東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

10.ナイスキャッチ(工:水口竜一)

2018年12月17日 (月)

先週のある日、野菜たちに水をあげていたところ、上の写真のようにブロッコリーの葉が水滴をキャッチしていました。

これはたまたまなのか、それとも何か成長に当たって都合がいいことがあるのか、どちらにしてもこれを見つけたときに少し嬉しかったので、それはそれでいいのかもしれません。

水口です。

先週に続き本題の前に雑談を少々。

私もよくは知らないのですが、桜エビは傷むのがとても早いので、生桜エビを食べられるのは獲れた漁港付近のみと聞いたことがあります。ですので、一般家庭に生桜エビが出回ることはないイメージです。傷む前でしたら、加熱処理がいらないので、生しらすとの二色丼なるものがあるとは聞いたことがあります。おいしいんですかね...。

そして、仙台の食で驚いたこと...ですか。あまり外食をしないので定番になってしまうかもしれませんが、個人的には牛タンのサイドについてくるテールスープには驚きました。

今まではスープに骨からとっただしを使うと言っても、骨は布などにくるまれていて、だしが出たらそのまま捨てられるか、入れてあるけれど食べないもののイメージだったので、スープに可食部の肉がついた骨が入っているのを見たときには、ほんとに食べていいものなのか、残すべきものかも、などと考えた記憶があります。

他には特におもいあたるものがありませんでした。

さてさて本題に移ります。

まずは私が最も気にかけているコップの茎ブロッコリーからです。

20181217024428-4df98f9faae1428d2cd6ce7eb85c70f4436ce4ec.JPG写真だとなぜか緑色っぽく写るのですが、実際にはもう少し下葉は黄色みがかっていたので、先週のオガタさんのアドバイスに則り、下葉を取り除きました。

そして、上の写真からも分かるように、かなり根が伸びています。植え替え時には、まったく根などの混じっていないいただいた土に、コップの上端断面の円の半径をr、コップの高さをhとして、土の上面に、円の中心がそろうように半径r/3、高さh/4ほどの円柱状のくぼみを作ってそこに根をほぐさずにそのまま入れて最後に土で整えただけなので、三週間でここまでしっかりとした根を張ったことにとても驚いています。(植え方のうまい説明が出来なかったので、理系丸出しの説明方法になってしまったことをお詫びします。)

二回目の追肥も下葉の取り除きと同時に行いました。写真は最後に載せます。

次に水菜です。

20181217030056-fe695bce520ce1ebfd8b8a7afef281da30040263.JPG

オガタさんのおっしゃるとおり、そこまで大きなふらつきはなかったため、土を追加して根元の安定化を図りました。

先週の写真と比べて、かなり土がかさ上げされているのが分かるかと思います。

現時点ではとても安定した状態になっているので、よかったのかとは思います。

最後に本命の方の茎ブロッコリーなのですが、全く何の問題もなく成長しているので、書くことが見当たりませんでした。

上でもいったとおり、二度目の追肥を全てに行いました。現状はこのような感じです。

20181217030626-52eb68516cc77d29107612f8fd4ac88643489fdc.JPG20181217030709-3a6d15c09a0cb05ee0dfadb14f415128b1ad24f3.JPGなお、写真を初回から継続的に同じ配置で撮るためにこのようになっていますが、普段はそれぞれが光合成を目一杯出来るようにずらして配置してありますのでご安心ください。

これからも細かい水やりを忘れずに育てていきたいと思います。

今回は以上になります。最後までご覧いただきありがとうございました。

(1318字)

コメント

水口さんこんにちは

 最初の写真からタイトルを考えたのですね。上手いものです。

 植物は葉の表面にワックス上のクチクラ層を持つものが多いですね。典型的にはツバキの葉、里芋の葉、ハスの葉をイメージすればいいでしょう。そして水を弾いて丸い水滴にさせます。どういう意味があるのかは分かりませんが、濡れたままだと病原菌が拡散するなど都合の悪いことがあるのかもしれません。乾燥地の植物や、熱帯の樹上植物では水を確保するため、水滴を葉の付け根に集めて水を保存する種類もあります。

 逆にそういう水滴があると夏の強光下でレンズのように光を集めてしまい葉焼けを起こすという不都合も生じます。篤農家は夏の水やりを朝にするのか夕方にするのか、そんなところまで種類によって変えているものです。

 

 さて、桜エビ、文章からだとそんなに美味しい物でなさそうですが、好きな人にはたまらないものなのでしょう。仙台のテールスープ、基本は上品なダシが出ていてネギによく合い、まあ美味いものです。

 他には仙台の名物?ずんだシェイクですがこれはあまり自分で買おうとは思いません。そもそもずんだは各家庭で味が異なる郷土食であり、粒の残し方で歯応えがあったりクリーミーだったり、けっこう違うものです。仙台人は細かな違いに気づくものです。

 もしも友達が仙台に来たら、観光では松島くらいしかないような気がしますが、そこでは自分で焼く笹かまがあります。これは美味しいものでお勧めです。

 さてさて報告は茎ブロッコリーですね。下葉を除去するのは、明らかに分解されてもう残りかすな状態になったら行った方がいいでしょう。そして根の張り方が写真でも分かります。移植時の説明が大変面白い言い方です。コップの一部にしか最初は根がなかったということでしょうか。まあ、根はこれぐらい張るものです。植物は水を飲むわけではなく、取り込むのはあくまで根の表面から土の水を奪うだけです。根の表面に広い面積がないとできませんね。

 ミズナの方も元気そうです。増し土もいい感じですね。ただし水を注ぐスペースが少なくなりますので一回の水やりが少なくなりがちです。充分な量を与えて下さい。

 茎ブロッコリーも順調なのですが、仙台の冬の強風に耐えるかどうか見てあげて下さい。そして静岡県人の方も心配ですね。浜松の方は強風で凧揚げが盛んなそうですが、さすがに伊豆のほうでは風のイメージはありません。

それでは

ラボスタッフ オガタ