第10回 朝霧・浅漬けミックスの近況と収穫(理:山本実永)
2022年12月22日 (木)
第10回報告 12月9日~12月22日
読者の皆さん、お久しぶりに山本である。まずは、一身上の都合により12月15日から12月21日にわたって家を離れなければならず、この間課題のことを考える余裕がなく先週の記事の更新をできなかったこと、申し訳なく思う。今回の1回分の更新は今後必ず取り戻すつもりでこれからの記事の編集をがんばっていきたい。今週から雪が降り始め、寒さが一段と厳しくなった。これを受けて野菜たちの生長は確実に鈍くなっているようである。今回の話題は、朝霧と浅漬けミックスの生長の様子と浅漬けミックスの収穫の話である。
1 朝霧の生長
2 浅漬けミックスの生長
3 浅漬けミックスの収穫
1 朝霧の生長
播種から66日目に当たる12月15日に自宅を出発する直前に、朝霧の鉢受けトレーに水をできる限り入れてから出て行った。そして、それから7日間が経過した12月22日に見てみたところ、水はなくなっており鉢土は乾いていた。水の量が7日間を耐えるには足りなかったということだ。そして、株の姿をよく観察したところ、7日前に比べて株が平たくなっていることが分かった。7日前に比べると葉が横になるように生長していることが見て取れる。上が播種から60日目となる12月9日の朝霧を横から見た様子で、下が播種から73日目となる12月22日の朝霧を横から見た様子である。
また、初めの方に出てきた本葉の内の1枚が黄色く変色し枯れ始めていることも分かった。枯れた原因は不要になったからなのか水が足りなかったからなのか定かではないが、収穫できたかもしれない葉が枯れて少々残念である。下の写真は枯れていく葉の拡大写真である。
2 浅漬けミックスの生長
播種から59日目となる12月8日に収穫した。その翌日12月9日に観察していて、鉢に残った株の中でも小さいものは葉の緑色が薄いということに気が付いた。より大きい株に日光を遮られ、十分に光合成ができなかったのかもしれない。これからはたくさん光合成をして育ってほしい。上の写真が12月8日の収穫前、下が12月9日の収穫後の様子。収穫した株の数が少ないため、間違い探しにしか見えない。
そして、播種から66日目となる12月15日に出発する直前に、浅漬けミックスの鉢受けトレーに水をできる限り入れてから出て行った。そしてそれから7日間が経過した12月22日に見てみたところ、まだ水は残っており鉢土は湿っていた。また、株の姿をよく見たところ、浅漬けミックスにも朝霧と同じような傾向が見られた。上方向に生長するのではなく、次第に横に広がるように生長しているようだ。寒くなると背丈が低くなるということを以前にコメントでいただいたが、その傾向が現れているのかもしれない。また、いくつかの本葉が黄色く変色し枯れてしまった。生存するためにそれらの本葉を枯らす必要があったということだろうか。上の写真は播種から61日目となる12月10日の浅漬けミックスを上から見た様子、下の写真は播種から73日目となる12月22日の浅漬けミックスを上から見た様子である。
3 浅漬けミックスの収穫
播種から59日目となる12月8日、浅漬けミックスの収穫をした。浅漬けミックスはいくつかの品種のミックス種であることから分かるように、収穫したものには顕著な違いがあった。写真右のものはカブのように見え、左のものは小松菜に似ているように見える。葉の特徴も大きく異なり、右ではぎざぎざとした葉だが、左のものは滑らかで細長い葉である。下に収穫した株すべての写真と左右それぞれの拡大写真を載せておいた。
この後、水洗いして、野菜の2%に相当する重さの塩で漬け込んだ。12月22日時点でまだ食べていない。
今回の報告は以上である。次の投稿は遅れないように気を付けたい。
コメント
理学部 山本さん
育種の渡辺です。家を空けないといけないというのは普通ではないですね。そちらへの対応は大丈夫だったでしょうか。短期間とはいえ、その期間の対応はしっかりできているかと思います。下の皿に水をいっぱいにしたのは分かりました。上の土にしっかり水をやっていれば、問題ありません。そうでないときは、次回以降の学びとして下さい。ホウレンソウの葉が黄色くなっている原因は難しいですが、植物がしおれているわけでないので、空けていた間の対応もよかったではないでしょうか。ミックスの方も黄色くなりかけているので、その点では、少し肥料がキレ気味かも知れないですが、食する時期が近いところでの施肥は苦みが出るかと。間引きをもう少し強くかけるのも作戦かも知れないですね。それ以外については、ラボスタッフ・オガタさんが月曜日にコメント予定です。それまでお待ち下さい。
わたなべしる
山本さんこんにちは
鉢の土が7日間で乾き始めている...... 不思議な感じがします。この時期は寒いのでそんなに蒸発しないですし、ホウレンソウの水の吸い上げも多くない気がします。植物体はそこそこ大きくなっていますが、一株だけですし。
鉢受けの容量が不明です。普通の鉢受けなら鉢底2㎝は水を貯められますが、どうでしょう。あまり浅いと鉢底にしか届かず、土に触れないので役に立ちません。逆に深いと根の呼吸を阻害して腐らせてしまうのでダメなのですが。
もしも7日間以上家を空けるなら、鉢の1/4以下の深さ、しかしそこにできるだけ近い感じで腰水がいいですね。鍋?か洗面器がいいかもしれません。
葉が下から枯れてくるのはこの時期普通のことです。植物は冬で大変だぞ、と思うと「リソースを中央方向に集約」しようとします。まあ、次々と枯れてしまうと収穫するところが減ってしまうので問題なのですが。追肥を普通に行いながら様子を見て下さい。
浅漬けミックスは相変わらず順調に成育しているようです。こちらは鉢受けに水が残っている......不思議なことです。なぜなら、通常鉢が小さいほど容量に対する表面積が大きくなり、乾きやすくなるはずだからです。微妙な風向きの違いなどがあったのでしょうか。
そして収穫後の写真がキレイです。下紙があるといきなり論文調にグレードアップしますね。
それぞれの形態、面白いのはしっかり「カブ」になってるんですね! この大きさから地下部に栄養を蓄えているとは驚きです。
さあ、次回は実食、期待してお待ちします。塩2%というのは浅漬けを調べた数字でしょうか? こういう時にネット情報は役に立ちますね。
あ、それとまだ浅漬けミックスの鉢は混み混みですので順次収穫して下さい。全部写真に撮って、実食レポをしなくともいいのですが......
金蛇水神社のスイーツ...... ここまでリアル化しなくとも......
ラボスタッフ・オガタ