東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

栽培の様子:春菊と豆苗の成長①(宮一高:直江彩花)

2017年10月15日 (日)

こんにちは。宮城一高1年の直江彩花です。

春菊と豆苗の栽培スタートから1週間が経ちました。毎朝、学校へ行く前にベランダの春菊と玄関の豆苗の成長を確認するのが楽しみになりました。

野菜を育てるのが、こんなにも楽しく愛おしく思えるなんて、今まで思ってもいませんでした。学校から帰ってきてからも、真っ先に成長をチェックしています!

さて春菊と豆苗の成長の報告です。

1.栽培の様子

(1)春菊

10月14日(土)7:00~栽培9日目~(気温16度) ベランダにて

鉢植えの春菊は、長さが3㎝になり日々少しづつ伸びています。しかし、鉢植えしてからの1週間は曇りの日が多かったせいか、生育があまり良くないように思います。やはり、日当りがよくないのでしょうか?徒長が気になります。

ひょろひょろしています。

20171015002812-a6a5178691dd872227c12365b27897ff813c37f5.jpg≪参考≫徒長とは?

http://sakata-tsushin.com/oyakudachi/words/post_155.html

徒長をまず理解すべく、勉強してみました。他にも園芸用語は普段聞きなれない言葉があるようなので、まずは下調べです。

ちなみに10/11~10/13は斜めに伸びていました。(下の画像:10月13日(金)7:00)

このまま枯れてしまうのではないかと心配していました。10/14に上の画像の通り、まっすぐに持ち直しました。過去の先輩方の栽培方法を参考に、水をやり過ぎないように注意しています。

20171014211118-44958e907323d4a231db1fb650a0c0497d2303b5.jpg

~シャーレの上で残っていた種子の行方~

10月13日(金)7:00 (気温15度) ベランダにて

初回、シャーレで発芽して翌日(2日目)に鉢植えをしましたが、シャーレに残っていた12個の種子を初回に遅れること4日目にプランターに植え替えしたのが下の画像です。やはり根に傷がついたのか、初回に鉢植えしたものと比べても生育がよくありません。長さは2㎝に満たないものばかりです。12個の内、10個の芽が出てきました。

20171015174207-5e95b7786c955a034bc0deeb54840527e8052122.jpg

(2)豆苗

10月13日(金)19:00~栽培7日目~(気温21度 湿度65%) 玄関にて

豆苗は渡辺先生のアドバイスから、コップの周りにアルミホイルを巻いてみました。

すると、アルミホイルを巻いた翌日ぐらいから順調に根が伸びてきました。透明カップのままの時より力強く根が伸びてきたようです。(画像撮影時は、アルミホイルは外しました)

底の部分にキッチンペーパーを敷いてますが、下の通り枚数を変化させました。

なるべく水に浸り過ぎないようにしました。

すると、枚数を多くした時の②の方が豆苗の生育の調子が良さそうです。

水加減が難しいです。厚めキッチンペーパーに水を沢山しみこませたものの上に置いた時の方が、今のところ順調です。そういえば、スーパーなどで売っている豆苗も、集めのスポンジのようなものに生えてましたね。なるほど!と思いました。

①栽培スタート~3日目:キッチンペーパー2枚

②4日目~7日目:キッチンペーパー8枚

20171014220352-dc9a926ad97ac2cdb57054dba2cc35aa694bea76.jpg10月15日(日)13:00~栽培9日目~(気温24度 湿度68%) 玄関にて

豆苗の根が急に伸びてきました。

20171015182504-1dfe51069daac3df2d126a581b34a8345f523b1d.jpgここ数日間で一番の成長です。

20171015182552-792e8de872baf8afc1dbefd7e7cc0f51d180fb98.jpgキッチンペーパー作戦が良かったのか、日々成長しています。

参考:豆苗の育て方

http://www.hosstown.com/ を見ながら、豆苗を大切に育てています。

昨年の春日さんの記事

http://www.ige.tohoku.ac.jp/prg/watanabe/as-vegetable2016/2017/01/17222928.phpも参考になります。


2.感想

ここ数日間で、急に気温が下がり始めました。ベランダで育てている春菊は、あまり発育が良くないです。肥料を鉢植えの方に30粒程、今日撒いてみました。効果があるといいなと思います。
対照的に、玄関で育てている豆苗の様子は、根がまっすぐ上に伸び始めてきました。春菊も豆苗のように元気に育ってくれることを願います。

コメント

宮城一高・直江さん

 おはようございます。遺伝の渡辺でございます。毎日の観察が楽しみになったというのは、よいことですね。で、だいじなこと。観察ももちろんですが、他の受講生の記事とそれに対するこちらからのコメントを読んでください。必ず。そこにヒントがあります。まず、シュンギクの徒長。これは、ダイコンでも何でも徒長は同じです。日照不足。水のやり過ぎ。明らかに土が湿っていますよね。あと、窒素肥料の過多。今日、自宅に戻ったら、肥料を取り除いてください。最初の講義の時、あるいは、このHPでも書いたように、肥料を上げるのは、播種後、1ヶ月以上経ってから。その代わり、土を寄せて、茎の一部を土に埋めること。それで見かけは、背が低くなります。それを土寄せといいます。高校生なので、専門用語が難しいのはあるかも知れないですが、大学の1年生も同じこと。農学、農業の用語をたくさんしているわけではないので、調べることです。とことんまで。

 豆苗というか、スプラウトができる原因を考えること。理数科だったと思います。来年の課題研究を行う上で、なぜ、それをするのが大事なのか、それによって何が起きるのかを考える習慣をこの講義でつけてください。スプラウトの最後の写真を見る限り、順調だと思います。あとは、どのタイミングで、光を当てて、緑にするかですね。

 くれぐれも、肥料を除くこと。急いでくださいね。


 わたなべしるす