東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

反射板の効果やいかに~ダイコンの葉面積~(理:伊東功平)

2025年12月20日 (土)

CONTENTS

1.はじめに
2.観察方法
3.結果発表~
4.今後は
5.最後に

1.はじめに

 少し早いですが実家に帰省していました。実家に帰る目的はさまざまですが1番はやっぱり猫に逢うこと。うちの猫は胸元の毛は白色で他は肉球まで真っ黒な黒猫でしたが、最近ひげが白くなっているのを発見しました。人間でいう白髪のようなものでしょうか?今後もほかに白い毛がないか探してみようと思います。うちの猫はこたつが大好きでいつもアツアツのこたつに入っては、整ったようなそぶりで出てきてその辺でクールダウンしてます。サウナ好きの人間にしか見えません( ´∀` )

2.観察方法

 ダイコンABを観察対象としてダイコンAは反射板からの光が当たるように配置し、ダイコンBはその光が当たらないように配置しました。どれくらい成長したか、つまり反射板の効果があったのかを1枚目と2枚目の葉面積の増大を指標に観察しました。葉面積は葉の形が楕円形に似ていると思ったので楕円形に近似して、長軸と短軸の半分の長さと円周率の積によって計算しました。また、それぞれの葉面積はすべての株の平均値を計算した値にしました。予想ではダイコンAのほうが葉面積が増大しやすいと考えていました。

3.結果発表~

 観察期間は11月25日から12月12日の18日間でした。以下が結果をグラフにしたものです。

画像4.png

 結果はなんとダイコンBのほうが葉面積の増大スピードが速いというデータが得られました。ダイコンBは反射板の効果を得ていないはずなのに、、、 ただどちらのダイコンも葉面積の拡大傾向は似通ったものとなっていることが分かりました。

 このような予想に反する結果になってしまった原因としてそもそも植木鉢の配置は正しかったのか、葉面積の計算はどれくらい厳密だったのかというものが考えられそうです。ベランダの構造の関係上ダイコンBは反射光が当たらない場所に配置したものの、反射光の当たらない境目ギリギリにおいていたのでもっと明確に区別できる配置に置くとよかったかもしれません。また、成長していくにつれて本葉には、形がいびつだが3枚目の本葉が出始めたものや離れた位置に切れ端のような本葉が残るものもありました。1枚目や2枚目の本葉の大きさだけでは測れない成長が見られていたのかもしれません。ほかにも個々の株の成長スピードに違いがかなりあったことも原因だと思います。とほほ

いびつな形の本葉IMG_3112.jpg切れ端のような部分IMG_3110.jpg

 とりあえず結論としては今回の観察、記録だけでは反射板の効果があるのかないのかはわかりませんでした。

4.今後は

 気づいたら、ダイコンは鉢いっぱいになるまで大きくなってしまいました。観察中は間引くことができなかったのでいったん区切りをつけて間引こうと思います。また、だいぶ土壌内の養分も流されてしまったと思うので追肥も行いたいと思います。次はどんな観察をしようか、先輩のブログを参考に考えてみたいと思います。

5.さいごに

 今回の観察では反射板の効果を検証することができませんでした。それでも

・植物にも個性があることを実感できた

・データにすることで客観的に考えることができた

・観察方法を練ることが大切だとわかった

など良かった点もたくさんありました。この学びを大切にしたいと思います。

 年末は帰省するつもりですが、それまでにもう1回記事が書ければいいかなと思っています。

コメント

伊東さんこんにちは

 最初にネコの話ですね!

 ネコが次第に「白い部分」とのこと、それは普通だと思います! うちのサビ色のネコもだんだん白くなってきました。それに関連して......本当に不思議なことなんですが、ネコの毛の黒いところをめくると、根元の方は白くないですか? ということは、毛が伸びていって、後から黒く色が付いたってことですよね...... 毛が外界へ出て、勝手に化学反応で黒く...... メカニズムが分からないのですが不思議に思います。

 さて今回の投稿では、面白いポイントがいくつもあります。

 先ずはグラフ化! 単に数字を測るだけではなく、その後処理が重要になります。こういったグラフ化をしてみれば、分かることが多くあり、考察に結び付けられます。

 数字を取るのも各株ごとに葉を何度も何度も測定し、しかも楕円形近似で葉面積に換算するのは凄いですね。実のところ葉の幅や長さは正確な成長を現わすものではないので(葉ごとに長さや幅に上限があること、おまけに光合成は葉の面積によるため)、この方が適切な比較ができるでしょう。

 グラフを見ますと、またこれがきれいに近似曲線を付けられていて、非常に処理が適切です。そして各株とも一次曲線になっているようで、このことからも適切なことが分かります。各株の曲線そのものが形がバラバラなら比較もできませんので。

 そしてそして、最大に褒めるべきポイントは考察の部分にあります!!

 実験結果を素直に捉えているところです! これは非常に重要なことなんですよ。人間はややもすると「こうなるであるべき」ことにとらわれてしまい、実験結果を否定してしまいがちです。「結果が違う......ならばこれは間違いだ、あるいは何か悪い実験だったのだ」と思ってしまい、無駄に繰り返したり、せっかくの実験結果を捨ててしまったりします。

 科学者というものは、思い込みを捨てて、結果を素直に見るべきですね。ノーベル賞級の発明発見はいわゆる「セレンディプティー」に由来するものが多いものです。つまり、偶然得られた何かを捨て去らず、大事にすれば、思いがけない発展があるということです。

 さて投稿の内容では、いろいろと考えられているようですが(反射そのものや、株の葉の形など)、結論から言えば、誤差の範囲ではないでしょうか。誤差といってもこの場合は測定などのことではなく、いわゆる「個体差」ですね。生物実験ではこのくらいの個体差は普通にあることで、そこで沢山の個体を使って「統計的な処理」を行って「判定」するものです。この講義ではそこまで求めませんので、グラフを得たことで本当に上々の結果です。

 もちろん本当に「光が沢山当たったことにより逆に成育が抑えられた(光が無い方が葉自体の徒長により薄っぺらく広くなってしまった?)」ということもあり得るので、そこはこちらの知見として来年度以降の受講生への参考にします。

 繰り返しですが、今回グラフをしっかり描けたこと、素晴らしいですね。

 そして今後は間引きや追肥をしっかり行って下さい。またコンスタントな記事投稿お待ちします。あ、それと年末年始の対処について、この株の大きさなら、いわゆる腰水処理で充分かなと思います。予報では突発的な高温は無さそうですから......今のところ。

 それについても過去記事を参考にして下さい。一言言えば鉢の下部三分の一より上に水を付けないことがポイントです。

 1000000212.jpg

 この意味不明さよ......

ラボスタッフ・オガタ