東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

自然を感じる暮らし(教:井上千晴)

2017年11月 8日 (水)

こんにちは。井上です。

新米の季節ですね。私の父が作ったお米「はえぬき」です。(しっかり"5"合あります。)実はお米が本当に美味しく食べられるのは精米してからたった30日ほどだそうで、長く保存できても鮮度があることを知れば、なるほど、ご飯が進むわけです。


先日、図書館の吉植さんから新鮮なお野菜を沢山いただきました。文学部の中里さん、思わぬところで繋がりました。

20171108225706-8cde2f37f70615a5dd6a5dd138cd2586543541eb.jpg左から実に見事なレタス、大根、白菜です。野菜を育てることの難しさを実感している毎日の中で、実際に仙台でここまで立派に育てられたものを頂き、いたく感動しました。私の出身地区では、育てた野菜をご近所さんに分け合う習慣がありました。人からいただいた野菜はいつもとびきり美味しく感じます。

20171108230015-72d34c8e0b3acb2fa9382eb54e5ed4d737036099.jpg大根は葉も一緒に鶏肉、揚げ豆腐とともに煮物にして、白菜はお漬物にして大変美味しくいただきました。ありがとうございます。

20171108230214-74a5efa824216d9d77aa141cee2c3b8432e26bfd.jpg大根のヘタ...もったいないです。この授業を通して植物の、地道でも確かな生長を目の当たりにし、ヘタを軽い気持ちで捨てることが出来なくなりました。ここからまた植物の生命力の強さを知ることができます。調べてみると「再生野菜」と呼ばれるそうです。日に日に寒くなり日照時間が減ってきているので少し厳しいかもしれませんが、挑戦してみます。

長めの前置きでしたが、お読みいただきましたら、ありがとうございます。

ここから間引きをしたコマツナと、間引き目前のミニハクサイの様子をご報告いたします。


こちらはコマツナ(11月8日(水)撮影)です。 

20171108233454-d8ca89e034ab30f8e12b845c238b1723a8afe18a.jpg11月4日(土)に間引きを行いましたので、2株になってから5日目になります。間引きと同時に、鉢の端のほうに一つまみほどの肥料をやりました。2株はこれまで6株で分け合っていた養分をすべて使おうとしているかの如く、元気に生長しています。私が行った「間引き」に対して、すぐに変化を感じ取ったようです。

さらに詳しく、真上から見てみます。(同日撮影)

20171108234056-997845655a07b9e22071f424f0e13dc4c98918ac.jpg子葉の次に出てきた本葉が大きくなり、その幅は7cm程です。写真からも葉脈をしっかりと確認でき、輪郭はコマツナらしいものになってきました。これらの葉は、弧を描いて葉先を下に向けるように広がることで、次の葉が出てくる空間を作り出しているように見えます。株の中心から6枚目の葉がご覧いただけますでしょうか。本日も土が乾くまで太陽の光を十分に浴びました。


こちらはミニハクサイです。植えてから8週間目になります。

20171108235111-46225e1e0c0f4b6c4b9108ca57147380561d8e1d.jpg写真は11月7日(火)18℃のものです。葉と葉が重なり合って互いに生長を阻害しています。鉢全体で葉は39枚もあります。今週中に間引きと移植を行う予定です。ミニハクサイの葉も次第にそれらしくなってきました。コマツナとは違う形態の葉脈をしていることが窺えます。やはり、ハクサイは他の植物よりも水分の通り道が太く、多いようです(第3回目の投稿参照)。


中間報告について拝見いたしました。同時期に栽培を始めた皆さんの記事にいつも刺激をいただいております。

川内キャンパスの図書館前の紅葉が本当に綺麗になりました。天気が良ければ見にいこうよう!

...それでは、また。失礼します。

コメント

教育学部・井上さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。おもしろいイントロ、niceです。最初のお米、精米からのおいしさというのは、その通りですね。なので、細やかな人というか、必要量の精米をして、おいしいご飯を食べるという方もいるようです。さすがに、自宅に精米機が必要になるので。。。そうした需要にあわせて、家庭用精米機もあるくらいですから。お米を自宅から、野菜を図書館からよいですね。なにより、ご近所さんで、訳あるという習慣を知っているというのは、うれしいことです。渡辺も子供の頃は、お醤油が切れたとき、山椒の葉っぱがほしいとき、隣からというのを思い出します。レタス、ダイコンの品種は分かりませんが、ハクサイはにほんでもすこし流行りつつある「タケノコハクサイ」の類いの品種でしょうか。ずいぶん、葉っぱが長いので。。。また、ダイコンの再生というか、葉っぱの生長点が残っているので、生長ができるわけですが、。。日照時間が短くなってきているので、ぜひ、こうした食生活に「植物を育てた」効果が出てきているのではと思います。是非、こんなことを続けたり、植物のことを話題にしたイントロを少し長めに書いてみるというのは、よいと思います。

 コマツナ、よい感じですね。間引きの効果があったのはよいですね。せっかく葉っぱの長さを測っているのであれば、どれかの葉っぱに注目して、1日にどれくらい生長しているのか、グラフを書いてみてはどうでしょうか。去年の受講生の武田さんがそんなことをしていました。あと、肥料を少しまいてみたでしょうか。葉っぱの色が、少し黄緑に近いのが気になります。是非、施肥をやってみて下さい。

 ハクサイとコマツナの葉脈のパターンが違うと言うことに気がついたのは、よいですね。分かりやすくするためには、2つの写真を並べてみる、あるいは、絵に描いてみるのはどうでしょうか。絵に描くと、違いをより分かりやすくできると思います。あとは、間引きが大事ですね。コマツナと同じように、間引き、あるいは、植え替えのあと、落ち着いたら、施肥をやってみて下さい。ずいぶん、植物の葉っぱの緑色が濃くなると思います。濃い方が、光合成能は高いですから。


 わたなべしるす