東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【中間発表】~自分で考える力の育成~(2901文字)(経:馬渡那奈)

2019年11月21日 (木)

こんにちは、経済学部1年の馬渡那奈です。今回は中間発表ということで、栽培を実際にしてみて苦労したことや気づいたことなどの感想を振り返っていきたいと思います。

(1) 栽培をしてみて一番驚いたこと、普段食している野菜に対する気持ちの変化

まず、栽培をしてみて一番私が驚いたのは植物の栽培ってこんなに大変なのか!!!!ということです。正直、最初の授業で、渡辺教授が「この授業は本当に大変で、リタイアする人もいる」とおっしゃっていたときに、おおげさだなあ、そこまで大変ではないでしょ、種まいて毎週見てればいいんでしょ、と軽く考えていました。しかし、いざやってみるとこまめな観察、微調整が必須で最初の発芽からとても苦労しました。すみれかぶの方はすぐ発芽して、幸先良いスタートだと思ったのですが、のらぼうなの芽が出なくて焦りました。わずかな気温の変化、水分量が植物の成長に大きな違いを生み出すことを学びました。そして、野菜を育てている人(特に、農家など自分で大きな畑を管理している人)はすごい!と心から思いました。私は春から一人暮らしをはじめて自炊をするにあたって「野菜って高いなあ、もう少し安くならないのかな」とよく思っていました。ですが、その野菜の価格には多くの人の努力が含まれていることを考えると、この値段は適正だな、いや、もっと高い価値があるな、という風に考えが変わりました。

よく台風の後のニュースで、台風の被害で出荷予定の作物がほとんどだめになったしまった、ものすごい被害総額になった、と耳にしますが、その気持ちが少しわかるような気がしました。収入へのショックはもちろんですが、自分が丹精込めて育てた野菜がだめになったと思うと、立ち直れないくらいの悲しみなんじゃないかな、と思います。このように、自分自身で野菜を育ててみて、普段食べている野菜を育てている人への感謝の気持ち、また尊敬の気持ちが生まれました。そして、農家に関するニュースなどを、前より少し関心を持って聞くようになりました。

(2) 誰の記事が参考になったか

私が参考にしたのは、松木優佳さんの記事です。第2回の記事を見たときに、育てている状況(温度、天気、湿度など)が詳しく書かれていたり、文字の色分けが適度にあったりしてわかりやすく、本当に驚きました。と同時に自分のブログは文章ばかりで色も写真も少なく見にくかったな、と反省しました。それからは、写真の中に日付を入れたら読みやすいのではないか、縦アングルと横アングルに分ければあらゆる視点から成長を見られるのではないか、などと自分でも考え実行するようにしました。どうすれば見やすい、読みたいと思ってもらえるかを熟考し推敲しながら毎週の記事を書くようになりました。

(3) おがたさんのコメントなどでどのような気づきがあったか、参考になったこと、外部のホームページで参考にしたもの

おがたさんのコメントで私が一番言われたのは、やはり「外に出して日光に当ててください」だと思います。この中間発表のレポートを書くに当たって今までの自分のブログを見てみたのですが、けっこうそれを言われていました。最初は日光<温度だと思っていて、室内の方がよいと勘違いし中に置いてしまっていました。そのため徒長し、とても焦りました。あんなに徒長には気をつけろ!といわれていたのに、見事にやらかしてしまい、恥ずかしかったです。ですがおがたさんの冷静な判断、アドバイスのおかげで無事リカバリーすることができました。コメントをみてすぐ修正したのが良かったのかな、と思います。ほかにも、受け皿の必要、水やりのやり方の改善、間引きや追肥のタイミングなど、私の文章や写真を細かくチェックしてくださるアドバイスは、どのホームページよりも参考になりました。土の湿り具合を写真から見てとれるのはさすがだなあ、と思いました。ただ、いくらおがたさんが色々アドバイスしてくださるからといって、何でも頼ってしまうとこのゼミの意味がありません。途中でそのことを言われ、確かに私はおがたさんについつい甘えて自分で考えたり調べたりする前にアドバイスを求めてしまっていたな、と反省しました。コメントへの対応も大事ですが、自分で考え、試して、失敗したら原因を考えて次につなげるということも大切だと気づいてからは、まずは過去ブログやホームページを調べるようにしています。基本的におがたさんのアドバイスだけでやっているのですがたまに見るページはこれです。ページがわかりやすいのでたまに参考にしています。

(4) 双方向の講義でよかった点、あるいはそうでなかった点

双方向の講義で良かった点は、先ほど書いてしまいましたが、私の植物の成長過程を見ておがたさんが適切なアドバイスをしてくださり、それを即座に実行できることです。週1回実際に会うよりも、すぐに対応できる、という点がとても効率的だと思います私が詳しく、丁寧に書いた分だけおがたさんも返してくださるので、途中からコメントを見るのが楽しみになりました!そうでなかった点はありません。

(5) (1)~(4)をふまえて、残りの展開ゼミの講義を続けるに当たり、どのようなことに注意して、また、なにを目標として、この展開ゼミの講義から何を学び、記事にしたいか

最近本当に寒くなってきて、植物の成長スピードも遅くなってきています。今のような時期に寒くなってくるから、いかに早くスタートするかが大事だ、というおがたさんのコメント(前回ブログ)を身にしみて感じています。成長が遅くなってくる今、

① 水やりを忘れない

② 仙台の風で茎が倒れないよう土寄せする

③ わずかな変化も見逃さないようにする

これら3つを重点的に意識して残りの展開ゼミを頑張っていこうと思います。特に②に関しては、私たち人間でも風が強いと感じる時もあるので、倒れないようにこまめにチェックしていきたいです。私の目標は、やはり植物を育てきって収穫し、食べることです。すみれかぶを育てる生徒第一号として成功して終わりたいな、と思います。収穫して食べたいというのももちろんあるのですが、10月に合宿所で発芽を始め、バスで仙台まで落とさないように慎重に持ってきて、見事に徒長したけどギリギリで挽回してここまで育ててきたので、やっぱり最後はかぶとして成長しきったところを見たいです。そうすればものすごい達成感があると思います。この展開ゼミでは、自分が初めて取り組む課題に対してどのようにアプローチするか、また、失敗したときにどうやってリカバリーするかを考える力を学ぶことができるのではないかと思います。最初は分からないことだらけだったけど、過去ブログを見たりホームページで調べたりおがたさんのアドバイスを熟読していくうちに容量がつかめました。まだまだ間違うこともあるけど、そのたびに失敗の原因や新しい発見があって、うまく対処できたときはうれしいです。このゼミはそのような考える力やそれがうまくできたときの喜びを得ることができると思います。私がこの記事を読む人に伝えたいことがあるとしたら、このことが一番です。残りの展開ゼミも、毎週の更新を忘れずにしていきたいです!                2901文字

今日(11月21日)のすみれかぶ&のらぼうなの写真です。

20191121152543-f74f89c806439ad835cb07fd176a55e8f0de2f52.jpg20191121152608-8c2174b82336dafa395923deb925a901990f7b97.jpg20191121152633-cfddbb3680f235b0b4102523989fae81d834dad9.jpg20191121152700-b50b707cf19c2639ec66e5f3c4e52b1d7e3d1f6b.jpg最後には鉢に2~3株ということだったのですがどれをとればいいか迷ったのでとりあえずそのままにしました。明日時間があるので、すみれかぶのほうは一株とった方がいいかなと思います。

仙台の強い冷風が少し不安だったので土を根元に追加して倒れないようにしました。

今回のブログの写真はボート部の様子です。(遠くてすみません、、)寒い中頑張ってて本当に尊敬します。まだ週末の合宿があるので、私も皆の頑張りに負けないようサポートしていきたいです。

コメント

経済学部・馬渡さん

 育種の渡辺でございます。栽培には苦労されているようですが、コンスタントな投稿がベースに合って、この中間発表というのは評価できますね。そうなんですね。種播きをして、水をあげると、植物は生えてくる。その通りなのですが、水やり、日光を当てるなど、ちょっとしたコツ。といっても、それを文章化するのは難しい。例えば、1つの植物体当たり、**mlの水をあげるとか。栽培条件によって、また、日照条件によって、その植物の状態を理解しても水やりをする、と言うことが大事だと言うことになります。その意味でタイトルにある「自分で考える力の育成」というのは、その通りだと思いまし、この展開ゼミで習慣づけて下さい。

 栽培を通じて、農家の苦労を実感して、スーパーに並んでいる野菜が低く評価されていたり、農業被害を実感できていることは、まさに、経済学の側面だと思いますが、この講義を通じて、もちろん、観察したり、文章を書けるようになってほしい。でも、こうした普段自分が感じることがなかった、あるいは、実感が持てないことに対して持つことができるようになったのは、とても大事なことです。これからもそんな感性を大事にして、物事を見て、考えるように習慣づけて下さい。

 1つ前の日野原さんの記事へのコメントにも書きましたが、スタートは文章を書くこと。でも、ずーと先かも知れないですが、どうやったら、読み手に優しい文章であり、分かりやすい記事になるのか、写真を入れる位置なども含めて、考えながら投稿してみて下さい。この講義で栽培がよくできるのに越したことはないですが、失敗してもよいのです。そこから何がだめだったのか、失敗の原因を理解することの方が、実は後々になって役立つことが多いと思います。頼りすぎず、自分でチャレンジする心を養成して下さい。

 後半戦の投稿にむけて、水やりのことを書いていますが、葉っぱが展開してきて、枚数もの多いので、10oCくらいの気温はまだよいですが、それよりもあがるとき、気をつけることかと思います。と言って、あげすぎもよくないですから。その当たりが最初に書いた植物を見ての加減ですね。いい「加減」を見つけて対応して下さい。仙台はこれからの時期、どうしても風が強いです。先達もいろいろと工夫をしています。それを超えるような簡単でおもしろいもので、風除けなど、チャレンジしてみて下さい。生長が遅いと書いていたとおり、違いが見えにくいのも事実です。どこを観察ポイントにするのか、例えば、2週続けて、このポイントというようなやり方もあるでしょう。考えながら、たくさんのことにチャレンジして、そこから学んで下さい。


 わたなべしるす

 PS. そういえば、部活の場所でも栽培するというようなことだったようですが、どうなったのでしょうか。次の投稿の時にでも、お知らせ下さい。ラボスタッフ・オガタくんとその話になりましたので。

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