東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

すみれかぶ成長日記①(経:馬渡那奈)

2019年10月13日 (日)

みなさん、初めまして。東北大学経済学部1年の馬渡那奈(まわたりなな)と申します。
たぶんほとんどの人はこんな名字初めて聞くと思います。小学校とかには数人いたんですけど、高校、大学では同じ名字の人には会ったことがありません。
なんか珍しい名字だな~くらいで記憶に残していただけたら幸いです。

最初は自己紹介も、ということなので軽く書きます。出身は青森県で、小学校から高校までの9年間、バレーボール部でした。大学でもサークルとかでバレーやろうかな~なんて思っていたのですが、気づいたらボート部のマネージャーをしていました。合宿も割と多くて大変ですが、ボート部はいい人がいっぱいいて、つくづくこの部活にしてよかったな、と思います。この展開ゼミの存在を知ったのも、同じボート部の子のおかげです。

日記とか続いたことがないので少々不安もありますが、2人で協力して今セメがんばっていこうと思います。

さて、さきほど合宿が多いと書きましたが、このブログを書いているまさに今、大会のための合宿で埼玉県にいます。渡辺教授に「大会でいないので、育てるの一週間後からでもいいですか?」と伺ったところ、「だめです、今すぐ始めてください」といわれたので(T-T)、もらったものをほとんど持ってきて、埼玉で生育をスタートしました。まあ、仙台よりあったかいから植物も育ちやすいんじゃないかな、と思います。マネージャーとしてずっと合宿所にいるため植物をずっと観察できるので、慎重にお世話していきたいと思います。

今回私がもらった種は、

・すみれかぶ
・のらぼう菜
・ふあふあミックス
・ブロッコリースプラウト 
の4つです。

このうち、すみれかぶをメインで育てていきたいと思います。なぜすみれかぶをえらんだかというと、①小鉢でも育てられそうだから、②発芽率が90パーセントを超えていて私でもできるかな、と思ったから です。がんばって育てきっておいしくいただきたいです。

~10月6日~  午前10時  気温→25℃、湿度→73%
シャーレにろ紙を敷き霧吹きで水をかけ、すみれかぶのたねを全体に広がるくらいにぱらぱら

とまきました。発芽条件について調べたところ、暗所においた方がいいもの、ラップをした方がいいものなど植物によって気をつけた方がいいことが違いました。すみれかぶを育てた人の過去ブログを見てやろううと思ったのですが、見つけられなかったので乾燥しないようにだけ気をつけながら(2時間おきくらいに霧吹きで水をかけました。)窓際において日光を当てておきました。

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すると、14時ごろ、さすがにまだ発芽してないだろうな、と思い見てみると、1つの種が少し割れていました!この日は日中わりと暖かく、お昼頃は27℃くらいあったので
そのおかげかな、と思いました。それ以降もちょくちょく様子を見に行きましたが、残念ながらこの日はこれ以上発芽しませんでした。


~10月7日~  午前7時  気温→23℃、湿度→78%

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朝に起きてみてみると、なんと6個ほど発芽していました。種からまめもやしの先っぽみたいなものがでていて面白かったです。だれかがが種子の観察をしていてわかりやすかったので私もやってみました。

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中から種子と同じくらいの大きさの芽が出ていました。種子は小さくてつかんでもすぐ落としてしまうくらいでした。

これらの発芽したもののうち、成長が比較的早そうなものを2つ選んで土に植え替えました。小鉢を持ってくるのは荷物だったので、とりあえず合宿中は紙コップに土を入れて
そこで育てることにしました。土一粒一粒が大きかったので潰して細かくしてから、土が乾燥しているといけないというのを読んだので、土を紙コップに入れてから霧吹きで
水をかけ、種子を2つ、3センチくらい離して置いて上から土を種子が隠れる程度にかけ、また水をかけておきました。

~10月8日~  午後3時  気温→23℃、湿度→50%

少し芽が出そうになっていました。そして、夜8時ごろもう一度見てみると、、、

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もう片方の芽も出そうになっていました。すみれかぶのシャーレを見てみると

20191013231101-9f86fb4a411332a38e43d7dccc0088155c04b4d4.jpgもう芽が出まくってすごいことになっていました。なんかこの中から2個だけ使うのはもったいなかったのでさらに2個紙コップの中に入れました。

~10月9日~  午前7時  気温→18℃、湿度→51%

20191013231219-2c48461fe856238cbed0419104d5eede65003b65.jpg右側の芽が完全に出ていました。とてもうれしかったです。ここで、肥料のことを思い出したので7粒ほどまいておきました。また、厨房の窓際にちょうどよく日光がはいって明るかったので今日の午前中はそこに置くことにしました。また、シャーレの中で出放題の芽がおもしろかったので、ここまできたらろ紙だけでどこまでのびるか見てみようと思います。シャーレのなかで根を張っていて、植物の生命力ってすごいな、と思いました。


~10月10日~  午前8時  気温→18℃、湿度→62%

20191013231345-f41ac202cfa0eab5c871e1661176316f4e490600.jpgどちらも芽が出ました。順調に成長していてうれしいです。ちっちゃい虫がついていたのでとりました。シャーレの中で出放題だった芽は、朝見たらすべて枯れていました。よく頑張ってくれたと思います。ねぎらいの気持ちをもって供養しました。


~10月11日~  午前8時  気温→18℃、湿度→77% 台風接近中
この日はまだ金曜日で、土日が大会だったので日曜日までいる予定だったのですが台風による影響できゅうきょ帰仙することになりました。この日はバタバタしていて
写真をとれませんでした(´・ω・`)
バスで帰ったのですが、このカブたちをどうやって運ぼうかと思い、考えに考えた末こうしました。

20191013231438-56b7ab9799c1b1dba464d96540414c4815e0986c.jpgこれはほんとによかったです。来年この授業をとる人で、どうしてもバスで植物を輸送しなきゃいけないという人がいたら是非この方法を勧めたいです。

無事持ち帰ることができました。その写真は次回載せようと思います!

一週間分の記録を書いたら長くなってしまったのでここら辺で第1回を終えようと思います。
(戸田の合宿所にはWi-Fiがなかったためブログを更新することができませんでした。すみません)
仙台でも引き続きお世話をがんばりたいと思います。

コメント

馬渡さんこんにちは

 ほうほうほう、出身は八戸ですか。三社大祭やえんぶりで有名なところですね。仙台からは案外と行きやすいところで、県境の山越えなどもありません。そして青森県内は道路も良くて車で行くと快適ですね。私も来年こそ有名なウミネコ神社を見てみたいと今から考えています。

 気候的にはひょっとして全国一住みやすいかもしれませんね。ついに仙台も温暖化のために夏は冷房無しでは過ごせなくなりました(ちなみに私は冷房無しで根性出しました)。八戸だとギリギリ冷房なくていいのかな、と想像します。冷房と暖房のどちらかで済み、しかも雪が少ないのは最高ではないでしょうか。

 さてバレー部ではなくボート部のマネージャーですか。どういう経緯があったのか分かりませんが、縁があったのでしょうね。たぶん3年生の今頃までお仕事があると思いますので、頑張って下さい。合宿などでたびたび抜けるとしても植物栽培は工夫で全然いけると思います。投稿するのは気合と時間が必要なんですが、そこは要領よく、ピンポイントで投稿して時間の節約をしましょう。

 まあ、最初のスタートだけは時期をずらすことはできません。正直、今の一日の遅れが後で一週間分にも二週間分にも大きく響いてきます。それほど気温の低下とともに植物の成長は遅くなります。きっちりスタートを切っておきましょう。

 植物のチョイスは大変けっこうですね。葉物野菜と根物野菜です。まあ、カブは根が太らなくてはいけませんが、そんなにでかくしようと思わなければ鉢でも充分に育てられます。

  発芽の観察は分かりやすいですね。残念ながらカブの種子はどちらかというと暗光性種子ですが、それほどシビアな方ではありません。窓辺の日光で、むしろ温度上昇が心配ですがそこはクリアしたようです。

 水はろ紙を湿らせたらそこまでは乾かないと思いました。その後、紙コップに移して...... 正直こういった試みは初めて目にします。最初の日光不足が後に響かないかな、と心配ではありますが、努力と工夫は敬服します。結局発芽の4つだけ使ったのですね。他のペトリ皿のものは、枯れてしまいましたか。

 小さい虫というのは何だったのでしょう。種子にいたとは考えられないので、後でやってきたか、土に混ざっていたのかでしょう。この段階で虫、というのは展開ゼミで今までなかったことです。

 そして台風があり、帰仙してきたのですね。移動にはなるほど紙コップが便利でした。もう行ったと思いますが、鉢に植え替えたでしょう。肥料をやりすぎていないかが心配です。それと、実は発育初期はある程度の株数があった方がいいので、4つという株数を減らさないように管理しましょう。葉が重なってきたら、その時に間引きして鉢に一つか二つだけ残すのですが、それはまだずっと先です。

 そして今から言っても遅いのですが、本当なら10/8くらいの段階でペトリ皿から鉢に移し、充分に水をやっておけば二日留守にするくらいなら平気でした。逆に紙コップでは中に水が溜まるわけで、よほどうまく水をコントロールしなければ過湿で根がやられがちなのです。

 それはともかく、次回記事では日の当たる場所に置かれているか、水やりは過不足ないか見ますので、教えて下さい。スプラウト等はそれほど急いで始めなくとも結構です。大きくしたい植物のスタートの方が大事ですので。

ではまた、お待ちしています。

ラボスタッフ・オガタ