東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

④なかなか難しいクレソン(農:伊藤恵)

2018年12月 4日 (火)

こんにちは、伊藤です。最近英語で文章を書かなければならない機会が下手したら日本語の文章よりも多くなっています。仙台もなかなか寒いですが、岩手では最近初雪が降ったそうです。冬が近づいてきましたね。今週末には仙台でも雪がふるそうですね。すぐに登校しますとか言いつつ、とても遅くなってしまいました。申し訳ありません。


かいわれ大根
収穫してマヨネーズと一緒に食べました。自分で育てたということもあり、おいしかったのですが。。。なんとなく味がスーパーで購入するものと違う気がしました。味が薄いというか、なんというか。
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第一弾、第二弾と栽培してみてわかったのは、個人的にはスポンジよりもキッチンペーパーのほうが栽培しやすいということでした。オガタさんもコメントしていただいたように、やはりスポンジは硬すぎるのでしょうか。第三回目としては、二種類を同時に育ててみて成長速度に何か違いがあったりするのかを観察するか、坂谷さんのようにもっとほかの材料を使って栽培してみるか、考え中です。先日化粧を落としているときに思い付いたのですが、ほかの材料としてよく化粧に使ったりなどするコットンを使えないかと考えています。

クレソン
クレソンは発芽したあとベランダに置きました。こんな感じです。
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うーん、、、、
前回よりは大丈夫かもしれませんが、あまり強そうな芽とも言い難い様子です。写真を比べてみます。
前回のがこちら。
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今回のがこちら。
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以前よりはたくさん発芽してくれました。まだまだ小さいですが、、
その後。
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育ってはくれています。やはり太陽光の力は大きいのですね。
間引きが必要だと思うので、行おうと思います。5㎝くらいの間隔をあけられるようにしたほうが良いようです。中間報告でも少し触れましたが、クレソンはほうれん草と同じ耐寒性植物だそうで、冬はきちんと越してくれるようです。氷点下をかなりすぎるようなことがなければ。ということで、まだまだ安心して外で育てられそうです。今週末は、最低気温が氷点下になるみたいですが、、
コメントでご指摘いただいたように、乾燥への対応が遅くなりがちになりかけたので、こまめに土の湿り具合など確認して水をやるようにしています。
次回は間引きの様子などを報告したいと思います。

コメント

伊藤さんこんにちは

 ここ2日間ばかり陽気が続き、正に小春日和です。しかしそうなると後の寒さに耐えられるかが心配ですね。

 私は自分独自理論で「週1℃の法則」というのを提唱したいです。つまり、週1℃くらいの変化であれば、体がついていけるので極端にしんどくないと思います。暑い方向でも寒い方向でも、そうだと感じます。なぜそう言うかというと、仙台より南の地域の人もやはり冬は寒いのです。私は仙台の前は倉敷に住んでいて、なるほど仙台の人からすれば考えられないくらい温暖な地域でした。しかし、やっぱり冬は仙台に住んでいるのとあまり変わらないくらいに寒く感じたものです。

 仙台は2月10日くらいに最低気温ー5℃程度まで下がります。一定のペースで気温が下がるのであれば恐れるほどの寒さには感じません。しかし今日のような暖かい日がありますと、どーんと凍えるような寒さに感じる日もあります。

 まあ、若い人はウィンタースポーツという冬をポジティブシンキングする方法があります。昨今ではスキー人口も減っているらしいですが、仙台は幸いにして充分日帰りスキーができますから楽しめばいいですね。自分を振り返れば数年前に娘がスキーに行きたいというので二人で行ったのですが、私はスキーは初めてであり、リフト乗り場まで辿り着くこともできずに挫折しました。近年、福島もそうかもしれませんが仙台の小学校はスキー講習会があるものです。そのため若い人なら全く滑れない人はほぼいなくなりました。

 まあどうでもいいことですが、私の仙台二高はスケート講習会というのがありまして、最初からいきなりリンクの中央に並べ!ときたものです。そんなんできるなら講習じゃねーだろと言って体育教師に呆れたものです。

 さて、英語の文章ですか。素直にめちゃ凄いと褒めてあげましょう。いや本当に凄いですね。英語はリーディングとスピーキングはなんとかなっても、ヒアリングとライティングは難しそうです。理系の学術的なライティングなら定型的なパターンですが、コミュニケーション的なライティングができるのはたいしたことです。

 以前にも書きましたが、英語は世界のデファクトスタンダード、コミュニケーションに必須の言葉です。しかしながら英語ができるからといって誰も喜びませんから、何か別の言語も習得すればいいですね。

 さて本題に入りますが、カイワレの味が薄く感じましたか。他の受講生の例では十中八九自分たちのカイワレの方が辛いと言います。主観的な味覚なのでそうかもしれません。自分の栽培したものには思い入れがありますので味わって食べようという意識があります。それ以外の要因を考えますと、植物はストレスを感じると多様な物質を作る傾向があります。栽培にちょっと難がある方が辛くなるのが自然かな、と思います。まあ美味しく収穫できたようで何よりです。まだ種子が余っているようなら、気楽に使ってカイワレ食べて下さい。特に実験的なことはしてもしなくても構いません。

 物事は数をこなすと質も上がる、ということがあります。習うより慣れろ、ですね。あまり科学的なことではなくて言いたくないのですが現実そうです。カイワレ栽培も数回すれば、何となく植物のことに慣れるものと思います。そういえば私も研究でクリーンベンチという無菌装置を使って細胞培養などしていたものでした。最初はなぜかしら雑菌がどこからか入って失敗することもまあまああったのですが、しばらくするとそういうことはなくなりました。自分で何か注意や工夫をしたわけではありません。自然と回数をこなすとそうなってくるのですね。

 コットンは木綿、つまりセルロースです。もちろん糖鎖ですから水酸基もあり、電子が偏在しますから水に強い親和性を持ちます。スポンジのような単純なオレフィンとは違います。まあ余裕がある範囲で試行を楽しめればいいです。

 クレソンは、もちろん間引きをうまくやって下さい。種子が細かいので密生しがちですね。太陽光に充分当てて、足らないようなら工夫して下さい。また、温度についてはまだ室外でもわずかづつ成長できるくらいだと思います。クレソンは温帯性植物、しかもヨーロッパでも日本でも自生できるほど丈夫です。

 初期成育は、実のところダイコンやハクサイよりも遅いかな、と思うのですが、ある程度からはグングン伸びて大株になるものと思います。間引きは原則通り葉が1/3重なる以上になったら行う、として下さい。そして間引き株も食べてみて下さい。

ではまた

ラボスタッフ オガタ