東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

留守番のブロッコリーと結果(農:開田有紗)

2017年1月10日 (火)

Kaita-0110-00.JPG
あけましておめでとうございます。かなり遅くなってしまいましたが...。
最終発表までのカウントダウンが始まるような時期になりましたが、今年も引き続きよろしくお願いします。

私も年末年始は10日間ほど秋田へ帰省して過ごしました。
トップの写真は1月4日に秋田の田沢湖スキー場へ行ったときのものです。
今年は雪が少なく、近くの小さなスキー場は滑走不能とのことで、少し遠出しました。
短い時間でしたが天気も良く、久々のスキーはとても楽しかったです。
これまでは冬になれば何度も滑りに言っていたのですが、今シーズンはこれで最初で最後かなと寂しくも思っています。



さて、実家でのんびりと過ごしたり中高の友達と会ったりと充実した年末年始を過ごしていたのですが、やはり部屋に置いてきたブロッコリーがいつも心配でした。

帰省前、ブロッコリーは随分大きくなったため運ぶのが難しく、実家通いの友達に預けることも実家に一緒に帰省することも諦めたため、結局は部屋に置いていくことにしました。留守中の水やりの方法を検索して調べ、このような装置を作ることに。
Kaita-0110-01.JPG洗面器の中に植木鉢を置き、鉢の下3分の1ほどの水位まで水を貯めました。
さらに、2Lのペットボトルを鉢よりも高い位置に置き、底まで着くように入れたガーゼのひも(クイックルワイパー用のガーゼを細く切って長くなるように結んだもの)を洗面器に垂らすことで、ゆっくりと水を補うように工夫しました。
この装置を窓辺に置き、ブロッコリーに十分日光が当たるようにしました。

しかし、この装置を作ってみたのは帰省前日。
うまく水が供給されるか、うまく育つか確認する時間はなかったため不安を感じつつも家を空けることになりました。
来年育てる方で、帰省で野菜を置いて帰る予定になりそうな方は早めに準備して水やりの様子や方法を考えて実践してみることをお薦めします...。


約10日間の帰省から戻り、枯れているんじゃないだろうかと不安いっぱいの気持ちでドアを開けると......




元気でした!!!!!!!!



ひと安心しました。
ブロッコリーは私が考えていたよりもずっと力強かったです。
部屋を出て行った時と代わらない様子でしっかりと葉を広げていました。

洗面器に張った水はからからに乾ききっていて、ペットボトルの水は半分ほど減っていました。
ペットボトルの水が全部流れきらなかった原因がよく分からなかったのですが、10日間はこの装置でなんとかうまく世話できたようです。


さて、1月10日現在の様子がこちら。Kaita-0110-02.JPG本葉はそれぞれ13枚と14枚です。
前回の記事に頂いたコメントのアドバイスに従って追肥を週に1回程度に増やすと黄変がなくなりました。
前回写真で黄変していた葉は帰省している間に落ちてしまっていたのですが、新しく黄変した葉はありません。
どうやら今回の黄変は肥料不足が原因だったようです。ありがとうございました。

葉もかなり大きくなりました。Kaita-0110-03.JPG一番大きい葉は私の手のひらが隠れるくらいです。定規を当ててみるとこんな感じ。

Kaita-0110-04.JPG15cm定規よりも大きくなりました。

茎もかなり太くなり...
Kaita-0110-05.JPG横から見て一番太いところは、1.3cmくらいの太さがあります。
簡単には折れないような頼もしさを感じます。

花蕾形成が待ち遠しいです。

コメント

開田さんこんにちは。

 スキーですか。数年前のことになりますが、うちの娘(スキーは結構何度も行っている)と二人で行ったことがあります。私は初めてでした。で、真っ盛りの時期でしたので、娘のはともかく、私の貸しスキーウェアがない! 仕方なく、私はスーツ姿で(基本私はいつでもスーツ姿)スキーです。今この瞬間、日本中で私くらいだろうな、と思いつつ。スキー自体はリフト乗り場までも辿り着けずに終わりました。

 さて、自動水やり機、よく作りました。イラストもきれいです。ペットボトルの水が半分、ということですか。ここで一つ、ペットボトルの水半分で停止したのでしょうか。それとも水が移動するのが遅すぎて半分までしかこなかったのでしょうか。それによって考えることが違います。後者ならワイパーを太くすれば解決しますし、前者ならワイパーの材質の問題で毛細管がうまく連続しなくて水が移動しない、と予想が立てられます。来年の人にもこの装置は非常に参考になります。しかし、水が行き過ぎてあふれなくて良かったですね。

 ブロッコリーの回復、よかったです。私も一つ勉強になったのは肥料の目安が人によって大幅に異なることでした。同じく一つまみを2,3か所といっても、人により10倍も異なる量になるようです。写真で見ると明らかに肥料多すぎの人も少なすぎの人もいます。

 さて、ここから花蕾形成、楽しみですね。栽培が順調なら春には絶対小さくともできるはずです。もちろん、早く収穫できるに越したことはありませんが。

それでは、また報告待ってます。 ラボスタッフ・オガタ

ー追記ー

今夏、北海道教育大のオープンキャンパスに行ってきたのですが、そこで雪の滑りと結晶について研究している(雪崩防止に重要)ところがありまして、見学するところが-20℃の低温室でした。説明の教授は平気で長々とやってましたが、私などは死にそうでした。