東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[3日目]カイワレダイコンとハツカダイコンの発芽(文:山田佳歩)

2015年10月11日 (日)

こんばんは。文学部一年の山田佳歩です。

今日10/11の仙台は、雨が降ったり止んだりの一日でした。最低気温は14℃、最高気温は20℃と昨日に比べてぐっと冷え込みました。我が家の野菜たちは、今日一日室内で過ごしていました。

さて、実は今日いいお知らせがあります。なんと、先日種を蒔いたばかりのカイワレダイコンとハツカダイコンが発芽しました!以下、その報告と植物を観察して気が付いたこと、生じた疑問、また今後の栽培について調べたことを中心に述べたいと思います。


10月11日 カイワレダイコン 室内温度:20℃ 室内湿度:70%



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[発芽]

  • 10/11 AM8:00 前回の記事に書いたように、播種から2日経ってはじめて経過を確認したところ、発芽しているのを確認。
  • 芽の長さは[1]1.5~2.0cm、[2]1.0~1.5cm、[3]1.0cmとなった。
  • [1]は23個/23個から発芽を確認。播種から2日での発芽率100%
  • [2]は13個/14個から発芽を確認。播種から2日での発芽率93.0%
  • [3]は7個/7個から発芽を確認。播種から2日での発芽率100%
  • [1]は一番成長が早く、芽が絡み合っているように見える。
  • [2]のコップ内で種同士の間隔が近い。→種は移動させたほうがよいのか?...(工学部大和田さんの報告にあるとおり、移動させる場合は手などではなく清潔な物で行う)

[比較]

  • [1]>[2]>[3]というように、芽の長さに違いが見られた。→播種作業に時間差があったため?
  • 発芽率は浮いた種でも播種2日後で100%となった。
  • カイワレダイコン播種前に、種を水に浸す作業において浮いてしまった種でも発芽はする。しかしながら、芽の長さは沈んだ種よりも全体的に短い。

[今後の栽培について]

  • アルミホイルを外し、そのまま暗所で栽培(リカバンク)
  • 発芽をして子葉が出てきたら明るいところへ移動する(かぴばらニュース)
  • 窓辺に置いておくと光屈性が起きやすいので、入れ物の向きを定期的に変える(リカバンク)


10月11日 ハツカダイコン 室内温度:20℃ 室内湿度:70%

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[発芽]

  • 10/11 PM6:00 アルミホイルを外してシャーレを確認したところ、9個/10個が発芽していた。
  • 種の外側の皮を割るようにして芽が出ていた。
  • 芽の長さは0.5~1.0cmであった。

[今後の栽培について]

  • すぐに新しいプランターに移植する。→プランターに直植えしたものと比較しながら栽培。
  • 土表面が乾いたらプランターの排水口から水が勢いよく流れるまでたっぷりと与える。→乾燥させると根が変形してきれいな球体にならなかったり、辛みが出たりする。(大好き!プランター菜園)
  • 発芽までラディッシュは直射日光を嫌うが、苗になったら日当たりが良く風通しのよい場所に移す。(ペタDeco工房)
  • 発芽までは乾燥しないようたっぷり水をやるが、芽が出てからは土が乾燥した都度にやる。(ペタDeco工房)
  • ぐらついて苗が不安定なようであれば土寄せを行って支える。(ペタDeco工房)

コメント

文学部・山田さんへ

遺伝の渡辺でございます。今回も細かな報告、ありがとうございます。カイワレダイコン、浮いているのとそうでないものを比較して、発芽率でなくて、発芽したあとへの影響なんですね。冷静に考えると、重たいわけですから、子葉に栄養がたまっている。と考えれば、成長率がよいというのは、何となく納得できるのではないでしょうか。そこまで考えてみて下さい。考察というか、なぜ、そうなるのか。ということですね。できるだけ暗いところの方がよいと思いますが。たぶん。できるだけ徒長させて、そのあとに、光に当てるというのが、よいかと、渡辺は思いますが、いろいろやってみて下さい。

ハツカダイコンの方は、調べたことは大事なことです。特に徒長しかけたら、土寄せをする。去年の受講生もかなり苦戦していました。その当たり、しっかり、がんばって下さい。よい調子と思いますよ。

わたなべしるす

旧展開ゼミ