東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

第3回 本葉がでました!(教:日野原柚葉)

2019年10月30日 (水)

先日、ボランティアサークルの活動でいわき市にある団地の秋祭りに参加してきました。写真の灯台は活動の帰りに時間が余ったので寄り道したところです。塩屋埼(しおやさき)灯台といって、1899年に初点灯が行われた120年の歴史を持つ灯台です。平均海面から灯火までは73mあり、灯火の下まで上ると外に出ることができるのですが、華奢な柵しかなかったのでかなり怖かったです。

それでは本題に移りたいと思います。今回の報告ではハツカダイコン、サニーレタス、浅漬けミックスともに本葉が出たのでその観察を載せます。またコメントを読んで改善した点についてもお伝えしたいと思います。

観察の様子

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始めにハツカダイコンとサニーレタスの様子です。記事の更新が遅くなったため、すでに両方とも2枚の本葉が出てきています。写真は播種から25日目のものです。

ハツカダイコンの葉は白く小さい毛がたくさん生えていて、触るとチクチクします。また、形はギザギザしていて厚みもあります。葉の付け根が赤くなっているものとそうでないものがありました。

サニーレタスの葉はとても薄くて触るとすごく柔らかいです。種の袋に載っていた生長後の写真では、葉は赤紫色をしている部分もありましたが、まだ全体が薄黄緑色で色の異なる部分は見られません。

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浅漬けミックスは子葉の段階では見分けがつきませんでしたが、本葉が出るとそれぞれの特徴が大きく出てきました。写真は播種から23日目のものです。

今のところ細長いもの葉がギザギザしているものスプーン型のもの、の3つに分けることができました。あと1種類あるはずなのですがまだ見分けがつきません・・・。

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3種類の本葉を比較してみると上の写真のようになります。それぞれの大きさは、ハツカダイコンが3.3cm、サニーレタスが3.1cm、浅漬けミックスは1種類しか計測しませんでしたが3.6cmでした。

浅漬けミックスはハツカダイコンとサニーレタスの2日後に播種を行いました。しかし、本葉の大きさで生長を比べると最も生長が早いので驚きました。株同士が密接しているせいかもしれませんが、最も勢いよく生長している感じがします。

改善した点

野菜について

渡辺教授のコメントを読んで、今まで水をこまめにやりすぎていたと気づきました。特にサニーレタスは水の勢いで倒れやすく、慎重になっていたため十分に水やりが出来ていませんでした。

コメントのとおりに水やりしてみると、翌日サニーレタスの葉の色がいつもより濃くてシャキッとしているように見えました。(写真を撮り忘れたので気のせいかもしれませんが・・・。)

また、日当たりについて心配していましたが前回の尾形さんのコメントで必ずしも直射日光を当てる必要はないとのことだったので安心しました。

記事について

増子さんの記事と、記事内の関連ブログを読んで少し記事の書き方を変えてみました。今回の報告では写真のコラージュと、一文の長さ、こまめに段落を変えることを意識しました。

おわりに

どの野菜も順調に生長しています。当たり前といえば当たり前なのですが、サニーレタスや浅漬けミックスの本葉が柔らかいのは、ハツカダイコンと違って葉を食べる野菜だからなのだと観察していて思いました。

浅漬けミックスは2回目の間引きが必要な頃かと思うので次回はその様子を載せたいと思います。また、カイワレダイコンの栽培を先延ばしにしていたのでそろそろ着手します。

次回は1週間以内に更新できるようがんばります!

コメント

日野原さんこんにちは

 灯台の写真、なるほどここまで行ってきたんですね。ボランティアとは、褒めてあげます!

 関係ないですが海面から73mというと何キロメートル先から見ることができるんしょうか。よく数学の問題に出てきますね。

 さて植物は写真で見ますと、とてもよく育っているようです。こちらとしても安心できます。土の湿り具合から水やりなどの世話も良いものと想像できます。

 観察も細かいですね。プレゼンの仕方も、写真の角度や大きさ。写真へのオーバーレイ、表示が経過日数、どれもよく考えられています。定規の当て方(対象物と並行)も正しいですね。

 浅漬けミックスが一番生育が速いのですか。まあ、葉物野菜ですし、素早く大きくなり収穫できる品種が選ばれて、ミックスされているのかもしれませんね。実は当方としても初めて受講生に栽培させる種類になります。来年以降のゼミのためのデータとして有用です。もちろん温度などの環境は毎年変わるのですが、ハツカダイコン、サニーレタスの生育と相対比較をして考えることができます。私としてはサニーレタスの方が速いと想像していましたので意外です。

 ミックスの4種の判別を試みたとのこと、よく3種まで葉の形から見分けられましたね。本当に均等に種子が混ぜられているわけではありませんので3種だったのかもしれません。

 栽培について、センス良く間引きをしている思います。葉が重なってくれば間引きです。ミックスは写真で見るくらいに少し混み気味でもいいかもしれません。そこまで大きくしないものですから。ハツカダイコンやサニーレタスは、最終的に鉢に幾つ残すかまだ決められないのですが、感覚的には2,3でしょうか。

 あと一週間ほど経ち、もう少し大きくなったらミックスは順次収穫です。間引きついでに食べて行って下さい。それと、そろそろ施肥の時期になります。大まかにいうと一つまみ(肥料の粒5~10粒)ずつ鉢に三か所、鉢の縁の土に少し差し込むように置けばいいのです。根は既に充分張っていますから鉢の縁で構いません。一回目の施肥から10日ごとに同じように施肥をします。

 まあ高度なことを言えば、施肥の量や間隔は葉の色、成長に応じて変えるのですが原則はそうです。多すぎると葉物野菜は苦みが増したりしますが......

 改善した点をきちんと区切って載せていて、とても見やすい報告でした。そういうレシポンスがあると安心できますね。色使いも穏やかかつはっきりしていて良いと思いました。内容的に水やりはそういう原則を守って下さい。光は直射日光にできるだけ長く当たっている方がいいのは当たり前です。この場合、選ばれた種類が比較的弱光に耐えるのと、置き場の選択がないのでやむを得ず、というところです。(これは記事を見ている他の受講生のために先回りしてコメント)

ではまた、次の報告お待ちします。

ラボスタッフ・オガタ