東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【中間発表】- 記事を書くのがなんだかんだ一番大変 -(教:日野原柚葉)

2019年11月21日 (木)

最近急に寒くなり、一桁の気温に耐えられない日野原です。

中間発表の記事もこたつに引きこもりながら、水曜日の午後休を使い果たしてなんとか書き終えることができました。2500字以上ということで最初はハードルが高く感じていましたが、いざ書いてみると結構文字数は増えるものですね。

それではよろしくお願いします。

1 これまでの栽培において一番驚いたこと 普段食べている野菜についての感覚がどう変わったか

これまでの栽培において一番驚いたことは、野菜を育てるのにあまり手間がかからないことです。今まで苗から野菜を育てたり、種から朝顔などを育てたことはありましたが、野菜を種から育てるのは今回の授業が初めてでした。本葉が出る前あたりまでは、徒長や水の管理など心配事がたくさんあって、栽培をすごく負担に感じていました。しかし、播種から30日くらい経つと、どの野菜も株がしっかりしてきて管理がとても楽になりました。水やりは数日に一度でいいし、他にやることと言えば時間があるときに肥料を与えるくらいだからです。私の選んだ野菜が比較的育てやすいものだったということもあると思いますが、今まで植物を枯らしてしまったこともあるので、予想よりも順調に野菜が育っていて驚いています。

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一方で、一番育てるのが簡単だと思っていたカイワレダイコンで躓きました。中間発表が終わってから記事にまとめる予定ですが、ただ放っておけばいいというのは大間違いでした。育て方がシンプルだからこそ、蒔く種の量や底に何を敷くかなど工夫出来る点はたくさんありますし、生長がはやいため、水やりや緑化させるタイミングが重要だということが分かりました。過去の中間発表でもたくさんの方が書いていましたが、お店に並んでいるような色も形もきれいな野菜を育てるのには並々ならぬ努力があることを実感しました。(570字)

2 他の受講生や過去の受講生の記事で参考になったもの 

記事を書く上で参考にさせていただいたのが、2019年度の松木優佳さんのものです。目次の書き方や見出しが効果的でとても読みやすいと思います。同じように見出しを付けたいと思って、文字の大きさなど試行錯誤したのですがなかなか上手くいかず、見出し機能があることに気づくまで時間がかかりました。ソフトの機能を使いこなしている点を私も見習いたいと思います。

また、増子さんの記事作成のコツをまとめたものもとても参考になりました。それまでなんとなく記事を書いていたのですが、読みやすい記事を書くためにはいくつかのポイントがあることを知り、それらを意識することで記事が書きやすくなり、また楽しく書けるようになりました。読みにくい記事は欠点が目につく一方で、読みやすい記事はスラスラ読めてしまうために、工夫に気づかないことが多いです。そうした工夫を文字に起こして説明していただいたので、リンク先のブログも含めてとても役に立ちました。

栽培に関しては2018年度の菅原みゆきさんの記事が参考になりました。まず大胆に徒長したミニダイコンに驚きましたが、徒長とはなんなのかがすごくわかりやすかったです。徒長の原因についても端的にまとめられており、その後の栽培において役立ちました。(526字)

3 これまでのコメントにおける気づき その後の栽培に与えた影響 

内田彩希さんへのオガタさんのコメントで、実験における条件の変更について、なるほどと思ったことがあります。種類の違う植え床でカイワレダイコンを栽培するというアプローチは過去の記事にもありましたが、このように変化をつける手法になんの疑問も抱いていませんでした。しかし、植え床の種類を変えることで、乾きやすさや根の入り込みやすさ、安定性など一度に様々な条件が変わってしまうとのことで、確かにそうだと初めて気づきました。ただ道具を変えるのではなく、植え床の保湿性、粗さ、柔らかさなど、どんな条件を変えるのか、そしてそれがどう影響するかを考えること、さらに他の条件はなるべく変わらないようにするのが重要だと分かりました。私も一度目の反省点を生かして、もう一度カイワレダイコンを栽培しようとしていたところだったので、この点に注意しようと思います。(367字)

4 双方向の講義で良かったこと 

双方向の講義で良かったと思うところは、取り組みに対するモチベーションを保ちやすく、真剣に取り組もうという気持ちになるところです。通常の授業形式だと、話を聞くことがメインのため正直に言えばサボることも可能ですが、双方向の講義ではそうはいきません。仮に通常の授業における相手への働きかけが先生と生徒で9:1だとしたら、この講義では5:5です。さらに自分から行動を起こさなければ始まりません。そのため大変な部分が多いですが、その分身になると感じます。また、毎回かなりの分量のコメントを返していただけるので、それが楽しみでもありますし、こちらも一生懸命記事を書かなくてはという気持ちになります。

さらに、これは双方向の講義の利点というよりは、ブログ形式の授業の利点に近いのですが、野菜の状況に合わせて的確に具体的なアドバイスがもらえるところも良いと思います。例えば、徒長の心配をしていたときにどのくらいの日光が必要か質問したところ、すぐに回答していただけたのでその後の栽培の参考になりました。他の講義でもミニットペーパーなどで質問することはできますが、回答を頂くまでに1週間かかってしまいますし、文字数の制限もあります。また何週間にも渡って1つのトピックについてお互いにレスポンスし合い、議論できるのも他の授業にはないメリットだと思います。(565字)

5 1~4を踏まえて今後注意する点、目標、何を学びたいか、何を記事にするか

今後注意する点としては、他の受講生や過去の受講生の記事をこまめにチェックすることです。2つ目のテーマについて書くにあたり、栽培に関して参考にした記事が初期生育時のものに偏っていることに気づきました。1つ目のテーマでも書いたのですが、初期に比べ手間がかからなくなったため、他の方の記事をチェックすることをおろそかにしていました。最終的にはどのくらい生長し、現時点ではどの段階にあるのか、過去の記事を参考にして後半戦に臨みたいと思います。その際に、膨大なデータがあるため、参考になった点を適宜ノートにメモしてどの記事の情報なのか忘れないようにしようと思います。

今後の目標は、当初と変わっていませんが最後まで記事の更新を続けることです。講義が始まって約2ヶ月が経ち、大変なのは野菜の世話よりもコンスタントな記事の更新だと気づきました。過去の受講生の記事を見ると、トータルで14~17回記事を書いている人が多いように思いました。2017年度の阿部美里さんが15回の記事を書くことを目標にされていたので、同じ教育学部だからというわけではないですが私も15回を目指そうと思います。

これから毎週1回は必ず記事を書いてちょうど達成できるかできないかくらいなので、ちょうど良い目標なのではないかと思います。

この講義を通して学びたいこと(というよりは身につけたいものですが)は表現力です。毎回記事を書くに当たり、観察して分かったことを上手く言葉にするのに苦労します。さらに、文字のみで相手に正しく伝えることはとても難しいです。頭の中にあるイメージをそのまま映像で見せられたら楽なのですが、それはできないのでなんとか自分の考えを伝わりやすい文章で書けるようにがんばります。

何を記事にするのか、始めのうちはあまりこのことを気にせず書いていました。徐々に見えたものをそのまま書いた記事は読みにくく、見せるという姿勢が大事だと気づきました。だんだんと写真やデータも溜まってきたので、今後は何か1つにテーマを絞ってそれを掘り下げる記事も書いてみたいです。

最後に、2500字以上書かなくてはならないということで大変でしたが、これまでの栽培と記事作成を振り返り、自分の中で整理する良い機会になりました。中間発表を通して自分の良かったところ、まだまだ工夫できるところが明確になったのでそれらを意識して残り半分もがんばります。(994字) トータル 3022字


以上中間発表でした。後半もよろしくお願いします。

コメント

教育学部・日野原さん

 遺伝の渡辺でございます。文章を書くとき、2,500文字が大変と思ったけど、やってみると、実はそうでもないことに気がついているのは、この講義の目的の1つをできていると言うことです。また、最後のところで、単に文章を書くという寄りもさらに上を目指して、ある種のストーリー性を持たした文章、記事にすると言うこと。これも大事なことに気がついています。後半戦の投稿では、それぞれの段落、そのまとまりとしての記事で何を言いたいのかと言うことを考えて、文章を書くようにしてみて下さい。そうしたことができると、読み手にも優しい、わかりやすい文章になると思います。

 栽培を苦労されてないというのは、水やりの加減と日当たりがよかったのだと思います。渡辺が記事で書いたように、室内のようなところで日光が弱くて、気温が高いと徒長しやすいですから。もちろん、ラボスタッフとのやりとりで、初期に効果的な対応ができたからだと思います。これからはそのペースを守って、植物の生育のどの部分にフォーカスして、観察するか、また、その観察結果をうまく文章化する、さらには、わかりやすくするために、記事の間に写真、あるいは模式図などを効果的に入れるなど、工夫をしてみて下さい。

 それから、どうしても自分の今困っているところをの記事を探しがちですが、過去ログはある意味で、自分の栽培している野菜の先がどうなるかと言うことを見せてくれる教師役でもあります。そうした使い方をして、ちょっと先が分かっていることは、刺激がなくなると言えばそうですが、次に起こるであろう問題への予防にも繋がると思いますので。双方向の良さも実感できてもらえているのは、こちらとしてはほっとしております。ミニットペーパーはありますが、すぐに返事が来ないですね。渡辺は図書館でのレポートの講義をしていますが、図書館の事務方が手伝ってくれて、コメントをできるだけ早く返していますが、このwebを介するようなシステムには及ばないですから。よい意味での使い方として、先達がここまでやっているので、それを目標にする。身近で目標を持つこと。もちろん、達成できそうだったら、その上を目指すこと。そんなことも考えて見て下さい。

 この中間発表を通じて、自分のこれまでの栽培履歴、どの様な文章を書いたかという振り返りのきっかけとなり、後半戦の投稿がさらに発展するのを楽しみにしています。


 わたなべしるす

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