東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

【4】CR雪あかり(コカブ)編(工:佐々木ひなた)

2020年11月 9日 (月)

 こんにちは!
 記事の更新が大幅に遅れてしまいました...、すみません。


 上の写真は、学部の専門授業の研修先で見た虹です!くっきり綺麗な7色で、しかも上の方にうっすらと二重になっていたので、しばらく見入ってしまいました。

 私は普段から目線が一点に定まらずいろいろなところをキョロキョロ見てしまうタイプなので(すみません)、その場にいる誰よりも先に虹を見つける自信があります。(何の話)


 気を取り直しまして。今回は、すっかり報告が途絶えていたメインお野菜その1「CR雪あかり(コカブ)」についてです。

 オガタさんからのご指摘にもありましたが、写真を撮るときに定規をあてることをすっかり忘れていて、しばらく定規のような大きさの目安となるものが示されていない投稿が続きます。すみません。

 第1回目の投稿で書きましたが、CR雪あかりは10月12日にシャーレに種を蒔き、およそ一日後には発芽しました。それから半日後には鉢に植え替えています。

CR雪あかり(コカブ)栽培

栽培3日目 10月15日 7:43 気温20℃ 湿度59%

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 土の表面に4つ植えたうちの2つの芽が見えてきました。植え替えた前々日、前日ともに天気が良かったせいか、思ったよりも早く土の表面が乾いてしまいました。この後、水をあげました。


栽培6日目  10月18日 17:30 気温14.6℃ 湿度64%

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 4つすべて双葉が開きました。水をあげました。


栽培12日目 10月24日 16:40 気温14.6℃ 湿度55%

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 記録する間隔がいっきに空いてしまいました。本葉が出てきています。

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 拡大して見ると、本葉は縁がギザギザとしていて、子葉よりも葉の厚みは薄いです。写真だと見えにくいですが、縁のギザギザした形の頂点を中心に毛が生えています。


栽培13日目 10月25日 15:25 気温17.4℃ 湿度37%

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前日と比較して、本葉が少し大きくなって葉自体も開いています。


栽培16日目 10月28日 11:07 気温15.7℃ 湿度63%

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前回の観察から3日経ち、水をあげました。そして葉の大きさ!違いは一目瞭然!
上の3つは本葉が2枚出て、力強く開いています。ここで気になったのが、本葉の枚数とその大きさです。


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 下のカブは本葉が一枚しか出ていませんが、他のカブに比べてその葉は大きく存在感を放っています。


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 上と右のカブは本葉が2枚出ていますが、その大きさや開き具合は非対称です。写真は右のカブです。


栽培22日目 11月3日 15:58 気温15.9℃ 湿度42%

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 とても葉が大きくなりました!上と左のカブは本葉3枚目が出てきています。大きな本葉が1枚しか出ていなかった下のカブも、小さく2枚目の本葉が出てきました。もともと大きかった1枚の本葉も、その大きさを増しています。

 最近風が強い日が多く、鉢は風に直接あおられないような場所に置いていますが、それでも風でカブがまっすぐになりません。


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 ということで、(あまり変わっていない気もしますが、)茎の根本に土を寄せてみました。
 また、天気が良い日が続いていますし、風が強いということもあるせいか土が良く乾きます。この日も水をあげました。


栽培24日目 11月5日 気温11.2℃ 湿度66%

IMG_0392.JPG

 日に日に葉の大きさが増しています。改めて、オガタさんのコメントにあったように、しっかり定規を当てて葉の大きさを比較できるようにするべきだったと後悔しています。本葉どうしが重なってきました。間引きもそろそろ考えなくてはならないでしょうか...?この状態で根っこがどれほど育っていて、カブらしくなっているのか気になるところではあります。



栽培26日目 11月7日 7:15 気温9.5℃ 湿度73%

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 今回は朝の観察です。ここにきて野菜たちのお世話を軽く放置しており、土が乾いて葉がしおれてしまっていました。こちらの雪あかりはまだ大丈夫でしたが、ベビーリーフの方はしっかり萎れていました。というわけで、水を急いであげました。写真はその直後のものです。


14:02 気温20.2℃ 湿度53%

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 水をあげて7時間後、萎れていたのが分からないほど回復しました!
植物の生命力に感激です。これからはちゃんとお水あげます、ごめんね雪あかり...。

おわりに

 ただ写真を並べただけの、理系らしからぬ記事になってしまいました。もう少し、長さなどの客観的な数字を取り入れた記録を心掛けていきたいと思います。


 次回は、広瀬ちぢみ菜の投稿です!!今回もありがとうございました。

コメント

佐々木さんこんにちは

 虹写真が綺麗ですね。しかもしっかり二重で見えるのは珍しいものです。

 各国で虹の色を何色に分けるか違うのはよく知られた通りです。日本ではニュートンのプリズム研究発表を基にして、7色と教えらえています。まあそれでも、日本では色の分類が文字通り多彩なので定着したのでしょう。

 ちなみに、最も短波長の光が紫だとは不思議ですね。青と赤を混ぜて紫ができるのに! 青や赤のどちらよりも短波長の光が紫だとは。これは目で色を見分ける錐体細胞の色素は、単一ピークで感受性を持っているのではなく、ダブルピークで感受しているためです。それらの情報を脳で足し算引き算して色を紫と判定して感じているんですね。

 さて今回の報告はコカブについてです。

 こうして一つの植物について報告して頂ければ、見る方も見やすいですし、成長がよく分かります。まあこの場合は栽培が順調であるのでこれで良かっただけで、なにかつまづいた(徒長した、萎れた、折れた、など)際にはできるだけ早く報告して下さい。こちらがそれについて考え、対処を教えるためです。

 さてコカブの栽培3日目からですが、それぞれのコメントは適切だと思います。もちろん観察眼をしっかり持つことが大事なのですが、観察で気付かなかったことを無理に文章にすることはありません。逆に気付いたことを全て載せることもなく、自分で「これが重要」「これが不思議」と思ったことだけで構いません。

 ただ毎日の写真を並べた「観察日記」でも困るのですが...... 最低発育ペースは読者が分かりますのでその意味では役に立つ情報があると言えます。その際、写真の撮り方を常に一定にすることが求められます。ここぞという場合のクローズアップは併用、です。

 間引きの感じはいいですね。タイミングよく行って下さい。もう一株は取ってもいいと思います。最終的には2つ程度になります。そして個体によって発育速さが違うのは当たり前、生物は生存戦略のために成長速さをまちまちに設定するよう遺伝子がバラついています。これは人間の背丈でも一緒ですね。

 ぼちぼち時期としては追肥の頃です。写真の撮り方のせいか、葉の色がやや薄く感じますので他の人のやりかたを参考にしながら施肥をしてみてください。

 それとやはり胚軸が伸びてしまって倒れやすくなっています。ふらふらすると成長の妨げですね。これは鉢土の余りを追加する「増し土」を行って下さい。ただ株元に土を盛るだけでは、水やりで流れるだけで意味はありません。鉢の様子では土を足せるスペースは少しあり、理想的には胚軸の部分が隠れて子葉の付け根に土が来るのがりそうですが、そこまで至らなくとも足せるようですので。

 次回のチヂミナの報告もお待ちします。

 ラボスタッフ・オガタ

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これは名掛丁のゲームセンターにあるクレープですね。ここが仙台のクレープで一番でかい! 純粋な味ではロフトの6階のクレープが一番好きですが...... 以前、娘と「仙台中のクレープ食べ歩き」を実行しましたので。