東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

カイワレダイコンをザルで育てました!その2(農:開田有紗)

2016年12月 3日 (土)

前回からだいぶ時間が経ち、いよいよ12月になってしまいました。
一年が経つのはあっという間ですね。受験から1年と考えると、なおさらそう感じます。

さて今回は「その2」とタイトルにつけましたが、主に前回のカイワレダイコンの記事の続きです。

まずは収穫直前の最終的な根の様子。

Kaita-1203-00.JPGザルの底面全体からびっしりと根が出ています。
差が大きいですが、長いものでは底面から10cmほど伸びていました。

Kaita-1203-01.JPGそれぞれの根にはほぼ等間隔で細かな枝分かれがあることを観察できました。
ほとんど毛といってよいほど細く、触れるとすぐに曲がります。

カップでの栽培ではなかなか分からない点を発見できたと思います。

そしてついにザルから外してみると...!

Kaita-1203-03.JPGおお...!思ったよりもきれいに外れました。
ザルの上に台所ネットを敷いていたのが、外す際に役立ちました。

外す際、ダイコンの香りを強く感じました。
だいこんおろしの香りと言った方が分かりやすいでしょうか。
名前にダイコンとついてはいたものの、育てている段階ではそれほど意識していなかったのですが、
この香りで「ダイコンだ...!」と改めて感じました。

ネットを取り除き、水ですすぐことで種の殻を取り除きます。
1回で食べるには多いので半分を食べることにし、あとの半分は次の日に食べることにしました。

最初の半分は、うどんと一緒にさっとゆがいて乗せました!

20161203005604-4e41ec60ff41d98613630db4d07e308bbde15bf1.JPGちなみにカルボナーラうどんです。初めて作りました。
...とはいってもレトルトのカルボナーラソースですが(笑)
人参などで彩りがあればもっとよかったのですが、結構おいしかったのでお薦めです。

さて、本題のカイワレダイコンの味。
ちょっと辛みがありました。ゆがいてもシャキシャキ感が残っていて新鮮さを感じます...!
根も茎と比べてそれほど味に違いはないように思いました。

もやしでは根は取った方が味がよいと言いますが、今回のカイワレダイコンは根を取る必要はあまり感じません。
もやしの根のように先端にかけて茶色くなったりしておらず、カイワレダイコンは根の先まで同じ色でした。
もやしの先端があまりおいしくないのはなぜなのでしょうか。
大豆という種によるものか?もやしを育てる過程が原因か?緑豆や大豆から家庭でザル栽培をして育てたら綺麗な根になるのでしょうか?機会があれば調べてみたいです。


今回の栽培で、ザル栽培は可食部が増える...!ということも分かりました。
おすすめできます。カイワレダイコン以外のスプラウトではどうなるのか、どんな根になるのか気になります。
ぜひ他の種を持っておられる受講者の方にも試してみてもらいたいです。


さて、目標としていた「育てて、収穫して、食べる」ということ、まずはカイワレダイコンで達成することができました!
ハツカダイコンとブロッコリーも順調に成長しています。
次回こそはそちらの報告も行います。

コメント

開田さんこんにちは

 ザルカイワレ、いい感じになりましたね。とてもおいしそうです。根の様子ですが、これは中学校で習うのですが、双子葉植物は根が真っすぐ伸びて(主根)、そこから枝分かれ(副根)する形になります。対して単子葉植物は最初から細かく分かれた根(ひげ根)がそれぞれ伸びる形です。

 根も食べられてよかったですね。この栽培法、大当たりのようです。カルボナーラうどんもいいですね。でも、ゆがいて使ったんでしょうか。

 ちなみに、うどんの手作り、めちゃくちゃ簡単です。おすすめです。中力粉なんて必要ないです。薄力強力なんでもいいです。うどんはでんぷんを利用するもので、パンほどたんぱくは関係ないです。一人前なら手でこねこねするの簡単ですよ。食塩5%とかはネットで調べて下さい。

 またそういうハイブリッド系料理ならパスタにレトルトカレーも超おすすめです。ごはんとは違う食感でいいですよ。

ではまた報告お待ちしています。ラボスタッフ・オガタ