東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

土寄せ、その後(農:平澤花織)

2017年10月17日 (火)

こんにちは、農学部の平澤です。ここのところ晴れの日が少なくて不安になっていましたが、本日(2017/10/17)は晴れたので一安心しています。

記事の更新が遅くなりましたが、2017/10/13のハクサイ、ミズナ、豆苗の様子はこんな感じです。

【ハクサイ】

20171017084603-58e7247b82617ca23980086cbd592398166ed1ba.JPG100円均一ショップで土を買い、土寄せしました。これにより、草丈は3cm程になりました。子葉の間から5-6mmの小さな本葉が確認できています。なお、名前プレートのマスキングテープの1メモリは1mmです。

【ミズナ】

20171017085350-561821957b32851c559cea266feb9bce81df3338.JPGこちらも100円均一ショップで買った土を盛りました。草丈は2cm程になりました。2-3mmの小さな本葉が確認できています。

【豆苗】

20171017085525-0c480d34f41ef026d057192df2ee0a5c04edd6f1.JPGある程度徒長したので台所のシンクの下から窓際に引っ越しました(2017/10/10)。草丈が15cm以上になりました。明日(2017/10/18)収穫して食べようと思います。


ここで1つ問題が浮上しています。本葉の形を見ると、ハクサイとミズナのプレートを逆にしている可能性があるということです。つまり、前回と今回の写真は「ミズナ」としているものがハクサイ、「ハクサイ」としているものがミズナかもしれないということです。もう少し本葉が大きくならないと断定できませんが...


20171017090429-00e5857945b7a276abb099c457135a1530593f5e.JPGそしてこちらは青葉山の畑のミズナです(撮影 2017/10/13)。多いもので本葉が10枚以上出ています。播種が2017/9/11なので、1ヶ月以上もするとここまで大きくなるんですね。間引きしたミズナは「まくり菜」として味噌汁の具になっています。市販のミズナよりも強い香りがします。

それから、いくつかの株はカブラハバチの幼虫(黒いイモムシ)とナメクジに食べられていました。ベランダ栽培でハバチがつくかどうかはわかりませんが、用心に越したことはなさそうです。


東北大学祭が近づくにつれ、サークル活動がますます忙しくなり、学業との両立が大変になってきました。夜遅くに帰宅するので、植物のサーカディアンリズムを狂わせないよう、ダンボールを鉢にかぶせてからリビングの明かりをつけるようにしています。植物を育てていると、自分が植物に合わせて行動を変えていく必要が出てくることが難しいところですね。

引き続き、栽培・観察を続けていきたいと思います。次回の更新では豆苗の食レポもしていきたいです。

コメント

農学部・平澤さん

 おはようございます。。遺伝の渡辺でございます。今日は晴れてくれましたね。作物は外に出してきましたか。たくさんの直射日光は大事です。数日前の写真ですね。ハクサイ、ミズナとも、土がふわっとした感じなので、根元をしっかり抑えて下さい。それで植物体がしっかり上に向かって生長をすると思います。本葉も出てきそうなので、管理はまずまずだと思います。このまま、少し水を控えてみてはどうでしょうか。

 スプラウトの豆苗はよい感じですね。早速食レポをして下さい。切る場所を選べば、2回目の収穫もできるはずです。去年までの記事を参考にしてみて下さい。

 種を取り違えるというのは「農学」では致命的ですね。。。本来はよくないですが、書いてあるとおり、まずは、本葉の形態をしっかり観察して、結果として、どちらがどうなったかをまた、報告して下さい。青葉山のミズナ、ずいぶん、生育がよいですね。1ヶ月の播種の違いで、こうなるということと、将来、こうなることを目指して、栽培することですね。また、葉っぱを外側から、収穫して食べることができますね。市販のミズナは、場合によっては水耕しているところもあるかも知れないですね。栽培条件などでも、香りの部分は変わると思います。黒いイモムシは「ヨトウガ」ではないでしょうか。ヨトウガの場合、一気に食害を受けるので、要注意です。

 毎年ですが、最近の学生さんたち、たくさんのサークル、部活をやっているので、大変なようですね。渡辺の頃は、農学部の「農楽会」というところで、新書を読んだり、たまに、試験場に見学に行ったり。野球のラジオを楽しんだり。大学の講義以外のことは、あまりやってなかったです。あそんでいました。忙しいと思いますが、植物のcareと報告をして下さい。楽しみにしておりますので。


 わたなべしるす

 PS. 最後のパラグラフのところにたくさんの文章を書いていますが、植物を観察したときの様子、何を計測しているとか、そんなこともしっかりとした文章にして下さい。渡辺の指導教官の日向先生は「結果は図1に示しているとおり。」というのは、だめと、よく言っていました。つまり、結果はこうなって、こうなって、こうでしたということをきちっと書いて、それは、図1を見たら、分かりますと。ぜひ、そんように。


ー 追記 ー

平澤さんこんにちは。

 今回の写真を見ますと、光が足りない条件下で何とか立ち直っているようです。前回写真では子葉の色がかなり薄かったので心配してました。

 サークルは農サークルとのこと、実際の植物や土、肥料を触ってみたり、農機具を使ってみたり、大事なことですので楽しんでやって下さい。弾き語りサークルの方も、学園際での発表頑張って下さい。東京の私大の学園祭とは違いますが、東北大はそこそこ賑やかでいい意味の素人臭さがあります。写真や動画で東京の友達に送れば、僻地に行ったと思っていたのに案外楽しそうと分かってもらえると思います。

 さて、メジャーがマスキングテープだったり、コップにも巻いていたりと個性がありますね。さて、次回は料理もアップされているか見ています。

 前回のことですが、言い添えますと黒ボク土壌というのは主に火山灰にススキ植生で作られる土壌だと思いますが、さして肥沃ではなく、特にリンの欠乏を起こしやすい土壌ではないかと思います。色はいかにも黒くて栄養たっぷりに見えますが。それに対して青葉山の土はまだ若くて有機分の方が足りず、団粒構造が取れなくて今度は水条件が悪いのかもしれませんね。専門ではもっと詳しく習うと思います。しかし、ミズナは大きく育っているようで何よりです。

 ではまた、お待ちしています。

 ラボスタッフ・オガタ