東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

野菜ズの経過観察7:ミニダイコンの収穫(文:中里早希)

2018年2月10日 (土)

お久しぶりです、中里です。

テストとレポートが終わり、春休みがきました。みなさんの春休みの予定は何ですか?

私は、2月5日から25日まで、大学のプログラムでスペインに行きます。長年行きたいと思っていたスペインに行けてうれしい反面、初めての海外で漠然とした不安があります。無事帰ってきたいなぁ...


1月28日20:42 気温9度 湿度44%

さてさて、今回はミニダイコンの収穫です。

20180210032054-df102aa35c212c15c19fc1eb759bec2a901d9a06.JPG20180210032131-2bf29b26ac23b43859278195e96f9966e7be4de2.JPG葉は大分立派になりました。上からみると、放射線状に生えているのが分かります。小さなものがあるので厳密ではありませんが、15枚ほどの葉があります。

20180210032418-c3c668a90cc95029f5e9161b4aad670fedcc8164.JPG1番大きなものは、約22㎝。大きくて迫力があります。また、厚くしっかりしていて、触ると細い毛みたいものでふさふさしてます。

20180210032526-e0085eb2e665e764fdf5570bf81dd3c59f8294bb.JPG鉢の下を見たところ、根が張ってました。

ついに、鉢からミニダイコンを抜きます。土から見えている白い部分は結構しっかりしているので、楽しみです。

収獲したものがこちら。

20180210032833-88fddecad6c6877490a1e88521dd11d13f0dd407.jpg白い部分の長さは、約6㎝。思っていたより短いですが、太さは十分です。

20180210033010-32d5811bc1ae276dfd2af49eaaa38ea1656a36bb.JPG比較用に買った市販のダイコンと並べてみました。市販のはミニではないですし、大きいですね。あと、私のミニダイコンには青い部分がないですね。以前コメントにこのミニダイコンは青い部分ができない品種と書かれてました。

20180210033322-40519ba90110b84f64a88a029d2e56ac4a993248.JPG20180210033345-5be2938b1144b9f71c637cb66c659fd1251f8a3d.JPG切って断面を見てみました。直径3.8㎝。スとはなさそうです。

ちなみに、スとは栽培中に霜が降ったり野菜が古くなったりすることでできる、野菜の中心部の空洞のことです。

スがあると野菜のみずみずしさがなくなってしまいます。

(参照サイトhttp://www.betterhome.jp/jiten/su/su.php )

20180210033836-9903b9705757aba6dd81917bbcd151c7414516f0.JPG市販のダイコンの輪切りにして、私のと一緒にゆでました。左が市販のダイコン、右が私のミニダイコンです。

食べてみたところ、味に違いはなかったです。でも、自分で育てたミニダイコンが市販のものと大差ない普通にダイコンの味がすると分かって嬉しかったです。

20180210034117-f0bd1af1501063cbd8eb1d81659e6cad391337bc.JPGミニダイコンの葉はかつお節と一緒に炒ってふりかけに、白い部分は豚バラ肉と煮ました。葉はシャキシャキして、煮物は味がよくしみてホクホクでとてもおいしかったです。ご飯がとても進みました。


次回はホウレンソウその2とその3の収穫です。どちらも収穫し終えているのですが、帰国するのが2月末なので、次に更新できるのはしばらく先になってしまいそうです。気長に待っていてください。ではでは、また後日。

コメント

文学部・中里さん

 こんにちは、遺伝の渡辺でございます。今週の初めからすでに、スペインですか。最近はアメリカ出張は時々あるのですが、欧州方面はずいぶんご無沙汰です。渡辺もスペインはいったことがないです。植物の分子生物学に関する国際会議がスペインのバルセロナで開催されたことがあったのですが、何かでいくことができなかったところ。それなりに、注意が必要なところのようです。外務省が提供している情報解説記事があるので、まだ、そちらで2 weeksはあるでしょうから。安全対策をして下さい。

 さて、本題。ダイコン、よい感じですね。植木ばちの下に根っこが出ているし、水受けにもずいぶんと根っこがでていて、水管理がよかったのだと思います。ダイコンの形も、この品種の形をしっかり示したよい感じですね。ダイコンの葉っぱも食べたのはniceです。ダイコンは葉っぱにもたくさんの栄養がありますので。市販のダイコンは葉っぱを下の方で切断しているので、葉っぱを食すのが今は難しくなりました。市場に出すと、葉っぱが大きいと余計な体積になってしまうので。。。もったいない話ですが。ダイコンの輪切りで、市販のものとの比較で、色合いが違うのがよくわかると思います。生で食されてないようなので、生で食べると、栽培してもらった方はあまり辛味がなかったのでは。。。研究室での栽培ではそうでした。加工する前に、ちょっと食してみる。つまり、色々な段階を理解すること、次からやってみて下さい。

 ホウレンソウの維持管理も心配ですが、無事の帰国を祈念しておりますので。くれぐれも危ないことは避けて、海外研修をenjoyしてください。ラボスタッフのオガタくんからの追加のコメント。お待ち下さい。


 わたなべしるす




ー 追記 ー

 こうしてアップをして頂けるというのが感謝です。素晴らしい態度だと思います。

 さて、ミニダイコンの収穫ですか。当研究室の収穫と重なりましたね。

 そして植物も同じような姿です。根はともかく、葉はむしろ当研究室のものよりも立派で、管理が大変良かったのですね。根は形が面白かったでしょう。ハツカダイコンとも違い、なかなか変というかユーモラスな姿です。

 プレゼンの仕方もきれいですよ。断面の定規の当て方もしっかりされています。

 食感を含めた味は市販のダイコンと同じように感じましたか。上で言う通り生で少し食べるとわずかな違いが感じられたと思います。しかし、煮物でも美味しいものです。

 立派な葉はかつお節とふりかけに、なかなか料理も上手ですね。もちろん煮物も肉のうまみが染みていそうで・・

 画像ではその「照り」まで写っていて素晴らしいです。ホウレンソウはもう収穫されたそうですが、何の料理をされたのか、楽しみです。

 春休み、スペインですか。いやあ、凄いですね。凄いアクティブです。楽しい経験を沢山積んで戻られることを願っています。

 スペインは世界史で習うコルドバ(当時世界一の都会だったそうです)、グラナダ(ガ〇ダムに出てくる月面基地ではありません)、アルハンブラ宮殿くらいしかわかりません。そちらは3週間もいるので、各地を見て歩くのでしょうか。いいですね。

 本当、手前事でどうでもいいことですが、私はマイナー言語ヲタでもあります。白水社のエクスプレスシリーズをかなりの数買って、ちょこちょこ勉強しています。リトアニア語、ハンガリー語、セルビア語、グルジア語・・・ 一生何の役にも立たないとは思っているのですが、役に立たないからこその趣味ですね。それで英語はさっぱりダメというのも。スペイン語は発音が易しい(母音が5つ、子音の連続も少ない)らしいのですが、マイナーではないので勉強したことありません。

 今、仙台は大雪(といっても2月にしては普通以下)です。帰ってきたなら、寒くて驚くかもしれませんね。あ、そのまま実家でしょうか・・

 ではまた、気長にお待ちしています。

 ラボスタッフ・オガタ