第9回 春くん(キャベツ)の追肥と大ちゃん(かいわれ大根)の調理・実食③(3966字)(文:坂谷日向)
2018年12月 4日 (火)
こんにちは、文学部の坂谷です。
いよいよ12月にも入り、あちこちでイルミネーションが飾られるようになってきましたね。上の写真は仙台駅前のAELですかね。以前、オガタさんにコメントで定禅寺通りのイルミネーションのことを教えて頂いてから、ずっと楽しみにしています。友達に聞いたら、14日から始まるのだとか。バイト帰りに寄り道してみようと思います。
さて、今回は春くん(キャベツ)の観察と追肥の様子に加え、大ちゃん(かいわれ大根)の調理・実食の第3弾を報告します。春くん(キャベツ)の温室準備についても報告する予定でしたが、温室自体はまだ作成中であること、今回の春くん(キャベツ)の報告の情報量が多くなってしまったため、来週に回そうと思います。
★今回の内容★
1.春くん(キャベツ)の観察
2.春くん(キャベツ)の追肥
3.大ちゃん(かいわれ大根)の収穫・調理・実食③
1.春くん(キャベツ)の観察
前回は投稿した日に比べ、少し前のものを載せてしまい、「今」起こっていることを報告できなかったので、今回からは直近の写真をアップロードし、何か変化があった日のみ、別にあげることにします。
今回は12月1日12時(気温10.8℃、湿度58℃)に観察したものです。
まずは最も生長が早いものの葉の長さ(画像左)と茎の長さ(画像右)です。葉の長さは7.3cm、茎の長さは5cmでした。12日のものと比べると、茎の長さは変わらず、葉のみが長くなって(+1.3cm)います。第4回のコメントで、「キャベツはある程度茎が伸びたら以後はあまり変わらず、葉の数と大きさで成長するものだ」というものを頂いたですが、まさにその通りでした(疑っていたわけではないです)。
続いて、最も生長が遅いものの葉の長さ(画像左)と茎の長さ(画像右)です。葉の長さは2.3cm、茎の長さは4cmでした。12日のものと比べると、茎の長さも葉の長さもあまり変わっていません。
中間報告でも軽く触れましたが、生長の遅い鉢2つの葉が紫色になってしまっているのが気になります。
画像左が最も生長しているもの、画像右が最も生長が遅いもののアップです。左は茎の根元が紫がかっていますが、それ以外は緑色です。対して、右色は葉の表面は緑色の部分が多いものの、葉の裏、茎、子葉は紫色です。紫よりも赤みが強くなっているように感じます。面白いのは葉脈は白に近く、左と比較してもあまり変化ありません。しかしながら、葉の縁(先端)にいくにつれ、紫色が濃くなっていることです。2016年度の福島さんの記事のコメントでは、「寒くなると糖分をアントシアニンに変化して、更に葉緑素を分解するので紫に変化して見えることが多い」とあるのですが、紫色を通り越して赤が強いので少し心配です。タキイ種苗さんの家庭菜園野菜栽培マニュアルのキャベツの欄を含む様々なサイトでキャベツの病害虫を調べてみても、赤くなるというのは特にないので、病気ではないと思うのですが...。
そして、室内で育てているものがこちらです。左が葉の長さ、右が茎の長さです。
葉の長さは2.3cm、茎の長さは6cmで、12日より葉の長さはあまり変わらないものの、茎の長さが1cm伸びていました。順調に育っているものは茎はあまり伸びず、葉が大きくなっているので、見事に逆になっていますね。そして、本日(12月3日)、非常に残念なことが...。
自重に耐えきれなかったのでしょうか。可能な限り土寄せはしていたのですが、ポッキリと折れてしまっていました。まだ完全に切れてはいないので、一縷の望みを持って土寄せをし、真っ直ぐにしているのですが、1週間ほどしても駄目であれば、丁寧に引っこ抜いて根の観察をしたあと、美味しく頂きたいと思います。
また、外に置いている5つの鉢のうち1つに雑草が。
すぐに引っこ抜いて捨てました。昔、雑草は根っこを残すとまた生えてくると聞いたことがあったので、根っこを残さないよう、慎重に引っこ抜きました。もともと土に入っていた(初回に頂いた土です)のか、服か何かについていたのが偶然落ちたのか、はたまた鳥が落としたのか。なぜ雑草が生えてきたのか不思議です。
さらに、今日水やりをしていて気がついたことなのですが、根が鉢の下から出てきていました。
どうしたら良いか分からなかったのですが、とりあえず鉢受けに少し水を入れ、土から出てきた根も水を吸えるようにしました。この根はこのままでも大丈夫ですか?(戻しようもないですが...)
ずっと報告するのを忘れていたのですが、第4回で「落としてしまったと思っていた種が土の中からある程度生長した状態で出てきたこと」をお知らせしました。
こちらの4株の内のどれかなのですが、どれだか分かりますか?(定規で見づらくすみません)実は、定規を当てているものの左隣の株がそれです。この鉢自体が成長の遅いものなので他の鉢と比べると小さいのですが、この4株の中では大きな差はありません。改めて植物の生命力に舌を巻きました。
少し系統が違う観察なのですが、第6回のコメントで「キャベツは上からの光を逃さないよう、2/5回転ずつ周りながら葉を出します」ということを教えて頂き、気になったので、キャベツを1玉買ってきて観察してみました。
外側の葉から順に番号を振っています。確かに2/5回転ずつ周りながら葉を出しています。ここまでくっきりと2/5回転するとは思っていなかったので、とても驚きました。このキャベツはあとで表紙の画像にも登場するのでお楽しみに!
2.春くん(キャベツ)の追肥
中間報告で渡辺先生に「キャベツの葉の色が薄いので、数粒追肥した方が良い」というコメントを頂き、早速1日に追肥を行いました。そのまえに渡辺先生の張ってくださったリンク先に飛び、色を確認しましたが、確かに食さない部分の色は私のキャベツのより濃いように感じました。このサイトで色を調べたところリンク先のキャベツはいろいろありましたが、花萌葱あたりが最も近い色で、私のキャベツは若葉色が最も近い色の用でした。(著作権等の問題があると思うので、リンクだけ張っておきます)
第3回のコメントで「一つまみ(粒で言えば10粒ほど)ずつ、三か所、鉢の縁に近いところの土に少し潜る程度に与えればいい」と教えて頂いたので、画像の赤丸の位置に3粒ずつ肥料をまき、軽く土を被せました。また、第4回で次のように条件を変えることを決めました。
①追肥有り・室内での温度調整有り
②追肥有り・室外での温度調整有り
③追肥無し・室内での温度調整有り
④追肥無し・室外での温度調整有り
⑤追肥有り・室内でのみ管理
⑥追肥有り・温度調節なし
ですので、今回追肥をしたのは、下の画像の3つと室内で育てているものです。
番号は条件の番号と対応しています。そこまで厳密な実験でないとはいえ、キャベツの生長度合いで結果が変わることは避けたいので、なるべく同じくらい生長しているもので対になるようにしました。相対的ではなく、その鉢での生長度合いで比べるなど、測定方法も考えたいと思います。
また、同じく第3回でいただいたコメントの中には「お渡しした肥料は多過ぎても即植物にダメージのこないタイプではありますが、確実に浸透圧を高めますので充分な水がないと根を痛めます」というものもあるので、少し多めに(頻繁に)水をやっています。実は向かって1番左端の鉢の土は乾きやすく、3日に1回から2日に1回に変更していたのですが、今は毎日水をやっています。他の鉢も(特に追肥したもの)は毎朝確認して少しでも乾いていると感じたら、すぐに水をあげています。
3.大ちゃん(かいわれ大根)の収穫・調理・実食③
いよいよ大ちゃん(かいわれ大根)もこれで最後となります。
まずは右下のすまし汁を紹介します。こちらのレシピを参考にしました。まず鍋の水が沸騰してから、スライスした生椎茸を入れます。そのまま煮だたせ、汁が黄色くなるまで待ちます。それから、わかめと、かいわれ大根、綿豆腐をいれ、もう一煮立ちさせます。最後に醤油を2回しと塩適量で味付けし、完成です。椎茸の出汁が出ているので調味料はあまり入れなくて大丈夫です。そしてこれが本当に美味しい! 是非作ってみてください。
そして、最後は右上の鱈の南蛮漬けです。これはこちらのレシピそのままなので、詳しいレシピは割愛しますが、書くとすれば野菜がなかったので、代わりにかいわれと椎茸の残りを使ったことぐらいです。30分くらいしか漬けてなかったのですが、十分に味がついていてとても美味しかったです。
最後にこの間学食で大根サラダを食べたら、かいわれ大根がのっていたので、私のかいわれと比べてみました。
見た目は大差ないように感じます。また、学食で食べたかいわれ大根はあまり辛味はありませんでした。出荷(調理)されてから時間が経ってるからかもしれません。自分で育てたものを食べるというのは、新鮮さという観点においてもとても良いものですね。
●今日の画像●
今回の記事の最初に使った画像は、巻き寿司のミッキーです。少しいびつになってしまいましたが...。巻き寿司はとても難しいですね。海苔のふりかけの混ぜご飯で3本棒を作り、それをさらに白いご飯で巻きました。次回は第3回のコメントで教えて頂いたバナナケーキにアレンジを加えて作った、蜂蜜大好き熊です。お楽しみに!
★次回予告★
・春くん(キャベツ)の生長記録
・春くん(キャベツ)の温室作成
今回見ていた記事は軒並み温室作成のものばかりなので、来週今週の分と合わせて一緒に紹介します。それにしても、30分は意外と短いですね...。じっくり読んで、自分で調べたりしていると、3つ分くらいしか読めません。これからもちょこちょこ読んでいきます。
最後までご覧くださり、ありがとうございました。
すみません、文字数の記載をすっかり忘れておりました。
今回の記事は3966字です。
また、乾きやすい土は1番右の最も成長している鉢でした。重ね重ね申し訳ありません。
コメント
坂谷さんこんにちは
ふりかけでうまく作りましたね! しっかり米国資本的鼠に見えます。
イルミネーションのこともさることながら、バイトをしてらっしゃるのですか。この展開ゼミ他非常に頑張ってることにプラスしてバイトとは、とても活動的ですね。昨今の傾向として男子学生はぐうたらしますが、女子学生は方向性がまちまちですが総じて頑張る人が多くなってる気がします。個人的には、うちの娘はぐうたらです。来る教員採用試験に向け、先ずは私が自分が受かるつもりで勉強し、その後で最大限効率よく娘に教えようかと思っています。
さて相変わらず見出しを付け、色を変えての投稿、見やすいものです。写真も文章とうまくリンクしていて、クローズアップも上手に使い、枚数を有効に生かしているようです。
キャベツで成長が遅く、しかも赤紫かかったものが出ていますか。もちろん寒くなる(正午で10.6℃とは寒くなりました)と植物は防護態勢に入り、成長を止め、糖からアントシアニンを形成します。ハクサイと違ってキャベツはこの反応が強く出ます。まあ、これ自体は本来の反応です。
その反応が強い個体と弱い個体があるんでしょうか。他の違いはないでしょうか。置き場のわずかの違いで温度が異なるとも考えにくいですね。後の文章を読みますと、土の乾きやすさについて言及したところがありまして、おかしなことに植物の小さい方が乾きやすいとあります。土の違い(買ってきたものかどうか)はないでしょうか。
結論としてはそのまま様子を見ましょう。そういえばこの場合とは違いますが、赤紫色になる病害も多少は存在します。細菌系の病害で茎に発生するものにはそんな種類があります。
室内栽培の株は、細くて徒長していたのですね。折れてしまったのは仕方がありません。ただちょっと気になるのは土が買ってきたものですね。品質が高いか低いかではなく、土壌pHがキャベツに不適(ピートモスの酸度調整は専門家でも案外と難しい)という可能性も考えられなくもありません。
雑草についてはご愛敬です。紛れ込んでいることはよくあります。私も自宅の庭に牛糞堆肥を入れたところ、とんでもなく雑草が生えて驚いたことがあります。おそらく牛が牧場の草の種を食べて、しかも速成で作った未熟な堆肥だったので種子が入っていたのでしょう。
鉢底からの根は普通です。あまり気にせず置いて下さい。その根にまで水を切らさないよう(まあそれがベストではありますが)に考えたら大変です。
葉序について、市販のキャベツで見てみたというのは驚きです。確かにその方法がありましたね。私も気が付きませんでした。
さて追肥の時期になりました。そこで追肥の有無で実験しているのですね。私が感心するのは、実験の誤差を打ち消すように株を選んで供しているところです。株数が少ないので誤差が少なくなるように常に工夫しなくてはいけません。また、測定の表現法にも言及されていて、そういうことも大事ですね。
カイワレの食レポ、なるほどと思いながら見ました。シイタケのうま味(グアニル酸)を生かしたものなのですね。そういえば、自分で言うのもなんですがバナナケーキはそんなに美味いものではありません。パーティーグッズ的にはやはりプリンケーキがお勧めです。市販のプッチンプリンを半分食べて、残りにホットケーキミックスをどかどか投入、混ぜ混ぜした後電子レンジで1分半です。同じようにスーパーカップでも可能ですがプリンほど美味しくなりません。
私も以前は女子高生向けテレビ(Rの法則、すいエンサーなど)を見て、面白そうなレシピをチェックしたものです。しかし、関係ないですがテレビで「いけますね、これ案外合いますよ」「全然アリです」というものは圧倒的確率で不味いのは何ででしょうか。
さて、次回予告もあり、またお待ちします。
そういえば、字数的にはかなり長い報告かと思いますが、それだからこそ他の人に示せるよう、投稿文字数を載せるようにして下さい。
ではまた
ラボスタッフ オガタ