東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

野菜を育てよう その6 ~追肥後の様子~(農:大須賀文音)

2025年11月14日 (金)

目次

1.はじめに

2.ミニ大根の様子

3.小松菜の様子

4.おわりに

1.はじめに

こんにちは!大須賀文音です。

先日、駅弁を食べました。

駅弁って少し値段は高いですが、それ相応の美味しさと車内で食べる特別感があって好きです。通学で毎日新幹線には乗っているものの、駅弁はなかなか食べる機会がないので、とても嬉しくてわくわくしました。どれを買うか悩みに悩んで、「だし巻き玉子と山形牛しぐれ煮弁当」を選びました。牛肉は甘辛い味付けで、だし巻き玉子はかつおだしの風味が感じられるやさしい味わいでした。温めずに食べましたが、ご飯はもちもちで柔らかく、山形牛の旨味もしっかりと感じられて、駅弁ってやっぱりおいしい・・・!と改めて感動しました。また駅弁を食べる機会があったら、今度は別のものを食べてみたいです。

さて、今回の記事では、追肥を行った後の野菜の様子について書こうと思います。

2.ミニ大根の様子

【播種から36日(追肥から1日)】11/9(日)9:08、気温11℃、湿度74%

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【播種から39日(追肥から4日)】11/12(水)7:22、気温8℃、湿度67%IMG_3941.jpg

追肥後1日目と4日目の様子です。4日目は1日目と比べると、葉の大きさが一回り大きくなって、葉の色が濃い緑になったように見えます。調べてみると、葉物野菜の色について書かれたサイトを見つけました。こちらのサイトによると、窒素を与えると葉の色が濃くなるそうです。一般的な肥料には、植物の3大要素である窒素・リン・カリウムが含まれているようなので、今回与えた肥料にも窒素が含まれていたと考えられます。


間引き菜は虫に食われた跡が多く見られたので心配していましたが、残りの2株は虫に食べられている様子はなさそうです。最近は気温が低くなってきて、特に朝晩はかなり冷えるので、もうあまり虫害の心配はないのかもしれません。



3.小松菜の様子

【播種から36日(追肥から1日)】11/9(日)9:08、気温11℃、湿度74%

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【播種から39日(追肥から4日)】11/12(水)7:22、気温8℃、湿度67%

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こちらも、追肥後1日目と4日目の様子です。ミニ大根の変化と同様、葉の大きさが大きくなり、葉の緑色が濃くなっているのが分かります。

記事を書くときになって思ったのですが、追肥前と追肥後の葉の大きさを、物差しで測って比較すればよかったです・・・。今回は初めての追肥だったので、今後の追肥ではここまで大きく変化しないかもしれませんが、次の追肥では忘れずに葉の大きさを測って比較するようにしたいです。



また小松菜を観察していて気づいたのですが、下の写真に示したように、片方の株に1枚だけしなっとしている葉がありました。見たところ子葉ではないようです。水はしっかりやっているし、その他の葉に関しては元気に育っているので、たまたま茎の部分が折れてしまったのかもしれません。

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4.おわりに

追肥をしたことで、野菜の成長が一気に加速しました。今回は新たな操作を行わなかったので、今までよりも野菜の様子をよく観察することができたと思います。今回が6回目の投稿なので、次かその次の投稿が中間発表になるかと思います。過去記事やほかの受講生の記事をたくさん読んで、しっかりとした発表ができるよう頑張ります!もちろん野菜栽培の方も並行して行います。

今回は以上です。最後まで読んでいただきありがとうございました!

コメント

大須賀さんこんにちは

 駅弁は値段相応に美味しいものですが...... それはやはり列車内で食べるものですね! 時折、藤崎あたりで駅弁フェアがありますが、今一つ物足りない感......というかその値段なら普通に豪勢な食事が食べられます。

 東北大学の良いところはあんまり無いと思うのですが、最高に自慢できるのは「食堂のカレー」です。日本風カレーの絶妙にまったりした味わい、そして超薄切り肉とタマネギのかすかに残る食感、全国の大学食堂にこれ以上のものがあるとは思えません。そしてカレーと同時に買うべきものといえば、「豆腐の小皿」です。豆腐そのものと、添えられたネギと、かけた醤油がまた素晴らしくカレーに合います!

 ちなみに大阪大学の食堂でカレーにデフォで生卵が入っていたのには驚きました......

 さて本題に入りますが、今回投稿の中で目を引いたのは追肥の効果、でしょうか。

 本当に追肥の効果で成長が増したのかどうかは対照実験が無いのでなんともいえないのですが、植物体の大きさ&葉の色で、効果が見られたものと推察します。このままのペースで追肥を続けましょう。

 投稿中で触れていた通り、窒素量と葉の色はダイレクトに関係します。そして、葉の色が増す=日光をしっかり捉えてエネルギーに使う、ということですのでますます成長に有利です。

 窒素、リン、カリウム(そしてマグネシウム、カルシウム、ホウ素、マンガン、銅......他多数)それぞれが何に使われるものかは、おいおい後で学習するでしょう。どれも違う役割があります。そしてそれぞれについて多過ぎても少な過ぎても特有の症状を出します。これも学習していくはずです。

 窒素についてのみ略式で言ってしまえば、窒素は植物体の構成成分としてどこにでも必要な元素なのですが、特に葉緑素及び酵素の成分として必要です。酵素というと漠然としますが、植物の持つ酵素量の半分近くはルビスコという名前の、光合成における二酸化炭素取り込み酵素です。これが少ないと光合成が充分できません。

 ここから導き出される答えは、窒素成分は「特に成長の初期に必要である」、「こまめに与えるべき」というものになります。

 それはともかく中間報告の時期になりました。早いものですね。文字数にも内容にも気をつけて投稿ください。

 あ、虫害の拡大が無くて良かったですね。また、萎れた下葉は、次々拡大するのでない限り気にするほどのことではありません。よくあることです。


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 ダム盛りって......えっ

ラボスタッフ・オガタ