東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

4.更新が遅れてしまい申し訳ありません(工:水口竜一)

2018年10月29日 (月)

ご無沙汰しております。水口です。

色々と立て込んでいて、更新できていませんでした。

かなり変化がありましたので、手短ですが報告させていただきます。

まずは豆苗です。写真は一番上の通りです。前回の投稿で、豆苗が斜めになったと記しましたが、原因はオガタさんに教えていただいたとおり、日の当たらない部分がのびがいいらしく、置く向きを毎日変えることで、まっすぐ生長させることに成功しました。

そろそろ収穫時期だと思うので、タイミングを見て収穫しようと思っています。

そして、やはり今まで通り、はじめにコップで育てていた方の豆苗の方が生長は遅いですがその中でも一つ気になることがあります。

それは、元コップから分けたトレイとコップの生育のうち、コップの方がやはり遅くなっていることです。

DSC_0402 1.JPGそして、上の写真のように、豆の隙間に半透明なゲル状の何かが出来ました。過去の事例を私が調べた限りでは、これはカビではなさそうなので、デンプン質かと考えていますが、未だ定かではありません。

変化に注意して育てていきたいです。

次は茎ブロッコリーと水菜ですが、一つを除いてあまり特筆すべきことはなく、順調に生長しています。

その一つとは、初回から見てきた、ブロッコリーの植え分けのことです。DSC_0393 1.JPG

種部分のみを植えたところから、遅れながらも子葉が出てきました。

いくつかの種の中に、シャーレ内でまだ芽を出していなかったものがいたのでしょうか...。

こちらもしっかり観察していこうと思います。

一つ気がかりなのは、水菜の右手前の寝ているものです。

土を固めたのですが、また風などで倒れてしまいます。

対策を考え中です。

報告は以上になります。最後までお読みいただきありがとうございました。

コメント

水口さんこんにちは

 トウミョウは真っすぐになってますね。そういえば植物工場での生産では、植物をターンテーブルに乗せてぐるぐる回し、均一化する例もあるそうです。

 パックの豆苗はもう収穫してもいい大きさになってます。急ぐ必要はないのですがこれ以上置くと青臭くなるかもしれません。それよりも2/3で切って収穫し、二回目伸長を見た方が面白いと思います。

 コップの方はダメっぽいですね。下に沈んだマメがこれだけの日数経っていて発芽しないのであれば、死んでしまった可能性が高いです。重ねられて播かれ、下は完全に水没していますから酸素不足になったのでしょう。白いゲル状はおそらく水カビだと思います。人間には何も害ではありません。ですが栽培環境としてはもう無理です。実は種子は発芽の際に多種多様な物質を周囲に放っています。菌にとっての栄養成分もありますのでカビることもあります。市販のモヤシも開封すると数日も保ちません。何年か前にカイワレO157事件というのがあり、カイワレの大腸菌汚染が疑われましたが、そういう理屈があるのです。

 茎ブロッコリーとミズナは順調そうですね。まあ、植物は個体によって早い遅いがありますから、バラツキは出るものです。

 ミズナの倒れているものはどうしてでしょうね。普通には徒長を疑うのですが、本葉の出方もいいですし、極端な徒長とも思えません。土寄せで対処できない程度であれば添え木の方がいいかもしれませんね。それと株元を観察して下さい。株元が極端に細く、土にあまり潜っていないとすれば、やや水分過多かもしれません。根は水が充分と判断すると深く張らなくなるものです。常に一定に水があるのではなくほんのわずか減らして下さい(もちろん急に乾かしたら枯れます)。

ではまた ラボスタッフ オガタ