回間違いなく与えられるようにしていた人がいました。
常にそういう計算に頭を働かせることはないのですが、理系ならば多少やるべきですね。例えば電気ケトルでカップラーメン用のお湯300mlを沸かす場合、何秒かかるか?
(100℃-18℃)×300ml×4.2/500w で三分強と求められます。キモは高校で習う4.2ジュール(W秒)=1カロリーですね。ついでに言うと、電子レンジは総合効率5割、IHは8割、融解熱は水1gで80カロリー、蒸発熱は水1gで584カロリー、灯油は燃やすと1Lで約1万キロカロリーになります。これくらいは憶えておくべきでしょうね。
では中間報告も、なかなか大変ですが、お待ちします。
ラボスタッフ・オガタ