東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ここまでの投稿記事などについてのコメント(10/19)(渡辺 正夫)

2018年10月19日 (金)

 数日前の記事に書いたとおり、今年の試みとして、個別のコメントはラボスタッフのオガタくんから。全体への注意喚起ということで、独立の記事を渡辺が書いています。渡辺の記事は、気になった表現型、こういう栽培に気をつけるなど、色々なことを書いています。まずは、それを自分に関係あると思って、読んでみてください。また、先達のこれまでの展開ゼミで同じようなステージで何が起きているのか、あるいは、この後、何をすべきなのかということについて、しっかりと予習をしながら、学習に取り組んでください。今の学生さんたちは、例えば、Googleで検索すれば見つかるという、生活になっているので、1つ1つの記事を見るのは、大変なことかも知れないです。でも、そうした活動をすることが、物事の本質を見抜く上で、大事なことです。検索では、見逃すものがたくさん出てきます。なので、まずは、コツコツと過去記事を読んでみてください。他の受講生の記事を読むこと、その時に、ラボスタッフのオガタくんのコメントも同様に読むこと。自分に関係ないと思わないで、植物に注意をするのと同じように、日々、このHPで何が書かれて、誰の植物に変化があったのか、それとは違う、自分のはどうしてなのかを考えるようにして下さい。例年から見ると、そうした雰囲気が足りないと思っています。自分の独自性を出すということと、周りを見ないでやるというのは、違うことですから。

 それから、写真をたくさんuploadして、見やすいのもありますが、その写真をclickして、拡大しないと見えにくいというのは、reader-friendlyではないですね。しっかりとした大きさの写真をuploadして下さい。あと、写真には、基本、物差しを当てること、物差しがなければ、その大きさを判断できません。また、写真で何かが見える、例えば、「根毛」がはえてきたというとき、その根毛が見える写真を載せること。そうしないと、見えないです。reader-friendlyということに心がけること。写真をなくしたという記事も散見します。写真は証拠です。証拠がなければ、説得できません。backupを取るなど、しっかりした対応をして下さい。

DSCN8006.JPG 「生長」していると書いてあるような文章がありますが、どこに変化があったのかを、記して下さい。茎の大きさ大きくなっているのであれば、それをグラフ化するなど、より分かりやすい記事にすることです。理系であれば、学生実験、研究を始めると、抽象的な表現ではいけないことが後に分かりますが、後に分かるのではなくて、ここでしっかり習得して下さい。写真で、変化があったとき、その間には、何日間たったのか、と言うことを記さなければ、どれくらいで変化したのか、やっている人以外に伝わりません。証拠に基づいた説得力のある文章を書くことを心がけて下さい。そのような文章を書くことがこの講義の目的ですから。感想文を書くことではありません。

 それから、記事の最後のところから、空白が大きくあるような記事をいくつか見つけました。こちらでその空白は削除しました。こちらからの警告に対応しなかったので。この講義は、双方向でのやりとりです。こちらからのコメントに対して、しかるべき対応を取って下さい。そうでなければ、一方的なつぶやきと同じです。それとは異なる次元のものを講義として行っているという自覚を持って下さい。

DSCN8008.JPG 講義の中で話をしたと思いますが、発芽というのは、根っこが見えた時点。その時点で、土に移動して下さい。最後になりますが、これから気温が下がってきます。天気予報などをこまめに見ながら、植物への気配り、観察、記事の投稿をして下さい。おいしい野菜を収穫できるよう、もちろん、そのために、きちんと科学的な観点での観察をすること、それを分かるように記載することに心がけて下さい。


 わたなべしるす

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