東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

最終報告(経:富樫泰杜)

2016年1月21日 (木)

 最終報告の前に、今回もまた投稿がギリギリになってしまい、本当に申し訳ありません。見苦しい言い訳に過ぎないのですが、記事本文は事前に少しずつWordのほうで準備してきたのですが、今回写真に関してアクシデントがあり、最終報告どころかその前提の投稿まで遅くなってしまいました。詳細は、最終報告に絡んでくるのでそちらで述べさせていただきます。本当に申し訳ありません。


(1) 植物、作物の栽培を行って、最初に想像していたよりも、たいへんだったこと、逆に、以外とうまくいったなと言うこと、という栽培について、感じたことをこれまでの発表のHPを引用(link挿入)するなどして、説明して下さい。これまでのプレゼンに使ってないような写真があれば、それを掲載してもOKです。

(2) シラバスにも書いたように、植物の観察眼を養うことを目的としていましたが、それ以外の科目などへの波及効果もあったのではないかと思っています。どの様なところに波及効果があったかを実例を入れて説明して下さい。

(3) 他の展開ゼミとは異なり、実質、「毎日が展開ゼミ」ということでたいへんだったこともあると思いますが、逆に、毎日の観察をすると言うことで、どの様なことが身についたのか、感じたことなどを、まとめて下さい。これまでの発表のHPを参照してもOKです。

(5) 以上の(1)(4)を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを、大学での活動を含めた日々の生活に対して、どの様に活かすことができるか。さらには、まだ、収穫していない作物を今後、どの様に管理したいかを記して下さい。

 まとめて4つのテーマを取り扱いたいと思います。この展開ゼミを通じてもっとも強く感じた事が、この4つのテーマにまたがる内容だったためです。もちろん、一つにテーマにだけ関わる内容もあるので、別途記します。

 この展開ゼミを通じてひどく痛感させられたのは、「目標・目的を持つことの重要性」でした。

 わたしがこの展開ゼミを志望した最大の理由は、シラバスを読んで「なんかこれすごい面白そう」と思ったことでした(以前記した通り、大学生のためのレポート作成入門での渡辺先生の講義が面白かったからというのもありますが、面白そうと思ったのが先でした)。そんなわけで履修し、実際にトウミョウとホウレンソウを栽培することになったわけですが、「自分は野菜の栽培は全くの素人だし、とりあえず今回は、ちゃんと野菜を収穫できるまで育てよう」という、目標というよりただの大前提を意気込んで栽培を始めました。目標というと、「植物の観察眼を養う」といった講義の目的もシラバスに掲載されており、渡辺先生からも説明がありました。養われた植物の観察眼は、今後の生活において必ず何かの役に立つだろう、ということはぼんやりと思っていましたが、所属したいゼミや就活といった大学での生活、あるいはその先の展望が全くない自分にはその「何か」を明確に見出すことができませんでした。それゆえ、「観察眼を養う」という展開ゼミの目的を自分自身の中に取り込めなかったと振り返っています。

 そんなぼんやりした動機で栽培を始めてしまったがゆえ、最初こそあれこれ調べたり、次回以降の栽培の展望を考えたりと精力的に活動できましたし、どんどん変化する植物を楽しく観察することができました。しかし、植物の生長がはっきりとしなくなるにつれ、しだいにその熱意が薄れていってしまいました。結局のところ、本来の目的である観察がおろそかになり、12月頃には水をやる、写真を撮る、日光に当てるなどの行動がルーティンのようになってしまいました。最近は、経営学の用語である「PDCAサイクル」という言葉がよく聞かれるようになりましたが、自分の栽培過程を振り返ると、P = plan(どちらかというとサイクルの前提にあるpurposeだが)がなく、D = doをしてもC = checkA = actしようがなく、その結果doもおろそかになっていく、と言えるのではと思います。この点は大いに反省すべきことだと実感しています。

 もうすぐ第2セメスターも終わり、大学でやりたいことが少しずつ出てきました。ようやく、所属してみたいサークルが見つかりましたし、経済学部の部局間協定校のなかに、以前からそこに留学して勉強したいと考えていた国にある大学を見つけたので、長期留学もしてみたいです。また、いよいよ2年次になる今、やらなければならないことも出てきました。自分が専攻したい学問に応じて、3年次に所属するゼミを決める。ゼミに入る前に、プレゼミという少し大きなゼミに所属して活動する。こういった事項は、毎日向き合わなければならないことであり、なおかつ長期間続くものです。そして何より、目的意識もなしにやれば全くの無駄にすらなりえるのです。養った観察眼がどう波及したか、という問いには答えられていないようにも思えますし、そもそも観察眼を養えたのだろうか、という疑問は残っています。ただ、こういった自分の失敗から、これから待ち受ける様々な活動に対して、それらを成功させるためには明確な目標を持たなければならないということを学びました。これが、本来の趣旨とは大きくずれてしまってはいますが、自分がこの展開ゼミを通じて学んだ最も重要なことと思います。


(1) 植物、作物の栽培を行って、最初に想像していたよりも、たいへんだったこと、逆に、以外とうまくいったなと言うこと、という栽培について、感じたことをこれまでの発表のHPを引用(link挿入)するなどして、説明して下さい。これまでのプレゼンに使ってないような写真があれば、それを掲載してもOKです。

やはり、慣れないということもあって、特に序盤において、作物を育てる過程一つ一つが大変でした。途中からは、それぞれの個体ごとにだいぶ異なる生長速度に応じて手を加えるようになりました。これも、本当にやっていいのか、なぜこんな個体差が生じてしまうのだろうか、とだいぶ悩まされました。詳しくは前回の記事に記しているので、ぜひ一読ください。

逆に、意外にうまくいったことは思い浮かびません。野菜、私の場合はホウレンソウとトウミョウですが、これらを育てるロールモデルなどが分からなかったので、うまくいったのかも分からない、というのが本音です。


(4) 大学の講義の中でも、かなり、異端の講義形式になっていますが、このゼミ形式で文章を書いたり、それをいかにプレゼンするかと言うことも学んだのではないかと思います。それらを踏まえて、文章を書くという点で、ゼミ開始前とあとでどのような変化があったか、考察して下さい。

 文章を書くことについては、ブログの執筆を通じ、いくつか自分に変化がありました。列挙します。

①一文一文の長さに注意するようになった

 昔から、まとまった文章を書くときに、主語述語が分かりにくく、節や副詞が多くて内容がつかめない文章を書く癖があるとしばしば指摘されてきました。記事の文章を書き、それを読み直して校正する過程で、改めてそのことを実感しました。そして、なるべく一文一文を簡潔にするように心がけました。これで、少しは読みやすくなったかな、と思っています。

②自分の日本語の不自然さに気づけるようになった

 自分で書いた文章を読むと、節が多く、また節の時制が適当だったため内容が分かりにくいということも気づきました。現在わたしは英語、時制(と動詞の変化)が複雑な第二外国語のスペイン語、そして留学生から時制がそもそも存在しないベトナム語を習っています。こういった様々な言語の学習を通じ、時制に関する自分の認識や感覚に変化があったのか、このブログを含む自分の文章の時制に、違和感をおぼえることが増えました。そういった部分も修正するようにしたので、やはり読みやすくなっているのではと思います。そうだといいのですが......。

③文章の見せ方を簡素にした

 これまでは、プレゼンテーションをするときは、色やフォント、文字の大きさをいろいろいじくりまわすことが多く、そのせいで見にくいと言われることが多かったです。しかし、ゼミの序盤の記事で、植物の生長が早く、また他の受講生は案外簡素に記事を構成していたので、自分もそんなこだわらなくていいかなと思い、簡素に構成することを心がけました。この記事は文章が多いですが、辺に色をつけたりフォントを変えたりしてはいないので、やかましい印象を受けることはないと持っています。

 最後の項目は「書く」という行為からはややずれますが、個人的にはこれが最も大きな変化だったので、併せて記しておきたいと思います。


 (5) 以上の(1)(4)を踏まえて、この展開ゼミで学んだことを、大学での活動を含めた日々の生活に対して、どの様に活かすことができるか。さらには、まだ、収穫していない作物を今後、どの様に管理したいかを記して下さい。

 まずは、活かしたい、注しなければならない事項について。それは「資料の管理」です。

 わたしは野菜の写真をスマートフォンのカメラで撮影して、スマートフォンで管理していました。最初は良かったのですが、あまりに色々撮影したため、スマートフォンの内部メモリがパンパンになってしまいました。そこでスマートフォンからの指示に従い、内部メモリのデータをマイクロSDに移したのですが、その際データが散逸してしまい、どこにどの写真があるのか分からなくなってしまいました。そういったわけで、投稿が遅れてしまいました。どうにか拾い上げた数枚で記事を構成しなおし、投稿した次第です。今後の学習で、大量に写真資料を撮る機会があるかは分かりませんが、パソコンでデータを集めたときなど、きちんとファイリングしてどこに何があるのか分からないといった事態は防がなければなりません。

 次は、作物の管理について。まず、現在育てているホウレンソウですが、収穫して食べるのは大前提として、どんな目標をもって育てるかを決めあぐねています。何かしら決めないと、ただ育てるだけになってしまいそうではありますが、目下検討中です。決まり次第、こちらの記事を修正して記したいと考えています。管理についてですが、引き続き気温に気を使って、植物の負担にならないよう育てていきたいです。栽培がなあなあになってしまった時期でも、気温の管理だけはしっかりできていたので、この点は引き続き実践していきたいです。そして、収穫したあかつきには、こちらのブログでまた報告したいと思います。

 また、これも前回の記事に詳しいのですが、植物の個体差について色々考えた結果、比較実験の発想がいくつか浮かんできました。ホウレンソウはまだまだ栽培に時間がかかるのですが、道具をそろえればできるトウミョウの実験などは、春休みにでもやってみたいと考えています。

(4169字)


 冒頭の写真は、今唯一手元にある成果物、ホウレンソウです。こうして記事を書いていると、改めて、うまく・十分世話してやれなかったなあと後悔が沸き起こります。このホウレンソウはしっかり水やり、気温管理などを徹底して、きっちり収穫したいと思います。そして、次回以降の栽培では、目標をもって、愛情も持って育てたいと思います。そして、こちらで収穫を報告します。

 最後になりますが、「植物の観察眼の養成」という目標がいまいち達成出来なかったこと、改めて申し訳ありません。今後の生活に、この反省を必ず生かしていきたいと思います。植物を育てるという、貴重な機会をくださった渡辺先生、本当にありがとうございました。

コメント

経済学部・富樫さん

 遺伝の渡辺でございます。最終報告へのコメント最後になり、失礼しております。あと、個別記事を見ようとすると、同一のlinkに飛ぶようになっており、これについては、また、月曜日以降に対応したいと思います。

 さて、渡辺の前期の図書館とコラボしている「大学生のためのレポート作成入門」の受講生だったのですね。なるほど。今年はずいぶん多くの受講生だったので、びっくりでした。レポートの講義とこの展開ゼミで、少しでも文章を書くきっかけができれば、よいかと思います。是非、続けて下さい。経営学の用語である「PDCAサイクル」というのは、なるほどと思って、感動しました。経済学だけでなくても、plan (purpose), do, check, actというのは、何かをするとき、重要だなと拝見しました。実験、研究をするときにも同じことでないかと。ふと、そんなことを。また、このゼミを通じて、将来の構想ができたというのは、講義を開催した方としては、感動ですね。是非、このゼミで学んだことを活かして、実現してください。

 ロールモデル、確かに重要ですね。あるときもあれば、ないときもあると思います。ただ、他の受講生の成功例、失敗例もモデルでしょうし、また、昨年の講義の記事もあったかと。そんなことを参考にする、どんなことでもモデルになるのではと思います。これは他の受講生にもいえることだと思います。長い文章になると、主語、述語の関係が不明瞭になるというのは、日本語にはありがちです。主語が何となく、という言語ですね。でも、社会科学であれ、自然科学であれ、論理的な文章を書くので、その意味では、主語、述語の関係に気をつけるようになったのは、よいことですし、他の受講生も是非、気にかけてほしいことですね。

 data整理というのは、定期的に行う。これはとても大事なことです。この前にコメントした、農学部の竹本さんのdataが飛んでしまったのは、他の受講生にも刺激になったと思いますし、この富樫さんのdataを整理するHDなどのどこにどの様に整理するのか、file nameなどをどうつけるとよいのかなど、いろいろあると思います。渡辺の指導教官は、日付けで整理するようにしていたような。。。同じ書類を書いても、日付をつける、あるいは、version 1, 2, 3....というように整理するのも1つですね。それぞれが工夫してみて下さい。

 作物が育つことも大事ですが、この講義はそれ以上に、受講生が最終報告で書いたようなことを学んでくれたのが、大事だと思います。是非、それを心にとめて、これ以降に栽培作物に変化があれば、是非、投稿して、文章を書くことを続けてみて下さい。それがこのゼミの大事なことだと思いますので。

わたなべしるす

旧展開ゼミ