東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

帰省後の様子(文:木町桃香)

2019年1月12日 (土)

こんにちは、今更ですがあけましておめでとうございます!

お正月は帰省し、家族旅行に行ったり仙台での質素な食生活の反動で暴飲暴食をしたりした結果、見事に体重を増やして帰ってきました!ダイエットしなければという危機感と駅伝をみて走りたい欲が高まっていたので先日久しぶりにランニングしてみましたが、思った以上に楽しかったのでこれからも続けることになりそうです。今年は早寝早起きと運動を心がけて健康的な生活を送りたいと思います笑

 帰省は12月28日~1月3日の7日間でした。実家に着いてから気づいたのですが、帰省の準備でバタバタしていたこともありお皿に水をためるのを忘れてしまいました...。1週間も家を空けたらかなり乾燥してしまうのではないかと焦りましたが、仙台に戻って見てみたところ土はむしろ少し湿っている状態でした。帰省前に寒さ対策のためにとかぶせた袋に大量に水滴がついていたので、葉から蒸散した水分が袋の中にこもって湿度が保たれたのだと思います。

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乾燥を防ぐことができたのは良かったのですが、極端に湿度が高い状態になってしまったのは良くなかったかもしれません。全体的に葉がしなしなになってしまったような気がします。また、袋をかぶせるときに葉を破ってしまったようで、それも反省です。ちなみに年末年始はかなり冷え込むという予報でしたがそれほど気温は低くなかったように思うので、野菜への低温の影響はあまりなかったのではないかと思っています。

 帰省前との変化については、小さい鉢の変色していた葉の赤みが強くなっていました。(前回の報告のコメントをいただけていないみたいなので見ていただけると嬉しいです...!)

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もう復活はしないと思いますし、枯れた葉に害虫が集まったり、触れると元気な葉まで枯れてしまったりするようなので取り除いてしまいました。葉を手でちぎって取ったのですが、茎からけっこうな量の水分が出てきました。みずみずしい!と思うと同時に枯れていても水は行き届いているんだなと思いました。また、大きな鉢の方でも1枚葉が黄色くなっていました。やはり帰省中の環境が悪かったのでしょうか。袋での超簡易温室はハクサイに悪影響な気がするので今は取り除いています。他の葉は元気なので水やりと肥料をしっかり続けて、袋をとった分日光にもちゃんとあてようと思います。

もう一つ大きく変わっていたのが葉の密度(?)です。前回の写真と比較すると急激に葉が生い茂って見えるようになったのがわかります。葉の枚数は前回から2枚しか増えていませんが、中央の葉が大きくなり立ち上がってきたようです。だいぶハクサイらしくなってきて安心しています。

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また、大きな鉢の方も小さい方に引き続き表面に根が出てくるようになっていたので土を増やしました。土の中では相当根が張り巡らされていると思うので収穫するときに見てみたいなと思います。

そして問題なのかわかりませんが、白い粉のようなものがついた葉がいくつかあります。表側だけでなく裏側にもついているものがありますが特に枯れたりはしていません。

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調べてみると白斑病という病気が出てきましたが、見た目からしてこの病気ではなさそうです。何か対策が必要なのでしょうか?コメントいただきたいです。

また、ハクサイを育てている阿部くんがハクサイのツヤについて投稿していましたが、私のハクサイは古い葉、新しい葉に関わらず全体的にツヤがなくカサカサしているなと思いました。色々な栽培環境の影響で違ったものができるんだなと思います。でも私のものはあまりに乾燥しすぎていておいしくなさそうだと思ってしまいます...笑

さて、それぞれの鉢のハクサイの様子は以下の通りです。

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                       葉の枚数 前回14枚→16枚

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                   前回13枚→14枚(1枚取り除いた後)

                       1月12日 13時 6度

前回は10日ほどの間に3枚増えていましたが、今回は10日ほどで2枚と葉の増える頻度が落ちています。気温が前回よりも低くなっているので低温の影響もあるのかなと思います。

今回の報告は以上です。

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コメント

木町さんこんにちは

 ランニングが楽しいとは何と素晴らしいことでしょうか。大したことです。

 今年2019年も走り抜けていきましょう(猪年だけに)。

 さて、帰省時の作戦としてこれはかなり凄いことをされました。基本は水切れをさせないようにするもので、鉢受けの腰水のことを言っていたのもその通りです。しかしこの場合は逆に水を失わないという作戦ですね。結果的に水切れしなかったのは良いことです。ですがけっこう危うい橋渡りでした。湿度が増すことで病気や凍害の心配が出てきますし、なにより直射日光で何かの拍子に温度が上がり過ぎてしまうことがあるからです。葉がしなしななのは、日中の高温と夜間の低温との差があまりに大き過ぎたことのダメージかな、と思います(夜間の保温性は全く無いので)。

 枯れてしまった葉は除去して構いません。赤紫から、もう茶色く萎びてしまった葉はそうですね。水気がある状態なら置いておいてもいいでしょう。

 栽培上いいな、と思うのは、ご自分で日照と肥料のことをきちんと考え、ダメージの回復を図っていることです。全体、メジャーで見える葉の大きさも大きいですし、葉の立ち上がりが確かにハクサイらしくなってきました。葉の数があまり増えていないとのことですが、なかなかの枚数だと思います。結球まではまだ時間がありますが順当な感じです。

 それと葉の白斑についてよく見ましたね。なかなか丁寧に見ておられます。写真で見る限り、白斑病のような感じはありません。あえて病害とすると、白サビ病に近い感じもします。慌てずに広がる傾向があるのかどうか見て下さい。病気かどうかの判別は難しいのですが、例えば広がってから、いくつか見るポイントがあります。「白い粉状なのか」「こすって取れるのか」「ふちが明瞭なのか」「葉脈に沿っているのか」などの情報のもとに鑑別つけるものです。ちなみにですが、人間の腫瘍が悪性なのか良性なのか見分けるのも「ふちが明瞭か」「正円か不定形か」「盛り上がるか浸潤性か」でだいたい判別がつくものです。

 葉のツヤについて、確かに他の受講生よりも少ないですね。それに葉の緑もみずみずしくない気もします。これはおそらく、温度的に多少不利なところにあるからではないでしょうか。それはあまり変えようがないので、せめて肥料などの管理を順当にしましょう。若干土を追加されたのも良いことです。

 そして前回の記事、振り返ると確かにコメントが抜けていました。これは私の見落としで申しわけありません。他の受講生のコメント書き始めのタイミングだったようで、振り返ってみればよかったのですが抜けていました。今からコメントするのもなんなのですが、見てポイントだけ書こうと思います。

 さて、この写真は道すがら撮ったものですが、スズメからライオンって...... ライオン持ち込んだらムツゴロウさんになっちゃいます。

20190112162017-682cbebef440cf4f62e4268f837eb6cafe689285.JPGそれでは

ラボスタッフ オガタ