東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

コマツナ食レポ。去年の吹立菜。(農:平岩愛彩)

2017年1月 4日 (水)

 こんばんは。農学部の平岩愛彩です。もう正月三が日も終わり、テレビ番組もお正月用の特別番組は少なくなりました。最初に載せた写真は、新幹線で仙台に帰る途中、偶然隣の席に座った優しいご婦人から頂いたみかんです。甘いけど、甘みの中にみかんらしい酸っぱさも混じっていておいしかったです。なんとなく、心が温かくなったので載せました。お礼に私はチョコレートをお渡しました。

 さて、今回はまず前回の続きです。コマツナです。仙台で収穫し、共に石川まで旅をした2束のコマツナ。今朝、お味噌汁の具となり我が家の食卓に登場しました。

20170104hiraiwa1

青臭くないか少し心配でしたが、オガタさんが前回の投稿でコメントしてくださった通り、ちょうどおいしい時期だったようです。やわらかく、甘みもありおいしかったです。両親もおいしいと言ってくれました。完全無農薬の私が種から育てた野菜。このコマツナが今回の講義で育てた野菜の中で初収穫でした。なので、初めて食べた自分で育てた野菜でした。おいしくて、おいしいと言ってもらえて、とても嬉しかったです。両親に食べてもらえてよかったです。

それでは次に吹立菜です。

20170104前回の投稿からずっと、吹立菜は室内で育ててきました。ベランダでは寒く、また暖房をつけると室外機から冷風が出てきて、どこに置いてもその風を受けてしまいさらに寒くなるからです。暖かくすれば徒長気味なのも収まり順調に生長してくれると期待していたのですが、実際はあまり上手くいっていません。徐々に葉も大きくなり、やっと最初に出てきた対の本葉が本葉らしくなってきたのですが、そうは言ってもやはりなかなか大きくなりません。茎ばかりが伸びる伸びる。何でかなぁ・・・。そろそろ間引きもしてみようかなとは思っているのですが。見ていると茎がどうも長くて余っている感じがします。すでに鉢にいっぱいいっぱい土を入れてしまっているので、土を足すという物理的徒長対策ができません。まだ本葉がAとBは3枚、Cは2枚だけ生えている状態なので、水やりはあげすぎないように注意しています。10日に1度くらいのペースです。コマツナに比べて土の表面が乾く速度が遅く、吹立菜の鉢の土はなかなか乾きません。なので、こんなにあげなくてもいいのかというくらい水やりは控えています。

 日々の変化は小さくとも確実に生長している吹立菜。年末年始で帰省している間は農学部の内野さんに預かってもらっているのですが、帰仙した後どう変化しているのか楽しみです。

では、1つづつ吹立菜の様子を見ていきましょう。

A 12/27 12:51 撮影

20170104hiraiwa320170104220149-c59382f78b6ba3fda70e9017aac0fbcbf57a196a.JPG上に書いた通り、本葉が3枚生えてきています。一番最初に生えてきた本葉の大きさは縦2.5㎝、横1.7㎝です。また、土表面から子葉の生え際まで1.5㎝です。まだまだ若くて黄緑色といった感じです。本葉の形は細長い楕円形で、側面はギザギザしています。先端は丸いです。葉の周りは毛羽立っていて、その様子は生え始めのころによくわかります。

B 12/27 12:55 撮影

20170104215757-ddb80e43110cf9f11de273fc06776b195df67ac1.JPGこちらも上に書いた通り、本葉は3枚です。一番最初に生えてきた本葉の大きさは縦2.4㎝、横1.5㎝です。芽生えの時から変わらず、Aより小さいです。葉の形は同じ感じですが、葉の側面のギザギザ具合が違います。Bのほうが大きくギザギザしています。また、Aや今まで育ててきたコマツナは葉が中心の葉脈に対して対照的なつくりをしていたのですが、このBの吹立菜は左右対称ではありません。

20170104220045-9e66013723814d3af58830e8c68fb73c5e3827e1.JPG写真を見てわかる通り、中心がずれているようです。これは生長途中だからでしょうか。いままで気が付かなかっただけで、一般的にあるごく普通のことなのでしょうか。

C 12/27 12:58 撮影

20170104hiraiwa120170104hiraiwaごめんなさい。Cの写真には定規をつけ忘れてしましました。

上記の通り、Cはまだ本葉が2枚です。一番最初に生えてきた本葉の大きさは縦2.6㎝、横1.7㎝です。若干ですが、本葉の枚数が少ない割には第一本葉(一番最初に生えてきた本葉)が一番大きいです。上から見て、一番きれいに上を向いて大きく開いています。

 ABはまるでそっぽを向いているように体の軸を鉢の外に向けているのですが、Cだけは茎をぐんっと曲げて上を向いています。ずっと室内に置いているので、そこまで光の当たり具合に違いが出るとは思えないのですが、何かが影響しているのかもしれません。周りの環境にもう少し目を向けてみたいと思います。Cも色は黄緑で葉の形はAと同じ感じです。側面がギザギザで先端が丸い。ギザギザ具合も控えめで、ABCの中では一番ギザギザしていないです。また、葉脈に対して左右対称なので、この3つの吹立菜の中ではBだけ少し異様ということになりました。現時点で、AもBもCもそれぞれに個性があって面白いので、この個性がこれからどんな風になっていくのか楽しみです。おそらく明日、久しぶりに見ることになるので、今からとても楽しみです。新しく本葉が生えているといいな。

 もう明日から授業が始まる人も多いのではないでしょうか。私は明日は全休なのでお休みですが...。でもまた部活も明日から全体練習が始まるので、早々に正月ボケは解消してまた頑張っていこうと思います。

 それでは今日はこの辺で。

 失礼致します。

コメント

平岩さんこんにちは。

 正月番組は、今年はなぜかスポーツ挑戦番組が多かったです。それなりに面白かったのですが。それと、ミカンをもらいましたか。いい話ですね。フレンドリーオーラが出ていたのではないでしょうか。

 コマツナ料理も上手そうです。色からして非常に適切な煮方ではないかと思います。

 さて、フキタチナですが、これは明らかに徒長していて、室内光では仕方ないのかな、と思います。光が弱くて温度が高いと、一番条件が悪いですね。温度が高いと生育しようとしますのでただでさえ少ない光合成産物をやりくりしないといけません。特に、夜間の温度が高いと植物は呼吸で光合成産物を消費してしまいます。山形福島信州で果物が美味しいのは盆地で昼夜の温度差が激しいのが一つの要因です。

 本当ならやはり寒くてもベランダが良いと思います。ただし、いきなり外に出すとショックでヘタってしまう恐れがあります。できるだけ室内の明るい所(窓辺など)に置いて、更にいえば誰かがやっていたようにアルミホイル反射光作戦もいいですね。それでもなおこれ以上徒長するならやむを得ずベランダに出すことも検討して下さい。

 鉢が乾きにくいとのこと、逆に言えばコマツナの葉の蒸散が大きかったいうことですね。意外に葉は面積の割には蒸散はあるものです。

 葉の形態観察も細かくていいですね。左右非対称なのはよくあること(ミズナなどではほとんど)ですが、なんででしょうね。

ではまた、カゼ・ノロがやたらと多いですが気をつけて・・ ラボスタッフ・オガタ