[6日目]間引き、そして土寄せ・・・(文:山田佳歩)
2015年10月15日 (木)
おはようございます。3日ぶりの投稿になってしまいました。文学部一年の山田佳歩です。
授業がフル稼働し始め、学祭まで残りの日数がわずかとなりました。もう10月半ばです。朝晩が冷えるのでどうしても野菜たちは家のなかでぬくぬく過ごす形になってしまっております...。一方で、野菜たちは短い日数の中でどんどん成長していき、植物の生命力を目の当たりにしました。こまめに変化を見守っていきたいです。
10月15日 カイワレダイコン 室内温度:19℃ 室内湿度:70%
[成長]
我が家のカイワレダイコンは日々すくすくと成長しております。コップの底の脱脂綿が乾いたら、霧吹きで適度に水をやるようにしています。そして前回の記事では、子葉が出てきたら明るいところへ移動すると書きました。ですが、渡辺先生のコメントを読み、「できるかぎり暗所で徒長させ、最後に光に当てる」育て方にシフトチェンジすることに決めました。
- 10/11の段階では淡い黄色だったカイワレダイコンの葉が、10/12に緑色に変化。
- 10/12、10/13の段階では、短い茎が斜めに伸びていたが、徐々に垂直に伸びるようになり、10/15現在では上を向いて長く伸びている。・・・しかし[3]浮いた種の茎の向きが、10/15からわずかに右斜めに傾いているように見える。
- 10/12では最高4cm。(根元から葉までの長さを計測)
- 10/13では最高5cm。
- 10/15現在、最高で8cmのものが見られた。
- 葉が横長になるような視点から、端から端までの葉の長さを計測。
- 葉の長さとしては、[1]沈んだ種 12:00播種のコップでおよそ1.5cm、[2]沈んだ種 20:00播種のコップでおよそ1.3cm、[3]浮いた種 20:00播種のコップでおよそ1.3cmのものが見られた。
- 浮いた種、沈んだ種の差異は、葉の大きさ・茎の長さにおいてほぼ見られない。
- 茎の傾き方に浮いた種と沈んだ種の違いがわずかであるが見られた。
10月15日 ハツカダイコン 室内温度:19℃ 室内湿度:70%
[発芽]
- シャーレで発芽させたものをプランターに移植(10/12)。
- プランターに直植えしたハツカダイコンが発芽したことを確認(10/12)。
- シャーレからプランターへ移植したハツカダイコンの発芽を確認(10/13)。
- シャーレから移植させたプランター、直植えしたプランター、ともに発芽率は100%。
[徒長]
ハツカダイコンが無事に発芽したところまではよかったのですが、発芽してまだまもないものと、子葉がすでに生えてきているものとばらつきが見られました。そのため、まだ芽が1cm未満の長さのものを日光に当てるのを渋っていました。そしたらどんどん茎の部分が伸びていき、ハツカダイコンの様子を確認するたびに何かがおかしい...と思っていたのですが、渡辺先生のコメントを見てはっとしました。まさかこれが徒長なのではないか、と...。大ショックです...。
◎徒長の原因
- 密植による株同士の競り合い(タキイの野菜)
- 水のやりすぎ(タキイの野菜)
- 日光不足(サンズコートガーデニング通信)
自分なりに原因を考えてみたのですが、やはり密植による株同士の競り合い、この期間が長かったことと、日光不足なのではないかな、と思います。水遣りは土の表面が乾燥したときにしかしていなかったので、原因の要素に含まれているとしてもこの2つが大きかったのかなと思います。
[間引きと土寄せ]
このままで上手く成長するかわからないのですが、最後までとことんやりぬこう!の精神で頑張ります。早速間引きと、2013年法学部佐藤さんの記事を参考に土寄せを行うことにしました。
- シャーレから移植したもの、プランターに直植えしたもの、それぞれから3つ芽を選び、移植。(手前3つがプランターに直植えしていたもの、奥3つがシャーレから移植したもの)・・・徒長しすぎておらず、ある程度葉の形がしっかりしているものを選ぶ。
- 土を盛り、特に根元のあたりでしっかり支えるようにする。
たったの数日、されど数日...ぐんぐんと成長していく植物に驚かされるばかりです。ほんの少しの判断の誤りが、大きな事件に行き着くこともあるのだなあと、生きているものと向き合うことの難しさと自分の甘さを痛感します。これからも頑張ります。中間発表までそろそろ1か月前になります。しっかりとした報告ができるよう、こつこつと記録をつけていきます...。
コメント
山田さんへ
こんばんは、ラボスタッフ増子です。渡辺先生が現在別件でヒーヒーいっているので、時々助っ人として登場します。今後ともよろしくお願いします。毎回、詳細なレポートお疲れさまです!見ている我々も楽しく見せて頂いています。
カイワレダイコン、順調なようですね!水に浮かなかった種子、浮いてきた種子の比較検討も興味深いです。種子の水に浮く or 浮かないの違いは、こないだ渡辺先生もコメントに書いたとは思いますが、種子の充実度によるものです。種子の充実度が低ければ、種子内の空隙が大きくなる or 組織へのデンプン等蓄積が少なく、種子が軽くなります。ちなみに、アブラナ科の種子は無胚乳種子を言われるもので、種子の中に小さく双葉がたたまれている形状を示し、この子葉にデンプン等、本葉が出るまでの栄養が蓄積しています。ダイコンの種子を輪切りにした写真があるページがありましたので、宜しければこちらも参考になさってください。
一番右のカイワレ大根はもう食べても良いくらい立派ですね(もう食べたかもしれませんが)。本葉が出ると胚軸が固くなったり、本葉のとげにより舌触りが良くなくなります。食味の違いなども、良かったら聞かせてくださいね。
ハツカダイコンに関しては、徒長ですね。土寄せされたとのこと、対策もOKではないかと。日照に気を付けてやれば、特に今後恐れることはありません。ダイコンは比較的徒長しやすいのか、土寄せする方が多くいます(こちらとか)。実際、私も何度か徒長させていますが、土寄せしてほっときます。本葉が出るあたりでは、しっかりしてきて不安も消えてきます。だんだん寒い日も出てきますが、出来るだけ外に出して日光にあててやってください。葉同士が触れるくらい密植の場合は、間引いてください。水やりも乾かして→たっぷりあげる、で問題ないかと思います。
次の報告も楽しみにしています。楽しんでサイバイしてください!