東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

帰省対策とその後(農:竹本泰)

2020年1月 5日 (日)

あけましておめでとうございます。どうぞ今年もよろしくお願いします。

私はちょうど1週間帰省していました。つい昨日、仙台に戻ってきたところです。実家の石川県は仙台と比べても温かったです。というよりも今年は例年よりも格段に温かったです。朝と夜は多少冷えますが、ヒートテックとシャツだけでも過ごせる位でした。いつもの年末ならかなり着込まないといけないのですが。。。ただの暖冬と信じたいですが、地球温暖化とかいうものだったらどうしましょう。(どうにもできませんが)

今回の画像は、ひなたぼっこをしながらまどろむバロン(左)とライム(右)です。ねずみ年ですが天敵の猫です。どちらも紹介済みですが一応しておきます。とんねこは青葉山では4匹のお世話をしている場所と2匹の場所があるのですが、この2匹は4匹の方に属しています。わかりにくいですね。

前回の続きですが、猫は去勢をしても性感帯はちゃんと残っている(機能している?)ようで、腰くらいから尻尾の付け根あたりまでをなでているとお尻が勝手に上がっていきます。個体によって様々ですが、基本的にそのあたりをなでてあげると喜びます。恍惚とした表情をみせます。

コメントで医療用滅菌器を使った料理とありますが、とあるドラマでオートクレーブを使って焼き芋?ふかし芋?を作っていました。味の感想等は忘れましたが、おいしそうでした。


栽培記録

帰省は1週間で水やりも1週間スパンで行なっていたため、そこまで帰省対策をすることはないかなと思いつつも、一応やっておきました。ただ、本当に一応なので効果は、、、

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角度のせいであまり深さがないように見えますが、受け皿につるつるいっぱいに入っています。っと、つるつるいっぱいという言葉はきいたことがない人のほうが多いと思います。これは、石川弁(もしくは北陸弁)なのだと思いますが、標準語だと、、、なんでしょう、あふれるくらいたくさん、のようになります。本題に戻します、実際には鉢の下5cmは浸かっています。これでも過去記事のコメント等を見ると水が少ないと思いましたが。これをすべての鉢で、、、という訳ではなくせっかくなので、アスパラ菜で比較実験をしました。腰水の通常栽培となにもなし肥料過多で1週間見てみました。どうしてこの選び方をしたかというと、通常栽培の土はほかの鉢と比べて乾くのが早いからです。目の届かないところでからっからになられてもどうにもできないので、通常栽培に腰水としました。果たしてその結果は、、、

肥料過多アスパラ菜(左)・通常栽培アスパラ菜(右)


1/5 12:27 気温5度 この日は久しぶりの雪でした。

95日目

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水やり後の様子ですが、はい、やっちゃいましたね。肥料過多(左)がもうくったくたになっています。明らかな水分不足で品詞の状態でした。そしてあまり成長していない!!それに比べて通常栽培(右)はかなり成長しています。薹立ちが始まっています。もう少しで食べられるのでは、と思えるくらいに伸びています。肥料過多に関してとりあえずはたっぷりの水と施肥で様子を見ますが、自分の力ではどうにもなりそうもないときは助言をお願いします。

コメント

竹本さんこんにちは

 今年は暖冬で(今のところ)、体的には助かります。しかも暖冬の次には冷夏のことが多いらしいですからもっと助かりますね。今年はオリンピックがあり、せっかく外人さんが多く来るのに日本の最も暑い頃ですから想像するだに恐ろしくなります。わざわざ日本の印象を悪くするオリンピックにならなければいいのですが。

東京の夏はかなり暑く、仙台に慣れた人からすれば駅の待合で冷房があるはずのところですら暑いという羽目になります。

 さて、とんねこは合計6匹なんでしょうか。それが多いのか少ないのか分からないのですが、ネコが6匹くらいいても青葉山なら全然良さそうですね。片平でも最低3匹はいるようです。そしてうちのネコは短毛種(フツーのどこにでもいる日本のネコ)で、冬以外は背中から下は抜け毛が多く、触るのは首下がいいです。そして見栄えの悪いうちのネコですが太っているだけに触り心地は満点、よく「ネコは液体」と呼ばれますが正にその通り、水枕状態です。しかも匂いが物凄く良くて、干し草の匂いを甘くした感じです。

 オートクレーブの芋の話ですが芋は加熱されるとだいたい60℃辺りを通過する時にデンプンが糖化されるらしいですね。ここをゆっくりと通過させることが必要とのことです。試しに電子レンジで200W20分加熱と、600W6分加熱を比べてみたことがありますが大差はありませんでした。

 というか電子レンジで簡単に食えます。出力600Wの電子レンジで加熱すると1分当り8.6kcalとなり、200gの芋なら2分で加熱完了になりますがうまい具合に熱が逃げるのでしょう。ちなみに電子レンジの熱効率は案外高くて7割くらいあるそうです。もっと言うと、サツマイモは品種によって味に大差があり、昨年たまたまうちで安納芋をつくったんですが、その味は繊維のない粘質、ただの焼き芋がスイートポテト菓子のようでした。個人的にはホクホク系が好きなのであまり美味くなかったのですが。

 話がやっと植物に行きます。

 といってもそれほどの内容はありません。深さ5㎝の腰水は適切だったと思います。これより深いと根の呼吸が妨げられる害が出たように思います。

 しかしながら、肥料過多の鉢とここで腰水有る無しの実験をする必要がないような...... せっかくここまで来て枯らしてしまったら何にもなりません。しかも以前は肥料過多の鉢の方が乾きやすいという話だったと思います。

 肥料過多では土壌内の浸透圧が高いので水不足には弱いと思われます。腰水で実験をするのは全く勧められませんが、やるなら逆だったでしょう。

 おまけにややこしいことを言いますが日数が長ければこれがむしろ反対かもしれません。なぜなら腰水が肥料分を溶かして鉢土表面まで上がり、塩類蓄積でとんでもなく浸透圧を高めてしまうかもしれないからです。理論と実際が違うことはまあまああることですが理論上で考えられることをベースに置くのは当然ですね。

 そして乾いて瀕死とありますが、その程度で枯れはしません。多少葉先にダメージがあるかもしれませんが、一日後にはしっかり立っていると思います。まあ、もう二日乾いていれば分からなかったところですが。仙台も年末年始乾いた日が多かったような気がします。加えて当たり前のことですが肥料過多の鉢に更に肥料を与えるということは決してしてはいけません。肥料は元気をつける謎のエネルギーではなく、元素なのでその意味合いを考えましょう。

 それと収穫はぼちぼちですね。これは蕾を食べるものですから咲くまで待つことは必要ありません。

 金沢方言のそれは初めて聞きました。私の友人で金沢出身、歯学部卒なのに歯医者をしたくないという奇特な奴がいましたがその方言は使っていませんでした。結局金沢大の事務に就職して今では偉くなっているようです。

 私的には金沢といえば8番ラーメンのイメージが強いのです。北陸限定と思いきやポツンと倉敷にあったのには驚いたものです。

20200106170603-c09057294e32e3966ca6f967e42f5eea7d83a5b2.JPGではまた、続きの記事お待ちします。

ラボスタッフ・オガタ