東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[2]播種と発芽そして子葉(農:菅原のの)

2017年10月17日 (火)

目次

1.鉢植えの準備

2.ロマネスコ成長の記録(10/9~10/15)


こんにちは。植物の成長は速く書きたいことがどんどん溜まるので記事も速く更新したいのですが、なかなかできていませんでした。人に見せる文章を書くのに慣れていないからか時間がかかってしまいます。記事の見やすさと即時性を大切にしたいです。今回はロマネスコを中心にお伝えします。まずは鉢への水やりから始めました。

10/8(日) 9:30

昨年の武田萌先輩の記事を参考にして鉢に底から溢れるくらいの水をあげました。土が少し流れてしまいましたが、大幅に減ったわけではないので大丈夫だと思います。土のかさが減ったのは、空気などの空間が水で埋められたからなのではないかと思います。

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ここからはロマネスコの播種と生長についてお伝えします。

10/7(土) 10:00 室温21.3℃ 湿度63%

ロマネスコの播種を行いました。発芽率は80%と種の袋に書いてあったのですが、きちんと発芽するのか不安だったため少し欲張って14個置いてしまいました。

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10/8(日) 19:30 室温23.9℃ 湿度60%

14個まいたうち1つ発芽していました。シャーレに入れてから約1日で発芽すると最初の講義で言われていたためとても心配でした。水分が足りないのかと思い、水を足しました。

10/9(月) 8:00 室温24.1℃ 湿度60%

一晩おくと一気にさらに3個発芽しました。自分が成長できる場所であろうと感じると一気に成長するようにできているのだと思います。一安心です。この4つの種を準備していた鉢に移し替えました。

20171017224119-47e0ce2ddecf1740e1e2b294cde6378296d4f46c.jpg10/10(火) 23:30 室温24.1℃ 湿度65%

発芽するまで思っていたよりも時間がかかっていたので、ここから土の上に芽がでるのはどれくらい時間がかかるのだろうと心配していたのですが、家に帰るともうすでに芽が外に出ていました。植物の生長はなんらかのファクターが満たされれば急激に盛んになるのだと思います。その生命力に驚きました。定規を当てて写真を撮るのを忘れてしまいましたが、測ったところ約7mmほどの高さでした。

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また、このときシャーレでは新しい種が発芽していました。累計10個発芽したので、発芽率としては65%となりました。やはり水分が足りなかったのでしょうか。

10/11(水) 22:00 室温23.2℃ 湿度64%

今日は1日曇りで日照時間が少なかったのではないかと思います。朝にも土寄せをしたのですがそれでも背丈は約1.5cmとだいたい2倍の大きさになっていました。徒長して倒れてしまうのが怖いので土寄せを行いました。20171017231214-2e2018e7ca6e8414d9a25ecdb4b848d007b6b1f4.jpg

また、葉の色も少しずつ緑がかってきており、薄黄緑色になっています。

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10/12(木) 7:20 室温22.0℃ 湿度68%
背丈が伸びていたので、土寄せを行いました。埋めた後の背丈は1cm以下になるようにしています。まだ土に植え替えてから水を与えていませんが、徒長防止という意味も込めて水を与えるのは我慢しました。今日の天気は曇りのち晴れで、日照時間は少ないのではないかと思います。

10/13(金) 10:00 室温21.8℃ 湿度64%

葉が大きく成長し、今まで合わさっていた2枚の葉が開いています。背丈は約2cmです。

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表面の土が乾いていたので、水やりをしました。割り箸をさすことで水やりの加減を見ることができると初回授業で教えてもらいましたので試してみました。

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10/13(金) 23:00 室温20.2℃ 湿度64%

帰ってくると右上の芽が倒れてしまっていました。種をまいた位置が浅すぎたのではないかと思います。前日の土寄せをもう少しちゃんと行っていれば防げたのではないかとも思います。曇り空が続き、日光があまり当たっていないのだと思いますが、急激に背丈が伸びているのが心配です。徒長が起きているのでしょうか。今の背丈は約3cmです。苗を支えるようにしっかりと土寄せを行いました。倒れてしまった芽もまだ間引きはせず、様子を見てみたいと思います。

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10/15(日) 23:00 室温18.6℃ 湿度65%

前よりもさらに大きく葉が開いています。今までの気温と比べると急激に寒くなったのではないでしょうか。土の表面が乾いているように感じたので2回目の水やりを行いました。

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他の苗が倒れるのが怖いので今までよりも土をかぶせています。倒れてしまった苗もまっすぐに直したところ生長を続けています。まだ小さいですが少しずつ本葉も見え始めました。

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次回の記事ではロマネスコの成長の続きシュンギクの播種、そして生長について記事にします。これからも頑張ります!

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コメント

農学部・菅原さん

 おはようございます。遺伝の渡辺でございます。播種して子葉が展開して、本葉が数枚でるくらいまでは、植物の形態はめまぐるしく変わりますね。その当たりをしっかり観察して下さい。去年の受講生の武田さんは、そうですね。先輩になりますね。昨年度、計測したり、グラフ化したり、色々とチャレンジしていたのを思い出します。是非、参考にしてほしいですし、それだけでなく、他の方々、今年の一緒の受講生の成り行き、それについてのコメントも参考にして下さい。

 さて、写真を撮るとき、物差し、忘れていますね。誰の記事か忘れましたが、ここ数日の記事で、物差しを大きく拡大して撮っている写真がありました。とてもよかったです。つまり、どこを見せたいのか、これだと、発芽しているのを見せたいのであれば、そこを拡大して、写真を撮るということだと思います。次回から、そのようにして下さい。栽培を部屋の中でされていますか。昨日、今日と天気がよい日が続いていますよね。そんな時は、基本、外で栽培すること。というか、最低気温がマイナスになるようであれば、室内というのも考えられますが、今であれば、充分外で太陽光を充てる方が、徒長せず、しっかりと育つと思います。小さな発芽でかわいいのは分かりますが、「かわいい子には旅をさせよ」とある様に、その当たり、是非、外での栽培に切り替えて下さい。もちろん、屋根があるところがbestです。

 あと、途中で水やりをしていますね。表面は乾いています。でも、土の中をそんな時、めくってみて下さい。意外と湿っていると思います。割り箸もよいですが、指を入れてみると、感覚として、湿り気は分かるのでは。。。どうでしょうか。五感を大切にすること。ということで、次の報告を楽しみにしております。


 わたなべしるす


ー 追記 ー

菅原さんこんにちは。

 書く書式も工夫されていますね。

 水と土の容量の話ですが、よく見られていますね。専門に入れば、重力水やら結合水やら、詳しい水の様式を習うと思います。

 土の湿り気を見るのに割り箸を使われましたこと、嬉しく思います。講義で言われたことを素直に実践してくれたからです。その素直さがいいです。

 ロマネスコ、うまく発芽と移植をしています。そういえば鉢に植えなかったものはどうされました? 他の人のために書きますが多めに育てておけば、間引きを食べられていいですね。

 まだ先の話になるのですが、間引くタイミングはお互いの葉が重なり始めた後になります。不思議なことに間引きが早すぎても生育が悪くなることが多いものです。

 ではまた、ロマネスコが軌道に乗りましたら次はシュンギクも同様にお願いします。 

 ラボスタッフ・オガタ