東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

~茎をもっと埋めてあげよう作戦~<栽培の様子⑩>(宮一高:直江彩花)

2017年12月17日 (日)

こんにちは。昨日(12/16)は部活動の後、陸上部のクリスマス会が学校の教室でありました。黒板に絵を描いたりしてクリスマスの雰囲気作りをしました。右の絵は私が描いた雪だるまです。左は私たちのグループ6人のオリジナル手作りクリスマスケーキです。男女混合での作品完成です。見覚えのあるお菓子があると思いますが、沢山のお菓子を使ってデコりました。見た目より味重視です!スポンジとスポンジの間には、バナナと生クリームがはさんであります。美味しかったです!他にオリジナル作品が3つあり、合計4つ完成しました!其々に作品テーマがありました。やっぱりみんなでの作業が一番楽しかったです。

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さて、今週のシュンギクの成長について報告したいと思います。


1.栽培の様子

■シュンギク

(1)【土寄せの報告について】

まずは前回(12/10)の報告で「~茎をもっと埋めてあげよう作戦~」をしました。今回は、土寄せしたことが分かる記録をアップロードします。渡辺先生のコメントにあるように、土寄せの様子をbeforeafterにて報告します。

<before> 12月8日(金)20:00 ~栽培64日目~ 曇り 8℃

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シュンギクの茎の部分が埋まっていないのが気になっていたので、次の日12/9(土)に土寄せを行いました。
茎を埋めることで安定したようです。もっと早く土を足してあげていれば良かったと反省しました。土寄せ後一週間経ちましたが、今週のシュンギクは以下の通りです。土の中にしっかりと茎が入ることで、細かった茎も厚みが増し少し太くなったような気がします。

<after> 12月16日(土) 20:00 ~栽培72日目~晴れ 8℃

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(2)【今回新たに本葉が枯れ始めてきたシュンギクについて】

ところで、先週末(12/9)に植木鉢からプランターへ移し替えたシュンギク1株ですが、今週半ばあたりから元気がありません。本葉の1枚が枯れてきています。このシュンギクは鉢の中で一番成長の速いものだったのですが、画像にある通り、徒長気味でもありました。茎の部分が土の表面から1.5㎝程出ていたこともあり、根の部分を傷つけないように細心の注意を払いながら、プランターへ移したものです。しかしそれが逆効果だったのか、どんどん葉が萎れていきました。対になっている本葉は今のところ元気ですが。。

<before> 12月8日(金)20:00~栽培64日目~ 曇り 8℃

 徒長気味のため(赤丸部分が気になったので)、翌日(12/9)プランターへ移しました。

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<after> 12月16日(土) 20:00~栽培72日目~晴れ 8℃

赤丸で囲んだ本葉が、日々萎れています。徒長気味の上の画像の時から、このシュンギクの本葉だけが何となく元気がなかったような気もします。以前、復活したシュンギクの様に今回は復活は無理な気がします。

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プランターの中で育てている4株のシュンギクに対しても、先週きちんと土寄せをしましたので合わせて、横から撮った記録をアップロードします。

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(3)【本葉が重なっているシュンギクについて】

12月16日(土) 20:00~栽培72日目~晴れ 8℃

鉢の中で順調に育っているシュンギク4株のうち、2株の本葉が重なりあってきました。お互いに競い合って育ってきているような感じがします。右側のシュンギクの方が成長は速いようですが、このまま競い合いながら、どちらが最終的に大きくなるか観察していこうと思います。

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(4)【本葉の数と大きさについて】

シュンギクの本葉の数と大きさを測ってみました。シュンギクの成長は本当にスローなので、大きな変化はみられないのですが順調に育っているようです。ちなみに現段階で一番成長の速いシュンギクの株について調べてみると、小さい本葉も入れると12/16時点で6枚あります。直径は次の通りです。左右ほぼ同じ大きさです。

①1番目に生えてきた本葉の直径 3.3㎝

②2番目に生えてきた本葉の直径 2.8㎝

③3番目に生えてきた本葉の直径 0.5㎝

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2.感想

今週のシュンギクの様子ですが、いまいち元気のないシュンギクを発見し、ショックで。。でも、シュンギクも生きている以上仕方ないかなと思いながら観察していました。植木鉢→プランターにお引越しすることで、元気をなくしてしまったのか。植え替えの時に、根っこに傷をつけてしまったのではないか?と要因を挙げてみました。しかし原因は究明されないままです。やはり水加減がいけなかったのか。水遣りについては、1日おきに200ml程やっています。肥料もやりすぎは良くないので、1週間に1回のペースでやっています。他のシュンギクについては、萎れたりしているものがないので、今のところは安心しています。

気づけば、この展開ゼミの受講を開始してから3か月目に突入していました。本当に早いなぁと思いました。一つの種から、ここまで育ってくれたシュンギクはすごい!と改めて思いました。そしてトウミョウを育てていた頃がすでに懐かしく思えたりして。時の流れは速いです。

コメント

宮城一高・直江さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。渡辺は高校時代、まっとうに部活をやってないので。。。今はこんなこともするのですね。部活で。「before-after」が分かるようになったのは、よいことです。読み手に分かりやすいですし、次年度以降の受講生の参考になります。niceです。植え替えをしたり、長さを測ったり、トライしているのは、よいことですね。グラフ化することにチャレンジしてはどうでしょうか。1点、気になるのは、水やりの頻度が、1日おきということです。今の時期、外に置いて、日照があっても、それほど、水分が飛ぶことはないような。土の中の水分を割り箸などで見ながら、水がなくなり書ける少し手前で揚げるのがよいですね。少なくとも3-4日か、もう少しあけてもという気がします。その当たり、観察をしながら、やってみて下さい。

 他のコメントは、ラボスタッフのオガタくんがまた、別途書くと思いますので。それも参考にして下さい。


 わたなべしるす




ー 追記 ー

 シュンギクの細かい報告いいですね。計測もしっかりされてますし、それを解説して見せるのも素晴らしいですね。

 移植したシュンギクが弱っていますが、他の受講生にも移植で弱る例が多く見受けられます。元々移植を嫌う作物ですし、更に言えば季節がら植物成長には厳しく、ハンデを跳ね返すパワーが足りなかったのかと思います。残り、土寄せしてしっかり管理しましょう。

 さて、冒頭のケーキいいですね。皆で作って、多少のバランスの悪さも笑い話、楽しい思い出になります。書かれている通り3ヶ月はあっという間の過去になります。今をしっかり楽しみましょう。

 私がよく娘に言うのですが、「人生は舞台の上のたった一踊り、リハーサルもなければアンコールもない。人目を気にしてるヒマは無い、躊躇している余裕は無い。」と。

 話はケーキに戻りますが、買ってきたスポンジですかね。私も最近知ったのですがジェノワース法(全卵を使った共立て法)で、塩一つまみ、レモン汁数滴、コーンスターチ少量を加えれば非常に安定して泡立てできて、別立て法よりむしろなめらかふっくらしますね。

 ではまた報告お待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ