【ハプニング】地獄の正月(文:恵利一花)
2023年1月11日 (水)
不本意ながら、お久しぶりです。
タイトルの通り、投稿が止まっていたこの2週間で大きなハプニングが2つありました。
まず、一つ目の想定外。帰省する際、仙台にパソコンを忘れました。
そして二つ目の想定外。正月早々新型コロナに感染し、仙台に帰れなくなりました。
春から楽しみにしていた法医学の実習に出られませんでしたし、自動的に単位も飛んで行きました。今はキャンセルした飛行機の代金をどうやって取り戻すか、頭を悩ませています。久しぶりに感じる関西の匂いにはしゃぎ、なんでもない大阪駅を撮影して早速豚まんを食べていた自分をむなしく思い出します。
そして何が一番の頭痛の種だったかというと、5日で帰るつもりでベランダに置いてきたコカブのことです。
のどの痛みに呻きながらとりあえず相談しようと思ったものの、パソコンを持たない私は本当に無力でした(どうしようが帰れないものは帰れないので、相談しても仕方ないところはありますが)。
前回言っていた通り自動給水機も購入してみたのですが、お試しで使ってみたところ不安が残る結果となりました(後述します)。そのため、オガタさんのおっしゃるように腰水のみで行ってみるか!ということで、受け皿にたぷたぷに水を溜めて家を出ました。
帰りの飛行機の出発が1時間も遅れ(格安航空なので通常運転ですが)、枯れたコカブを見たくないがために「もうこのまま永遠に飛び立たなければいいのに......」とぼやきながら、なんだかんだで仙台空港に到着しました。
コカブの様子
1/9夜 2℃
受け皿に溜めていた水はカラカラに無くなっていました。この写真だと色味が暗めに見えますが、明朝に見るとそこまで変わりはない様子。触ってみると、かなりかさついているな~という印象です。ただ、完全に枯れきってパリパリになった様子を想像しながら帰ってきたので、正直安心しました。
しかし今冷静になってから見ていると、そこまで深刻ではないものの、やはりダメージを受けてはいるのではという感じがします。ほとんど成長はしていませんし、帰省前の写真と見比べていても、地面に向かって力なく垂れているような。リカバリーのために何が必要なのか分からず、とりあえず水だけはたっぷりとやりました。
最後に、パソコンを忘れたことに気づかないまま、帰省を前にウキウキで書いていた幻の記事を載せておこうと思います。
【散水!自動給水ノズル灌太くん】(12/29)
仙台空港から失礼します。
周りに何も無いので、ありえないくらい空が広くて楽しいです。
前回の記事で「いつか本物の『だっちゃ』が聞きたい」というようなことを書きましたが、なんと早くも昨日、法医学の教授が「だっちゃ」を連発しているのを聞くことができました。
「カーブが急な方が背中、溝がある方が下!これで左右が見分けられる。肋骨は簡単だっちゃ!」だそうです。
「だっちゃ」も聞けた上に、肋骨の左右も判るようになりました。良い日です。ちなみに左右判別が一番難しかったのは膝の皿(膝蓋骨)で、正直これは無理です。
自動給水器の観察
今朝は、10分で家を出ないと飛行機に間に合わないという、致死レベルギリギリの寝坊をしました。流石に焦りました。昨日のうちに植木鉢の準備を済ませていた良かったです。
さてこちらが、先日購入した自動給水器「灌太くん」です。この状態ではただの円錐であり、自分で穴を開けろ(⁉️)ということだったので、わざわざ安全ピンを買ってきました。
一人暮らしの部屋に意外と無いものランキング1位の安全ピン
関係ないですが、安全ピンをまとめる土台にも安全ピンを使うというデザイン、非常に良いですね。一つずつ取り出しやすいですし、バラバラにせずともこのまま保管できます。グッドデザイン賞を差し上げたいです。
土に先端を挿したときに、ちょうど土の真ん中くらいにくる位置に穴を開けました。土が水分を含むとペットボトル内の圧で水が止まり、土が乾き始めると穴から空気が入るため、また水が出始めるという仕組みらしいです。
土に挿す前は、穴からポタポタと水が垂れているような状態でした。
この状態で一日放置し、どの程度水が出ているかを見てみました。その結果がこちら。
非常に分かりづらいですが、元々の水位のところにマーカーで線を引いています。
結果から言うと、まったく水は出ていませんでした。こりゃいかんです。
先日の記事へのコメントを受け、それなら腰水で試してみようかな~と方向転換。受け皿にたっぷりめに水を溜めました。お正月明けに、元気な姿を見られることを願うばかりです。
待ってろ京都!待ってろ正月!たくさんおもち食べるぞ!
コメント
文学部 恵利さん
育種の渡辺です。この講義も残すところ、この1ヶ月です。もう一息、頑張りましょう。12/29に水やりのトライをしたのは理解できました。もうすこし早く予備実験があれば。。。もちろん、その上にある記事を見ると、植物が枯死しているわけではなかったので、最悪の事態を避けることができたのはよかったです。しかしながら、その分の「想定外」のことが恵利さんに来たというようなイメージですね。危機管理の基本は「悲観的に準備し、楽観的に対処すること」と言う危機管理評論家の佐々淳行氏の言葉があります。最悪の事態を想定するということです。植物が枯死するという最悪の事態を想像できて、仙台に帰らないことまで考えていたわけです。その逆に安心して帰るためには、という準備を怠らないことです。法医学の講義に出席できなかったのは無念ですね。講義に出ることができなかったことと、単位がなかったことのどちらがより大きな無念であったのか、是非、考えてみて下さい。やるべき事象の何が大事かということがしっかり認識できますので。それ以外については、今週末、あるいは週明けにオガタさんからのコメントが投稿される予定です。それも参考にして下さい。
わたなべしるす
恵利さんこんにちは
いやまあハプニングはあるものです。思わぬ時に思わぬことが...... ただ、後で思い返すと「ハプニングも人生の一部」であることに気付きます。アニメ・ワンピースでレイリーのセリフに「戸惑いこそが人生だよ、黄猿君!」というのがありますし(どうでもいい知識)。
ともあれ踏んだり蹴ったりの経験も、繰り返さなければいいだけです。
それよりもなぜ大阪駅...... 京田辺市に行くのに...... 伊丹空港からなら、阪急で下るのでは。(個人的には色々思い出すことが多いですね、阪急。クッソ人が多い梅田の地下も、宝塚の宣伝も、「動くけど歩く歩道」も......)
そして「関西が懐かしい」、これはまだ一年生なので当然です。さあ、これが四年生になれば「仙台が懐かしい。関西にアウェー感」となるでしょうか。
さあ記事内容は初めに自動給水器(もどき)のことです。灌太くん、大の大人が会議で決定したネーミングなのでしょうが......なんだかなあ。
単にペットボトルの出口を凄く細くする道具らしいのですが、原理的に調整が難しそうです。穴が小さいと全く水が出ませんし、微妙に大きくすれば一気に流れ出るでしょう。土が乾燥した時だけ水が出てくれる、それはうまく水が土に触れれば可能かもしれませんが、なかなか...... 過去記事ではどちらかと水が一気に流れ出る方が多かった気がします。どうする灌太。それにひきかえ、安全ピンのパッケージングは確かに見事です。
結局は腰水で処理しましたが、日数が経ち......
しかし枯れてなくて一安心です。というかこの寒い季節で乾燥で枯れるのはよほどです。写真を見ますとまだ立ち上がっている葉があります。すっかり水分が抜け落ちたわけではありません。そもそもコカブは乾燥に強い植物で、土が乾き切っても数日大丈夫なくらいです。
もし本当に水分不足で細胞死しているならば、あと数日でその部分だけが緑から黄色になってくるでしょう。たいがい葉の先や縁のところです。まあ、ダメージはダメージなんですが、植物全体にとっては致命的なことではありません。様子を見て充分です。
さて話は変わって法医学!? これはまた法学部でも医学部でもない学生が取る単位としては凄いものです。そっちに興味がありましたか。まあ、東北大学というやたら大きな総合大だからこそ取れる単位ですね。
結果的には単位取れず、しかも実習に出られなかったとは残念です。
本当に個人的なことですが、骨の見分け...... 微妙な思い出があります。解剖学の一種で「骨学」というのがあるんですが、それは全ての骨の、突起や線なんかの名前(しかもラテン語名で! 例えば眼窩上孔ならばフォラーメンスープラオルビターレ、とか)を覚えなくてはいけません。そして試験では骨をポンと渡されて、その骨の形状を説明し切らなければなりません。めちゃくちゃ記憶力のみが試される試験でした。若い時ならできても、今そんな勉強はできないですね。どうでもいいことですがその骨学の試験勉強のために人骨を持ち帰った学生が、あろうことか阪急(どうでもいいことですが河原町線の特急)に置き忘れてしまい、とんでなく問題になったことがあったそうです。
さあ関西で充電(年末関西のテレビではしょーもない無名芸人のオンパレードだったと思いますが)してきたパワーで学年末の試験も、そしてこの展開ゼミも乗り切って下さい。
しかし「栃木レモン10%」で「無果汁」とはこれいかに。
ラブスタッフ・オガタ