東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

2018年度展開ゼミ、スタート(10/5)(渡辺 正夫)

2018年10月 5日 (金)

 今週末もまた、台風とか。先週の台風24号の被害が「ガラス室」であったのですが、街路樹をはじめ、学内の木々もあちこちで。灯台下暗しとは、このことで、建物の隣にある「ユリノキ」。大きな枝が、いくつも根元に近いところから。下から見上げると、気がつかないことが、そうでない角度から見ると、気がつくわけです。そんなちゃんとした観察力を身につけて、それを文章として、いかに分かるようにするのか。そうしたことを企画したものが、渡辺が開講している、後期の展開ゼミ。今年度で節目の5年目。9月後半から、研究室のスタッフの方々にお手伝い頂いて、準備を重ねてきたのですが、当日の開講するまで、バタバタで。。。

DSCN9094.JPG 今年度の受講生は、文学部、経済学部、法学部、工学部、理学部、農学部、それと、宮城教育大から。バランス的には、理系より文系の方が多め。観察力を身につけるということがfitしなかったのか、あるいは、文章を書くと言うことで、文系の方が今年は多いのか、。。毎年、その当たりのバランスは一定ではないのですが。また、今年度から、種苗会社とのコラボ。今年は、タキイ種苗。種子、資料の提供を頂きました。ありがとうございました。栽培の工夫になるようなことが色々と記されていると思います。この本だけに頼ることなく、自分で色々なことを調べる、先輩の記事を参考にする、さらには、身近な方で、栽培、農業に詳しい方に教えを請う、ということなど、その当たりは自由度満載ですので、。それぞれが工夫をして、半年間の講義を過ごして下さい。どの様なスタイルで文章表現をするのか、それもそれぞれのセンスですが、先輩方も色々な工夫をしています。それを参考にするだけでなく、それを超えるような「新しい技」を繰り出して下さい。それが、「科学」をするということの第一歩だと思いますので。

DSCN9093.JPG 講義の中で話をしたとおり、栽培をするということは、「毎日が展開ゼミ」です。自宅で自学自習をするということは自由度は高いですが、植物も生き物、生命体です。しっかりを世話をすること。枯れることもあるかも知れないですが、そうならないように。web上での双方向性を持った講義形式です。これは、植物がピンチかなという前に、ちょっとした変化に気がついて、そのタイミングで記事にして下さい。基本は、1回/weekですが、何かこれというときは、できるだけたくさんの記事を書いてみて下さい。できるだけ、24hr以内に、渡辺、あるいは、ラボスタッフからコメントを返すようにしますので。

 大事なことを忘れていました。すでに播種を済ませた方、そうでない方、色々だと思いますが、これから気温が下がると、生育は落ちていきます。ですので、播種をできるだけ早くやること、それが、後々の生育を左右します。タイミングよく、今日は金曜日。今週末のできるだけ早い時期に播種をして、発芽を確認して、植木ばちに移動して下さい。講義でも話をしたように、植物の生長は温度依存ですから。それから、栽培の基本は外でということで。室内での栽培はおすすめしません。その当たりは、先輩方のうまくいったり、そうでなかったりすること、そうしたことをしっかりか手にして、講義に取り組んで下さい。最後になりましたが、準備を頂いた研究室のスタッフ、講義のサポートを頂いた一昨年の受講生の方、さらには、最後の片付けを手伝ってくれた受講生の方々には、この場を借りてお礼申し上げます。展開ゼミ2018が、新たな企画「タキイ種苗プレゼンツ」という形でスタートしました。新たな企画で始めたことが、また、新たな方向性に発展してくれることを楽しみにしております。よろしくお願いいたします。

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 わたなべしるす

 PS. この週末もまた、台風25号が通過とか。ちょうど稲刈りの時期。台風の被害が出る前に、収穫が終わることを祈りつつ。