東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

シュンギクの本葉〜10月の写真とメモ〜(農:武田萌)

2016年11月 3日 (木)

こんにちは、農学部1年の武田萌です。

10月22日の記事以来、なかなか時間を取れずに報告が久しぶりになってしまいました。

もちろん、自分のスケジュールには関係なく植物は日々成長を続けています...

できる限り植物の小さな変化を見過ごさないようにメモを書き溜めていましたので、

今回の記事ではここ数日のシュンギクの様子をまとめて報告させていただきます。

カイワレダイコンについてはまた日を改めて、1つの記事にまとめる予定です。


目次

1,シュンギクの本葉


1,シュンギクの本葉

2016.10.23.Sun 6:33

気温:約13度

湿度:約70%

20161031135337-af4febdced01ae5e6ae53cfeb01d0cc11476825b.JPG前回の記事でも心配していた状況と変わらず、7本のうち1本は葉に種の皮がついたままです。

その1本だけが地上に出ている茎の長さも短く、約1.6㎝。

武田萌10314その他のものは2.5cm程度にまで伸びています。

この時点ではどのシュンギクにも本葉は確認できず、一体どのように葉が出てくるのかとワクワクしていました。


2016.10.23.Sun 16:30

気温:約12度

湿度:51%

武田萌10311霧吹きで水をあげた直後のシュンギクの様子です。

前回の記事にオガタさんからいただいたアドバイス通り、

光が足りないからこそ光の方向へ強く反応しているのでしょう...

徒長気味で細くなってしまっている茎も心配です。

何か対策をしなくては!と思い、この数日後、

天気の良い時間に限って外での栽培を開始した様子を本記事後半で報告します。

武田萌10312

そしてなんと、同日の朝には確認できなかった本葉の元となる部分が夕方に確認できました!

誰もが予想している通りだとは思いますが、

子葉2枚から成る一直線と直角になるように2枚の本葉が出てくるようです。

7本中6本のシュンギクで本葉の赤ちゃんが育ち始めていました。

武田萌10313子葉の端から端までの長さを計測したところ、現時点で1.3cm程度でした。


2016.10.24.Mon 9:45

気温:約13度

湿度:約41%

武田萌11011未だ7本中1本だけ、子葉が開いていないことが分かります。

また、植物の大きさは前日と変化はありませんでした。

寒い日が続いているためか、成長の速度がゆっくりになってきたように感じています...


2016.10.25.Tue 22:08

気温:約15度

湿度:約78%

20161031234655-f0169e391903de904f7a009f15998afd26617aac.JPG2日前には1.3cm程だった子葉の端から端への長さが、2.0㎝程度にまで成長しました。

また、茎の長さは最も長いもので4.0㎝になりました。

本葉がゆっくりと伸び、その付け根がギザギザしていることも確認できました。

そしてこの日、

種の皮が邪魔になっていたシュンギクの子葉が開き、無事にすべての子葉が開きました!

いつかは間引かれてしまうこと、植物にとっては大したことでないことを分かっていても、

非常に嬉しい気持ちになりました。

最近は、シュンギクの成長一つで一喜一憂している自分がいます...

これに関する写真は、分かりやすいように編集してから後日追加しておきます。


2016.10.27.Thu 22:17

気温:約10度

湿度:約51%

武田萌11031草丈は長いもので4.5cmになりました。子葉の幅は写真の通り、約0.5cm。

少しずつ本葉が大きくなってきていることが分かります。

この日から、天気予報を活用して天気の良い時間のみ屋外に鉢を移動することにしました。


2016.10.29.Sun 8:55

気温:約13度

湿度:約66%

武田萌110322016.10.31.Mon 9:12

気温:約10度

湿度:約66%

武田萌11033本葉のギザギザが3つに増えたことが写真から確認できます。

最近は株によって生育の差が出てきており、

真ん中に種を蒔いたものが最も生き生きとしているように感じられます。

同日の夜19時、本葉の端からもう片方の端までの長さを測ってみると2.1cmでした。

ここでようやく、毎回測定する場所を変えてはあまり意味が無いということに気がつきました...

以後気をつけます;


※今回の記事で初めに使用した写真は、10月30日の亘理町の空。時間は17時過ぎ。

ハロウィンシーズンということで、地域の子供達と仮装をして幾つかの復興公営住宅に伺い、

住民の方々にお菓子をいただく素敵なボランティアに参加してきました。

来年もまた参加したい、と心から思える活動でした!

コメント

農学部・武田さん

 遺伝の渡辺でございます。復興住宅へ、ボランティアですか。たいしたものです。渡辺は1年生の頃は、大学に行くか、どこかで遊んでいるか。そんなことしかしていなかったので。

 さて、シュンギクの栽培。少し苦労されているというか、ぱっと見、「徒長気味」というよりも「徒長」しているかんじですね。少し土を足して、茎の長さを今の1/3くらいまで、土の中に入れてしまうと、植物体が安定すると思います。同じように徒長気味の方も、同じように土を足して、工夫していたと思います。ぜひ、やってみて下さい。同じ農学部の内野さんですね。土を分けてもらうか、同じような土を買ってきて、やってみて下さい。ずいぶん、違うと思いますよ。

 10月の終わりになると、本葉が展開をはじめて、それっぽく見えるようになってきましたね。シュンギクと。毎回、測定する場所を変えているという文言が少し意味不明ですが、違う個体を計測していると言うことでしょうか。それはまずいですね。爪楊枝を立てるなど、工夫をして、同じ個体を計測して、生長曲線を書いてみるのも、1つだと思いますが、どうでしょうか。


 わたなべしるす