東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第3回:ちょい辛ミックス4 発芽、成長、植え替え(医:佐々木円花)

2019年10月29日 (火)

1回目のものが台風でやられてしまい、2回目の栽培となるちょい辛ミックス4についてご報告したいと思います。

<ちょい辛ミックス4>

10/18(金)15:40

気温:18℃

湿度:88%

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少し発芽させすぎて、約2cmまで育ってしまいました。

この後焦ってすぐに植え替えました。

この時点で、イタリアンパセリの方は全くと言っていいほど発芽する気配がなかったため、先に発芽したこちらに大きい方の鉢植えをあてがうことにしました。

3cmの間隔をあけて下の写真のように植えました。

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この時は天気が良かったため、鉢植えをベランダにおきました。

10/26(土)12:15

気温:23℃

湿度:77%

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約3cmで、あまり成長していませんでした。

ただ、葉の色は、植えた時はしおれそうな黄色でしたが、写真からお分りいただけるように、緑色に戻り、非常に生き生きしていました。

10/28(月)20:10

気温:19℃

湿度:79%

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鉢植えを玄関に移しました。

大きさを計測すると、約4cmでした。

想像していたよりここ3日くらいの成長が早く、少し驚いています。

上の写真で芽が全て右側に偏っているのは、右に電気があるからです。

植物の自然な性質をここでも感じて、必死に生きている様子が健気で非常に可愛らしいと思いました。

その生命力を生かしてあげられるように、しっかり世話をしていきたいと思います。

(佐々木円花)

コメント

佐々木さんまたこんにちは

 写真がまた夜の情景ですか。何か写真にこだわりがあるのでしょうか? こう、単純な風景ではなく、何かメッセージ性を持ったもののような力を感じます。

 さて、ちょい辛ミックスの話です。

 これもまた見れる画像と見れない画像がありますので、見えるものだけコメントします。先ず、ちょい辛ミックスは大きく育てるものでなく、本葉数枚で収穫します。サラダ用の大きさがあれば充分というものですから。そのため、本当は小さい鉢なんですね。まあ、都合の良いことにもう一つのイタリアンパセリは鉢の大きさを要求しませんので、この鉢で行って下さい。

 一見して分かるのはペトリ皿から移すのがあまりに遅すぎです。本当は鉢に直接播くところを、ペトリ皿で確実に早く発芽させるのですが、これではかえって種子のエネルギーを使わせてしまい、息切れになってしまいます。鉢に移した様子もやや覆土が少なく、鉢全体の土も少ないですね。鉢土の量は根の量に直結します。後で増し土をする量、水やりで鉢全体に行き渡らせる水量を貯めるスペースを考え、最適が1.5cmほどなのです。この辺りは私も他の人のところで何度も書いていますから、参照下さい。

 そして気になるのは土があまりに乾いています。これは鉢に移してから水を与えるという順番だったためでしょうか? 日をあけると土がいい具合に湿っていますが。

 そして文章から察すると鉢を完全に屋外(ベランダ)に置いていないのでしょうか。これは屋外のなるべく陽のしっかり当たるところへ置いて、そのまま動かさないで下さい。玄関への移動というのは、大雨か何かの緊急避難ということでしょうか。それならいいのですが、普段は絶対にベランダに置いて下さい。植物は場所の移動(環境の変化)を嫌います。室内はダメです。そんな弱い光では育ちません。電灯の明かりで曲がるのはそもそも光不足のため光屈曲性が現れているということで、人間に例えると溺れている人が首を上に向けて空気を吸おうとしているようなものです。

 それとベランダはどれくらいの日照を確保できるのか教えて下さい。コメントをする上で知っておくべき必須事項になるからです。

ではまた。世話は今のうちは数日に一回水をやるだけで充分です。間引きや施肥はまだ先ですね

ラボスタッフ・オガタ