ミニ白菜の開花・結実・そして・・・(経:森康高)
2016年9月15日 (木)
お久しぶりです。
一学期が過ぎ夏季休業も終わりに近づいています。
季節は巡り、気が付けば白菜を育て始めた季節になっていました。
最後に投稿した4月以降白菜はどうなったかについて、簡単に報告します。
それから、おそらく誰も見ていないでしょうが、若し万が一今年度の受講生が参照しているのだとしたら、
今年度も白菜栽培に挑戦する人に向けて、経験をもとにいくつかアドバイスできたらと思います。
白菜の経過ですが、無事開花しました。(といっても4月の話ですが・・)冒頭の写真を見てどのくらいの人が白菜の花だと気が付くでしょうか。
菜の花と比べると白菜だけあって葉が立派な気がします。
種から育てた植物が開花するのは感慨深いものがありますね。
最終的にはここまで咲き乱れました。こうなるともうもはや白菜ではないような・・
ということでこれで白菜の栽培は無事終了・・・としたいところですが、これで終わりません。
花が咲くということは、種ができるということです。
少量ですが種を取ることができました。
発芽しました!
役目を終えた白菜は枯れ木となりました。命のリレーですね。
白菜栽培について経験上のコツ
1. 仙台では10月に種まきでは遅すぎます。種を受け取ったらすぐに蒔きましょう!!
2. 生育初期に徒長(カイワレ大根のようなヒョロヒョロの苗になること)させてしまうとうまく育ちません。発芽したら、水は苗がしおれない程度、少しで十分です。くれぐれも水をやりすぎないように。
3. 結球させるためには気温が下がりきらないうちにいかに大きく育っているかがカギです。本葉が3~4枚くらいの時にしっかり日光を当て、肥料を切らさないようにしましょう。
ものすごく簡素なアドバイスですが、参考までに。
最後にいうとしたら、徒長注意です。大事なことなので2回言います。
展開ゼミもようやく一段落です。一年間ありがとうございました。
コメント
こんにちは、ラボスタッフ増子です。投稿ありがとうございます!約1年の時を経て、経過を投稿する受講生がいるとは思いませんでした。
本当にありがとうございます。
ここまでしてもらったら、ミニハクサイも本望でありましょう。
次の受講生へのアドバイスもありがとうございます!仰る通り、ミニハクサイは仙台では本当に受講開始時期から育てて結球させるのが難しいです。そして水管理含めた初期成育が大事(水に関しては殺さない程度が良いです)。できれば大きい鉢がいいし、配布の土は軽いので最初、満遍なく水を含ませるのがコツ(ほんとは重めの土の方がいいです)。。。とかいろいろありますが、そこは、次の受講生でハクサイを選ぶ方が覚悟して欲しいと思います。自信がない人は、種子の表の☆が少ない野菜を選んでね。
私的には、自家採取したミニハクサイが結球するか否かに興味があります。
ハクサイは自家不和合性という性質があり自分自身の種子が付きづらく(まったく付かない訳ではないのだけど)、他所のアブラナ科植物の花粉が受精しやすいのです(つまり雑種になりやすい)。また、自分の種子が付いたとしても、展開ゼミで提供しているミニハクサイ・及び他の野菜は交配種なので、その子供は親とは違うバラつきのあるハクサイになります。結球性や味が変わる可能性が高いです。
植物の自家不和合性については、当ラボのメインテーマとなってます。ご興味あれば、研究コンセプトなどご覧ください。
自家採取した種子、現時点でも少しバラつきが出てきてるんじゃないかと思います。ぜひ、継続して観察してみてください。
では、こちらこそ1年間ありがとうございました。森さんのますますのご発展をお祈りして。
ラボスタッフ増子