東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第10回観察記録 (法:小竹大地)

2018年12月20日 (木)

 今年も残すこと後11日となりました。雪こそ降っていないものの、気温はどんどん下がり続けています。大学に入学してからの1年もあっという間に過ぎていきました。大学に入って特に印象に残ったことは、講義の難しさです。例えば、専門科目の民事法や刑事法にしても条文や判例だけでなく、学説や少数意見などにも踏み込んで勉強するし、全学にしても、専門書に準じて細かい理論を勉強してきました。高校の頃と違って一夜漬けで対応しきれない部分もあるため、普段の授業での予習復習の重要さを、実際にテストを受けてみて強く実感しました。では今年最後の観察記録に入ります。

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発芽から80日前後経過しました。今日の最高気温は10度、最低気温は2度と先週とほとんど変化していません。見ての通り、2本のうち1本を間引きして1本立ちにしました。見た目も前よりもすっきりして大根も鉢植えからはみだすほど広々と成長しています。本葉が大きいのが3枚、小さいのが3枚の計6枚となっているので間引きのタイミングとしたら、だいたい今の時期がベストであるかなと思います。実際に間引きをするときは残りの1本に悪い影響を与えないように、一気に抜くのではなく、土を少しずつ掘りながら間引きするように工夫を凝らしました。葉っぱは写真の通り、葉っぱ同士で重なり合わないように放射状にのびています。また、前回にご指摘を受けたとおり日光が当たるようにベランダに移しました。ただ、うちのベランダは立地上、日光がほとんど当たらないので十分な日光を大根が摂取できるか少し心配です。

20181220205625-58dea851607e397318120e10ab379bf1053c943d.JPG こうして見るとわかりやすいと思いますが、間引きの後に土を少しかぶせてより大根の根が安定するようにしました。また、水も鉢受けにあふれるほど供給して今までの2倍以上の量の水をあげるようにしました。冬は特に土が乾くのに時間がかかると思ってあまり水をあげすぎないように心がけてきましたが、アドバイスを受けて、また、調べたところ大根の成長には大量の水が必要であることが分かったのでこれからは特に多めに水をあげたいと思います。

20181220210418-aae7ad4c6e0d67301a6da99564aaca6fa97017ef.JPG インターネットで調べてみたところ、間引きの後には土寄せがかかせないと聞きました。大根のの成長する方向、雑草の排除、さらには色や味などにも影響を与えるそうなので、帰省する前に今一度土寄せをしておきたいと思います。間引きをして1株にしたところ、根が安定したのか茎も地面と垂直に成長を続けています。この調子のまま様子を見守りたいと思います。

20181220211329-584f3ee147db925bdd5f868c389385a06d20e978.JPG これが最後の間引きとなった1本です。前回と前々回の間引きした大根とは比べものにならないほどに大きく成長しました。根っこも大根の原型のような白い部分ができあがっており、本葉も同じような大きさのものが4枚あります。実際に食べてみたら、ほとんど葉の部分だけですので大根と言うより大葉やレタスのような味がしました。

 今のところは栽培をベランダで行っていますが、寒波が近づいている今の状況で外に出したまま1週間以上帰省をするのは少し不安が残ります。また、帰省中の水やりはどのようにしておけばいいのかもいまいち判断がつきません。今年の投稿はこれで最後となります。野菜を1から育てることとその成長過程を定期的に公開することの難しさを強く実感してきました。文章構成力、観察力、伝達力などはどのような分野においても必要とされてくるものであると思います。この講義を通して少しでもその力を伸ばすことができたらいいと思います。新年に入ったらすぐに各講義のテスト勉強をする時期に入ります。時間にゆとりがなくなることが予想されますので冬休みのうちに勉強をしておいて、来年に予想される忙しさに備えておこうと思います。

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コメント

小竹さんこんにちは

 なるほど、授業の難しさですか。確かにそうなんでしょうね。文系の事は皆目分からないのですが、なんだか理系より難しそうです。

 理系では、憶えているんですが最初の化学の授業で、開始一秒でシュレディンガーの波動方程式から入りました。今でも全く分からないのですが衝撃的でしたね。

 法学というものは、どんな体系の学問でしょうか。決まった枠組みに放り込んで答えを出す、というものではなく、条文判例解釈もういろんなことがあり、その背景にどこまでも進むと、人間とはそもそもまで行きそうな気がします(完璧想像)。

 今回の報告はきちんとしています。写真も文字数もきれいにクリアしていますね。

 土の湿りも表わされていますし、ダイコンの葉の大きさも先回とは違って、きちんと伸びた大きさになっているようです。葉の枚数はまだ少なくて根の肥大もまだですね。80日目としてはやや遅いと思います。ですが目立った障害もなさそうなのでこのまま地道に栽培しましょう。日当たりが良くないとのことですが、仕方のない面はあっても少しでも良いところを探してあげて下さい。

 間引き後の土寄せのことまでよく調べましたね。そして実践に移す予定と聞いて安心しました。実は間引きにはやや早いかな、とも思えたのですが、今でもよかったのでしょう。

 そしてお渡しした肥料を使っての追肥もしておいたらいいですね。

 間引き株を写真で見てもけっこうしっかり育ったものでした。そこを食べてしまったのもいいことです。どんな味だったのか、大葉とレタスでは食感も風味も物凄く違うような気もしますが、要は葉っぱの味ということなんですね。

 さて帰省時の対処についてです。植物がまだこの大きさであることと、ダイコンであるということを考え併せて、特別な工夫まで必要ないかな、と思います。常に日照を充分浴びていれば、風の乾燥を防ぐ意味でも室内取り込みをした方がいいケースもあるのですが、この場合はかえってダメージになると思います。温度が高い程水分不足に弱くなりますから。下手に室内に置いた方が障害になります。

 洗面器でも深皿でも、鉢の高さの1/3程度の深さのものを用意して下さい。そこに鉢を置き、水をやり、鉢の下1/3が水に浸るようにします。決してそれより深過ぎてはいけません。そういう腰水状態にすれば一週間は大丈夫でしょう。それを大きく超えるなら、かなり大きめのビニールを空気穴を開けた上で被せ、土や鉢からの蒸発を抑えるという補助的方法も有効ですが難易度は高いですね。

 他の受講生の対処法などを見ておいて下さい。

 さて、新年から勉強ですか。備えをするところが大人で、自堕落なところがないのですね。北陸の人らしい大人っぽさです。

ではまた

ラボスタッフ オガタ