東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

①挨拶と種まき(農:伊藤恵)

2018年10月 8日 (月)

 

 こんにちは!農学部一年の伊藤恵です。出身は福島県二本松市で、日本三大提灯祭りと言われる提灯祭りが毎年10月に開催されています。国際交流や国際協力に興味があるので、大学ではTUFSA(東北大学留学生協会)という国際交流団体に所属しています。

 進学先に農学部を選んだこともあり、植物を育てるのも食べるのも興味があります。秋冬野菜を育てるのは初めてなので、頑張りたいと思います。


-育てる植物-

・ウォータークレス(クレソン)

・かいわれ大根

 この二種類を育てていきたいと思います。どちらも私の大好物なので即決しました。特にクレソンは、実家の池の周りに生えていて、震災前はおひたしにして食べていました。本当においしいのです。一人暮らしをしているとこういった細々してお値段が張るものよりも、安さ重視でモヤシなどを選んでしまう傾向があるので、収穫して食べるのを今から楽しみにしています。

―道具など- 

tools.JPG こちらが今回配布または個人的に追加した道具になります。必要に応じて追加していく予定ですが。また、クレソンは腰水栽培ということで、写真には写っていませんが受け皿も購入しました。下段の四つが今回個人的に用意した(持っていた)物たちになります。じょうろ、霧吹き、防虫剤、軍手ですね。実は今年の夏にベランダでトマトなどを育てていたので、これらの道具は改めて買わずにすみました。

 こちらが種になります。右がクレソン、左がかいわれ大根になります。クレソンの種が思いのほか小さかったことに驚きました。

seeds.jpg

 まずはかいわれ大根から。配布されたコップにキッチンペーパーを細かくして敷き詰め、水を入れて、種を重ならないように蒔いて暗所に置きます。大体2025℃が良いようです。根が張るまでは、霧吹きなどでしっかり水を与えます。暗所ということでとりあえずドレッサーの中に置きましたが、もっと良い方法がないのか考え中です。

kaiwaredaikon.JPG

 次はクレソンです。クレソンはシャーレを使わず土に直まきなので、まず鉢の準備をします。鉢底ネットと鉢底石を敷きます。ちなみに石は夏に使ったもののあまりを今回使用しました。土の下に敷くことで水はけが良くなり、根の生長も良いみたいです。これは父に教わりました。

watercress.JPG

 土を入れて種を蒔き、軽く土をかぶせます。クレソンは水生植物なので多湿を好み、腰水栽培という方法を用います。こんな感じです。常に湿らせた状態を保たせます。種の袋の裏に書いてあった説明によると暑さに弱く20℃くらいで発芽するらしいので、直射日光を避けて室内で栽培することにしました。

watercress2.JPG

初回と言うことでこんな感じでしょうか。きちんと発芽してくれることを願うばかりです。

これからよろしくお願いします。


参考URL

LOVEGREENクレソンの育て方・栽培https://lovegreen.net/library/vegetables/p88904/

コメント

伊藤さんこんにちは

 二本松市、私も菊人形で二回ほど行ったことがあります。菊は好き好きありますが、上手に育てたものはとても美しいものです。関係ない話題ですが付近にあるサファリパークも凄いものです。ライオンなどは遠くに見えてもあっという間に側にいて驚きます。

 国際交流に興味があるのも、コメントがつけられないくらい凄いことです。呆然とするしかありません。私は海外旅行したことがありませんから(逆に国内は青春18キップで回り歩く)。海外は周り全部が外人、想像できないです。

 さてさて、報告はワードで書かれているのでしょうか。書体などが文字属性で反映されてしまっていますので、見ますと明朝体です。一度保存時にテキスト形式で保存して、文字情報を消去してから報告へ貼り付けて下さい。

 育てる植物のチョイスの動機が面白いです。野生化したクレソン、確かにあちこちで見ます。しかし水がきれいなところでないと食べる気がしないものですがその池は綺麗なんでしょうね(どんな水のものでも食う、ということであればそれはそれで国際交流的に良いかも)。それで震災後は池がなくなったのかも、ですね。仙台暮らしでは安さ重視、確かにそれ一番です。安い店を探し、安い日を見て、安い買い方をしましょう。

 用意の中に防虫剤とあります。これは植物用の殺虫剤なのでしょう。霧吹きもありますから。濃度や有効範囲に気をつけましょう。特に無農薬にする必要はないので、適宜使って下さい。これからの季節ではそんなに発生することはないと思いますが。

 スプラウトの栽培もいい感じで始まっています。そのドレッサーが隙間なく充分暗ければいいと思います。不安ならホイルを巻きましょう。撮影は毎日でなくとも結構です。種子の密度が小さいのでなかなか伸びが悪いかもしれません。

 クレソンの方もよく調べられました。今回提示した作物の中で唯一水生植物ですね。ただし畑でも栽培できるものです。

 植え方について鉢底土を敷かれています。これには驚きました。園芸的に正統的な立派な植え方です。展開ゼミでも初ではないかと思います。これを指示しないできたのは、入れ過ぎて土の容積が減り過ぎたり、乾燥が激しくなったりしないかという懸念があったからです。本当は入れるべきですね。

 洗ったものを使えば(意外にダンゴムシなどいたりする)夏のを使えばいいです。最近の園芸では使いまわしを上手くするため、鉢底石を予めネットに包んで置く場合があります。

 しかしながらちょうど折悪しく植物がクレソンです。腰水栽培ならば、下から土が水を吸い上げて湿った状態に保つものです。今流行の底面吸水栽培(シクラメンなどで多い)の一種ですね。そのため、土が途切れては水が移動しません。そのため、頭にその鉢底土の量を入れておき、土の部分に水が浸るようにしないと腰水になりません。

 そして時々は水をしっかり土にかけて肥料由来の塩分を流してやることが必要です。また、腰水とはいっても深過ぎてもいけません。土の中が過度に還元状態になると根を痛めます。クレソンは完全な水生植物ではありませんので本当は流水で酸素供給される環境にいます。

 さて難しいことも言いましたが、頑張っていきましょう。

 あ、日当たりですが発芽が確認出来たら直ぐになるべく明るいところに移して下さい。やや土が少なめで土寄せスペースはありそうですが、最初に徒長するとカバーが大変になります。

それではまた

ラボスタッフ オガタ