東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ほうれん草とカイワレ大根を作ろう その10(種2)(工:柳澤暢孝)

2023年12月 8日 (金)

こんばんは、柳澤です。

9月から自動車学校に通っているのですが、思ったよりも教習の時間が短く感じます。あと数時間の教習で路上に放り出されるので、そのための勉強もしないといけません。


ほうれん草の話をします。

まずは一週間の様子を見てみます。

【栽培65日目:12/2(土)】
[最高9.5℃/最低0.5℃]
気温は日本気象協会のホームページから

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牛乳パックに水やりをしました。下の写真が水やり後です。

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【栽培66日目:12/3(日)】
[最高13.5℃/最低0.9℃]

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【栽培67日目:12/4(月)】
[最高12.7℃/最低2.6℃]

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【栽培68日目:12/5(火)】
[最高12.6℃/最低1.3℃]

(火曜日-木曜日までの分もカメラで撮ってあるのですが、データを置き忘れてしまいました。帰ったら載せます。データを移すのが面倒なので、こだわらずにスマホで撮ったほうが続けやすいかもしれません)

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【栽培69日目:12/6(水)】
[最高12.9℃/最低6.9℃]

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【栽培70日目:12/7(木)】
[最高15.9℃/最低4.3℃]

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【栽培71日目:12/8(金)】
[最高14.4℃/最低5.0℃]

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先週は寒いことばかり言っていましたが、だんだん暖かくなってきました。もうしばらく、このくらいの気候でいてほしいですね...

正直、見た目ではほうれん草が成長しているかどうかよく分かりません。ただ、葉の重なっている部分が少し多くなってきているようには感じます。ここまで成長しているので間引きをするのは厳しそうですが、反射板も使ってうまく日光を当てたいです。


さて、第6回ごろから今までの間、ほうれん草の大きさを測っていませんでした。ほうれん草を傷つけずに定規を当てるのが大変だったこと、毎日撮る事のほうを優先して考えていたことがあるからなのですが、やはり葉の長さなど、数字で考えたほうが分かりやすいと思いました。
火曜日と金曜日に、試しに色々な部分の長さを測ってみました。
まずは火曜日です。

  • 一番大きい葉の長さ: 約6.5cm

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  • 鉢植えにある苗の高さ: 約9~10cm

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  • 牛乳パックにある葉の長さ: 約3cm

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  • 牛乳パックにある苗の高さ: 約6~7cm

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金曜日です。

  • 一番大きい葉の長さ: 約7cm

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  • 牛乳パックにある葉の長さ: 約3~3.5cm

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数mmなので、測り方の誤差がに含まれるのかもしれませんが、1週間でも成長していることを感じます。
また、やはり牛乳パックの方が、全体的に小さくなっているようです。
違う部分を撮ってしまうと比較ができないので間違えないようにしないといけませんが、今後も同じ部分を撮って比べていきたいと思います。


もう一つ、今までの写真ではいつも鉢植えと牛乳パックを分けて撮っていましたが、これだと2つの間でのほうれん草の違いが分かりません。並べて撮ってみましたが、特に違いはありませんでした。

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日毎の葉の色の違いも分かればよいのですが、毎朝撮っている時間や天気が違うため、同じ色味で撮る事が中々できません。目に見える様子で観察したいと思います。


最後に、もう12月になってしまいましたが、木曜日からカイワレ大根を栽培し始めました。

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もともとこの授業では、鉢植えとスプラウトで2種類の植物を育てることになっていたのですが、僕はよく話を聞いておらず、中間発表前までほうれん草しか種を持っていませんでした。先々週に渡辺先生の部屋へ伺い、種をいただいてきたのです。

僕も植物パワーを感じようと思います。

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まず、容器を作ります。頂いたコップに、救急箱にあった脱脂綿と、模型で使っているキムワイプを入れました。これは、田中さんの記事を参考にしました。というか、大体同じやり方ですが...。

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水を入れて、底に水が溜まり始まるまで湿らせたら、種を入れます。

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他の方も結構多めに入れているイメージだったので、底の面積が半分ほど種で埋まる程度を目指して入れました。数えると、87個ほど入っているようです。

種をまいた後は、光が当たらないように蓋をします。丈夫で、コップがぴったり収まるので、柿の種の缶を使うことにしました。

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金曜日(今日)の朝見たところ、すでに目が出ている種を1つ見つけました。ほうれん草が5日ほどかかっていたので、結構早く感じました。

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これからの成長が楽しみです。


今回は以上です。

コメント

柳澤さんこんにちは

 相変わらずのホウレンソウ定期報告ですが、確かに大きさの変化が明確に分かりません。そこで計測...... 先ず株の「高さ」は、通常の植物(アサガオとかヒマワリ)であれば指標として適切なんですが、このホウレンソウの場合はかなり微妙です。というのは、ヒマワリなら茎を伸ばして成長点をどんどん上に持って行きます。それに対して、ホウレンソウはあまり茎を伸ばすことをせず、成長点の位置を変えません。別の植物で例えればタンポポのようなものです。その姿を考えたら分かりやすいでしょう。逆にホウレンソウの高さを見るのなら、成長ではなく「これから寒さ対応のための形態変化をする指標」として捉えれば有効かもしれません。

 葉の大きさは成長の計測対象になり得ます。

 過去の受講生では、葉の「面積」を計算して報告してきた人がいましたね。さてしかし、柳澤さんの計測は「鉢中で最大の葉」の計測であり、こうなるとある程度の目安として使えることは使えるのですが、定量としては微妙です。なぜなら「葉の大きさの限度、伸びしろ」が分からないので、数値が変わらない場合、その葉としての限度に達したのか、あるいは本当に成長が止まったのか分からないからです。

 ではいったい何を計測すればいいのか、これには答えが幾つかあります。「これから成長するだろう若い葉に着目する」、あるいは「幾つかの葉を計測して平均化する」、または「葉の枚数の数値と総合的に見る」などが考えられます。ただの栽培日誌にしないためには、何がしかのオリジナリティーが要りますね。

 さて牛乳パックと鉢を比べると、成長に大差は無いようですが、敢えていうと牛乳パックの方が小さいですね。これは植え替えのせいなのか、土の量のせいなのか、置き場の光環境のせいなのか判然としませんが、一つの「実験結果」ということは確かです。

 間引きについて、それほど必要性は無さそうです。これも敢えていえば鉢の方で、明らかに小さい個体は取ってしまっても良さそうです。

 そして総合的な感想としては、「成長にこれといった障害が無い」言い換えれれば水管理も肥料管理も問題なく、また極端な徒長もなく、その意味ではハードルをクリアしています。しかし、成長スピードとしては例年より遅めです。これは柳澤さんに限ったことではなく、今年の他の受講生でも同じです。今年の気象がそうさせるのでしょうか......

 

 スプラウト栽培の実行、おめでとうございます。後発の利を活かして、適切にスタートを切っていますね。

 種子袋の写真を見れば分かるのですが、そこまで下敷きを厚くすることはありません。まあ、発芽まできちんと水に浸り、根を伸ばしてくれば、根の呼吸確保のため水を少なめに、という原則を守れば大丈夫です。そう考えると、自ずと下敷きの最適厚さが分かるでしょう。

 そしてコップの大きさに見合った種子数、つまり密度は悪くありません。市販のカイワレならばもっと密に播いて、真っすぐ上方向に成長を揃えているものですが......しかし柳澤さんの種子数が「失敗を避ける」という意味で適切だと思います(多過ぎても水管理がやりにくい)。

 後は温度管理ですね。といっても室温にしかなりませんが...... 最後に遮光について、缶の利用とは面白いものです。「ピッタリ」というのがやや気にかかりますが、種子の呼吸を考えてスキマは確保してあるでしょうか。本当にピッタリならば、コップの方で上縁を一部切り取るなどの操作が必要です。

 というか、その柿の種の缶はけっこうレアものです。隣にある郵便ポストともあいまって、「ミニ昭和」ではありませんか!

 次の投稿もお待ちしています!

 そういえばこの先どんどん寒くなると「仙台を嫌になる」人が出てくるものですが......これは夏の過ごしやすさとバーターなので......

DSC_0313.JPG 微妙......

ラボスタッフ・オガタ