東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

[13]シュンギクわき芽の収穫(農:菅原のの)

2018年1月15日 (月)

目次

1.シュンギクわき芽の収穫

2.シュンギク実食

こんにちは。セメスターが終わろうとするこの時期、レポートの締め切りやテストが重なり大変な時期ですね。少しずつ準備してきてはいるのですが、レポートやテスト勉強が、いつもあと少しというところでスピードダウンしてしまうののが私の悪い癖です。今回はシュンギクのわき芽だけを摘み取って食べてみました。そのことについてお伝えします。


1.シュンギクわき芽の収穫

1月12日(金) 11:10

まず、シュンギクの葉序についてです。以前の記事で先頂部分の葉序について記事にしましたが、わき芽の葉序もどうなっているのか調べようと思っていました。以下の写真のように葉が出てきていました。はじめの2枚は180°に分かれて同調的に生長しました。次の2枚ははじめの葉に対して90°で葉が出てきました。5枚目からは先頂部分の葉序と同じように、1枚目と3枚目の間から出てきました。しかし、6枚目の葉はおよそ5枚目の葉に対して90°の位置に出てきており、以前調べた先頂部分の葉序とは少し違いました。これからどう生長するのかまた見ていきたいと思います。

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1月6日(土) 13:50

これがわき芽を摘み取る前に撮ったシュンギクの株全体の写真です。下の土があまり見えなくなるほど葉が生い茂っており、大きい方の株の葉が小さい株の上に出ています。非常に窮屈そうです。

20180115232101-62d246b7eedf79d47f039f5a8beeee465a035219.jpg1月7日(日) 18:30

これがシュンギクのわき芽を摘み取った後の株の様子です。葉と葉の間に隙間ができ、窮屈そうな感じが和らぎました。また、わき芽だけでなく、小さい方の株の黒ずみができていた葉や、わき芽の生長によって下に押されて地面についてしまっていた葉も摘み取りました。観察するために一つだけわき芽を残してあります。撮った時間帯が変わってしまったので、葉の色味が違うように見えてしまいました。

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そして、収穫したわき芽の一つが下のものになります。小さい葉も含めて6枚ほど生えており、1,2枚目の葉の大きさはほとんど同じでほぼ3.4cm、次に大きいもので3.2cm、2.8cm、2.2cmというような大きさになっていました。分解しても面白かったかもしれませんが、この形で調理したかったのでこのままにしています。お楽しみに...!

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2.シュンギク実食

いよいよ調理です。以前、シュンギクの間引きの時に食べたいと言っていた、私の大好物天ぷらにして食べたいと思います。180℃の油に、10秒ほど、じゅわ~~~~っ

20180115233502-cce41c2a847bc1ca6f5e4f348043375e56fb117a.jpg写真を撮ってから、一瞬で油から引き上げました。以前は生で食べましたし、葉物なので、わざわざ天ぷらで揚げる必要も無いと思いましたが、食べたかったので...。1月7日に作ったので七草がゆとともに食べました。ちなみに、わき芽の部分でない葉たちは七草がゆのなかに入っています。なので実はこれは七草がゆではありません。八草がゆです。シュンギクの天ぷらは、私の味覚では、タラの芽の天ぷらを優しくしたような味がしました。おかゆのなかのシュンギクは、食感は柔らかく、シュンギクの風味は残っていますがおかゆに溶け込んでいて、まるで春の七草の仲間に入ったようでした。シュンギクは秋冬野菜ですが...。とてもおいしかったです。

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目標の一つであった育てた野菜をおいしく食べる、ということができたのでとてもうれしかったです。わき芽だけの収穫といっても、今までこれだけ時間をかけて育てたシュンギクを収穫するというのは感動でした。とても味わって食べました。普段の食事で食べている野菜たちもこれほどの労力をかけられて作られていると思うと感動しますし、大切に食べなければと思います。本当の最後の収穫では家族にもっと食べてもらえるくらいの量を収穫できればなと思っています。そして、最終発表の期日が迫っています。明日にはupできる予定です。今後とも宜しくお願いいたします。

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コメント

農学部・菅原さん

 おはようございます、遺伝の渡辺でございます。シュンギク、立派になりましたね。2枚目の写真、上からだけでなくて、横からもあったら、そのすごさが分かる表現になったと思います。腋芽を収穫したら、ずいぶんすっきりですね。シュンギクの通常の栽培形式をこちらも知らないので、その当たりがコメントできないのですが。。。多分、市販のものに近いレベルになっているのではと思います。

 あと、腋芽を分解した方がよかったと書いてありますが、その通りです。是非、やってほしかったですね。これからも出てきますので、どの様に繰り返しているのかなど。観察してみて下さい。食レポもよくできていますね。タラの芽、確かに。普段の野菜がこのようにして、食卓に届いていることを実感できたのも、よいですね。では、最終発表を楽しみにしておりますので。あと、ラボスタッフのオガタくんがコメントしてくれると思いますので。


 わたなべしるす




ー 追記 ー

 最近、野菜の値段が急激に高いです。年末に、4分の1ハクサイが60円だったのが今や150円に、キャベツは2分の1で80円だったのが140円します。レタスに至っては恐ろしいくらいです。

 年中あるような野菜でも値段を見ると変動が激しいものです。このゼミを通して植物がいかに温度や日照に影響されるか学べば、もっとスーパーでの値段について感慨深いものがあるでしょう。逆に年中栽培して用意することがいかに難しく、技術が必要かということも分かります。

 さて、脇芽の食レポですね。まあ、脇芽を採っても頂芽を採ってもシュンギクならどちらでもいいでしょう。

 天ぷらもいいものですよ。天ぷらにすると不思議と野菜の味が引き立って、しかもエグミが消えるものです。これは食品で習うものでしょうか、油分は味蕾を覆って味をまろやかにします。よく山菜を天ぷらするのはそのためです。そういや私も子供と遊びで家の近くの野草を多種類採って食べ比べたことがあります。意外にもスミレやユキノシタがくせがなかったです。

 天ぷらの揚げ温度は、野菜系天ぷらの基本の中温程ですね。そのデジタルな表示は・・ 揚げ時間は短く取りましたか。実においしそうです。タラの芽と比較して、というのもシュンギクとしては凄いです。おかゆの方もとてもいい感じですね。本当、これで一つの目標達成です。おめでとうございます!

 これからの成長も楽しみですね。

 ラボスタッフ・オガタ