東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ほうれん草を作ろう その8(反射板)(工:柳澤暢孝)

2023年11月24日 (金)

こんにちは。柳澤です。

先週末は何か紹介できることをしたかな...、と思ってスマートフォンの写真フォルダを見てみたのですが、部活の会議以外では家からもあまり出ず、大きな遊びもしていないようでした。
毎週誰かと遊ぶ予定を立てられるということも、僕にとっては貴重で幸せなことです。それでも、特に何も予定を入れずに、余裕を作っておくことも時には大事だと思います。まあ、あの週末はほかの授業の課題が結構溜まっていたので、それをやっていたのでしょうかね...


さて、ほうれん草についてです。
今週一週間の様子はこんな感じです。

【栽培51日目:11/18(土)】
[最高15.2℃/最低7.1℃]
気温は日本気象協会のホームページから

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【栽培52日目:11/19(日)】
[最高16.9℃/最低5.3℃]

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牛乳パックにある苗が不安定そうだったので、土寄せをしました。


【栽培53日目:11/20(月)】
[最高13.2℃/最低10.5℃]

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【栽培54日目:11/21(火)】
[最高14.8℃/最低4.7℃]
鉢植えと牛乳パックの両方に水やりをしました。

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【栽培55日目:11/22(水)】
[最高16.8℃/最低4.9℃]

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【栽培56日目:11/23(木)】
[最高18.9℃/最低6.0℃]

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急いで撮ったのであまりきれいではないです...


【栽培57日目:11/24(金)】
[最高17.1℃/最低4.4℃]

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この日もスマホです...


この一週間で、7・8枚目の葉が出ている苗が増えてきました。
葉の数は、成長が数字で見えるので分かりやすいのですが、大きさの部分を最近測っていないので、また測り始めてもいいかもしれません。また余裕があれば、苗ごとに写真を撮ると観察がしやすいかもしれません。


牛乳パックの苗についてですが、すべての苗で子葉が枯れはじめています。牛乳パックへのへの追肥も、そろそろ行った方が良さそうです。
そういえば、以前おがたさんが、「牛乳パックに横向きでたくさん苗を植えると、1株あたりの土の体積が減り、成長が遅くなってしまう」というようなことを仰っていたのを思い出しました。牛乳パックを用意してからまだ3週間しか経っていませんが、土にあった肥料を鉢植えより速いペースで使い切ってしまったのかもしれません。


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以前からお話ししていた反射板の設置を、土曜日に行いました。
といっても、反射板はアルミホイル段ボールに貼り付けるだけのものです。

PXL_20231118_020635193.MP.jpgほうれん草とは関係ありませんが、貼り付けには紙製のマスキングテープを使いました。これは元々、模型の塗装用に使っていたものです。接着力は弱いですが、その分剝がしやすく糊残りもないので、塗装以外でもよく使っています。

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完成した反射板を網戸に貼り付けます。これで午前10時ごろから午後2時ごろまで、牛乳パックに反射光が当たるようになりました。

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日が出る時間帯であれば、鉢植えよりも明るく照らされます。


今回は以上です。

コメント

柳澤さんこんにちは

 相変わらずきっちりと毎日撮影していますね! この努力、習慣は驚くべきものです。

 そして、気象庁発表気温が併記されていますが、この時期としては高い! 記憶にないくらい高いです。予報では11/26あたりに最低気温0℃とありますが、数日とは続かずまた気温は高めになるそうです。

 地理学の分野で「栽培可能期間」という言葉があります。一日平均気温5℃以上の日数累計のことです。人間の利用する植物を生育させるには、その温度以上が必要なんですね。単に生き延びさせるならばそれ以下でもいいんですが、日照を利用して光合成反応を行うには温度が必要です。温度がなければ日照はむしろ細胞にとって害にしかなりません。

 というわけで、ホウレンソウを平均気温5℃まで下がる前までに大きくしましょう。

 撮り方のせいなのか葉の色が薄く見えます。柳澤さんの記述にある通り、順次追肥をしましょう。

 水やりは回数的には適切です。一回量について、水が下から出るまで充分量与えましょう。いや、守られていると思っているのですが、時折そういう画像があればいいのですが、言葉だけだと不安が残りますので。

 それと牛乳パックの方が、やはりダンボールの置き場では不安定に見えますね(鉢が凄くしっかりした台に載っているので相対的にそう見える)。ダンボールは水にさらされると変形しやすくて......今はともかく、雪が降るとダンボールは常に湿っている状態にさらされますから、どうかなあと思います。

 そして今回メインテーマの反射板!! 見事なものです。マスキングテープを使い、アルミホイルの裏面を見える側にして固定、いいですね。網戸への固定もたぶんいいんでしょうね。

 「効果はバツグンだ!」 太陽入射角がいいのか、マッチするよう考えたのか、いい感じに反射光が当たっています。これで牛乳パックの方も期待できそうです。というか、今までの置き場はベランダの壁の下なので暗かったんですね。

 おそらく反射光の強さは直射日光の数分の一だと思います(周りが暗いと目にはとても明るく見えるんですが。詳しくは言いませんが、人間の感覚についてのウェーバーの法則によって)。ただ、ホウレンソウはその明るさで一日数時間過ごせるのなら、充分に成育可能です。というか時間帯が変わっても本当に当たってる?いや柳澤さんのことだから計算ずくで反射板の大きさを決めたのでしょう。

 さあ今後が楽しみです。ホウレンソウ成育スパートなるか!?

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ラボスタッフ・オガタ