東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

明けました ほうれん草と豆苗(文:渡辺義宣)

2017年1月 4日 (水)

こんばんは。年末は30日まで仙台にいたんですが、帰省の準備が忙しかったため、あまり植物にケアをすることができずに急いで帰ってしまいました。そしてその罰が当たったのか、風邪を引きました。そして今日1月4日に帰って来て恐る恐る様子を見てみると、どちらも無事そうでした。ほうれん草の見た目は、もう完全に私が知っているほうれん草ではありませんでした。まだ花は咲きそうにないですが、着実に花を咲かせる形態へと進化しています。これがほうれん草だというのは、なんだか自分でも信じられないです。本来のほうれん草の姿はこれで正しいのですが、それを受け止めきれない自分を感じます。先人たちは試行錯誤して一番おいしい時期を見つけ、栽培してきたんですね。普通に生活していては感じられない、知られざる一面を感じています。


続いて豆苗です。記録できた写真をまずは時系列順にあげていきます。

20170104215426-00037f99f1f5cda5cb1f3160a161f9768f2f16b4.jpg12月23日22時40分 発芽確認

20170104215518-5227a73e17105e8cb3d8730b142dc7f28db5261c.jpg12月24日20170104215554-45ef497068f6fb03647c5c89e58e0c5e834c8422.jpg12月25日20170104215642-3f9be733cc58ca727ccedd9a2a560835877acddf.jpg12月26日20170104215708-f9a598e1511ef73215f8b09c4b327ed670e803b4.jpg12月27日20170104215755-801b7c2dd5f4f293465bf3cfdb25ed2eb418d511.jpg12月28日20170104215833-b96dd873e69ba6a4def5b6079bc89941256ee784.jpg1月4日

言い忘れていましたが、底の保水材に使ったのはティッシュペーパーです。おかげでぐんぐん育ってくれています。現時点で栽培開始から12日経過しているんですが、大きさが3~7㎝と個体差がだいぶあります。北原さんが参考にしていたサイトによると、一週間から十日で収穫できるのですが、ここはもう少し待ってから日に当てて収穫しようと思います。次の投稿は最終発表に合わせて上げたいと思います。

コメント

渡辺さんこんにちは。

 ホウレンソウはついに抽苔してしまいましたか。葉を食べることのできるぎりぎりですね。是非とも大きな葉の何枚かでも食べて下さい。今から葉が急激に苦くなりますので急いで下さい。

 花は地味ですので、期待しないで下さい。それと花をつけた要因ですが、夜に光が当たってホウレンソウには日が長く感じられたのだろうと思います。その日の長さを感じる性質の強さには品種でかなりの差があります。5~8月に出回るホウレンソウの品種はその性質がほとんどなくて花をつけにくい品種です。スーパーでホウレンソウを見る時、そういうことも考えて下さい。

 ギザ葉でやわらかい日本ホウレンソウは花をつけやすくて春に播けない、丸葉で肉厚の西洋ホウレンソウは周年播けるなんてことも知っておくといいですね。(近年は交雑種なので一概に言えないこともあるが・・・)

 豆苗はこの季節、ややゆっくり気味ですね。いい頃合いで収穫して下さい。高校の生物で習ったと思いますが、メンデルの遺伝の研究でマメの7つの性質で法則を見出してますね。この7つの性質(マメが黄色だの丸いだの・・)は全て別の染色体にあり、それで綺麗に法則に乗ったこと、研究史上の奇跡と呼ばれています。

 さて、投稿が二重になっていますので、後に投稿した分は削除して下さい。

それでは最終報告に向け頑張って下さい。ラボスタッフ・オガタ