東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

① はじまりはじまり ー準備と種まきー(農:小島蒼太)

2021年10月 2日 (土)

 はじめまして、農学部2年の小島蒼太です。出身は静岡県三島市、出身高校は韮山高校という県立高校です。TOPの写真は高校の裏山、龍城山から撮った校舎と富士山です。韮山高校では体育の際の準備運動としてこの龍城山を走る文化があり、私たちは体育の授業があるたびにこの美しい景色の中で汗を流していました。(実際のところは全力疾走なので景色を拝む余裕なんてものは全くと言って良いほど無かったのですが。)仙台では富士山を眺めることができず、ふとした時に物足りなさを感じることがいまだにあります。当たり前にあるものほど、失った時にその偉大さを思い知らされるものだと感じる今日この頃です。

 さて、私はこの授業の中では数少ない2年生ですが、農学部の学生として出来るだけたくさん作物を育てる経験を積みたいという思いがあり受講させていただくことにしました。一人で野菜を育てるのは初めてな上に長い文章を作るのもまだまだ苦手な未熟者ですが、精一杯頑張って楽しくやっていきたいと思います。

目次


1. 栽培道具の紹介

2. 種子の紹介

3. いざ、スタート

 3.1. カイワレ大根

 3.2. イトウミックス

 3.3. ミニ白菜 めんこい と 大根 赤房

4. まとめ


1. 栽培道具の紹介

今回使用する道具の紹介をします。

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① 3.5号鉢 ×2個 ② 5号鉢 ③ 鉢の受け皿(3つとも全て5号鉢用)

④ 肥料 ⑤ シャーレ ×2個 ⑥ ろ紙 ×2枚 ⑦ 鉢の底の穴を塞ぐ用の網 ⑧ プラコップ ⑨ 野菜用の名札

③の受け皿は立ち寄った100円ショップに3.5号鉢用のものがなかったため、大は小を兼ねるということで5号鉢用のものを買いました。また、⑦の網については、道具を取りに行った際に鉢の破片をいただいたため、使用していません。

他にはジョウロと温度計も使用していく予定です。


2. 種子の紹介

今回挑戦するのは①カイワレ大根, ②イトウミックス(四月しち菜, かぶ CR雪あかり, コマツナ 河北, だいこん 小瀬菜大根), ③ミニ白菜 めんこい, ④大根 赤房 の4種類(厳密には6種類)です。

①カイワレ大根

直径は3~4mmで種皮は茶色のものが多いです。種子のヘソ側の方が色が濃く、ヘソの反対側は黄色がかっている種子もあります。

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②イトウミックス(四月しち菜, かぶ CR雪あかり, コマツナ 河北, だいこん 小瀬菜大根)

見た目では区別がなかなかつきませんが、直径2~3mmほどの大きな薄茶色の種子と直径1.5~2mmの黒っぽい種子、直径1~1.5mmの濃い茶色の種子と黒っぽい種子の4つに分けられるのではないかと考えました。また他にいただいた種子の傾向から、根もの(ダイコン・カブ)は種子が大きいことが考えられるため、一番大きな薄茶色の種子は小瀬菜大根、2番目に大きな黒っぽい種子がCR雪あかり、一番小さな2種類の種子が四月しち菜とコマツナだと予想しました。

 これを選んだ理由はなんと言っても「イトウさんが選んだ(クジで引き当てた?)種子だから」です。実は、渡辺先生の研究室にいらっしゃるイトウさんは昔三島市に住んでおり、イトウさんの息子さんと私は幼稚園時代に同じクラスだったことが判明したのです。まさかこんなに離れたところで、しかも研究室の中でお会いするとは...世間は狭いということを肌で感じた出来事でした。この奇跡ともいえる縁にあやかり、今回はイトウミックスを選ぶことにしました。

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③ミニ白菜 めんこい

直径は1~1.5mm程度で、外側は青色の消毒剤でコーティングされています。これは完全に名前だけで選びました。「めんこい」は「可愛い」という意味で東北や北海道の方言らしいですが、私も元々知っていたので結構有名な言葉ではないかと思います。ぜひ、しっかりと結球させた「めんこい」ミニ白菜に育てたいものです。

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④大根 赤房

直径3~4.5mm程度の薄茶色の種子です。カイワレ大根の種子と形が似ています。①~③までは葉ものとして育てるので、一つは根ものも育ててみようと思いこれを選びました。

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3. いざ、スタート

10月2日(土)に栽培を開始したため、今回はその時の記録を残しておこうと思います。

3.1. カイワレ大根

昨年度の記事を見ていると、どの方々もプラコップの中にティッシュのようなものを詰めて保水させて育てていらっしゃったので私も真似することにしました。

気を使ったのは水の量です。多すぎてもカビや腐敗の原因になるでしょうし、少なすぎたらうまく育ちません。どのくらいの水を染み込ませれば良いのかよくわかりませんでしたが、とりあえずティッシュを触れば水が滲み出てくる程度の水を与えました。米用のカップで計ったので数値は大まかなものですが、量としては大体30~40mlになりました。

種子の密度も気にしたかったのですが、売られているカイワレ大根のイメージの量を2回再現できるほどには種子が多くなかったため、全て蒔いてしまいました。失敗しても後がない状態のため、丁寧に育てていこうと思います。

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また、遮光のために周りにアルミホイルを巻き、クローゼットの中で育てることにしました。昨年の川口さんの記事に対するコメントで、「密閉をしすぎないように」とあったため、アルミホイルの蓋は穴を開け、軽くのせるだけの状態にしてあります。

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3.2. イトウミックス

これは3.5号鉢に30粒程度を直接蒔きました。収穫のイメージを考えると少し蒔いた数は多いと思うので、様子を見ながら間引きをしていこうと考えています。最初の水やりは鉢受け皿に水がたまるまでたっぷりとしました。芽が出るまでは土の表面が乾かないように注意していこうと思います。

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3.3. ミニ白菜 めんこい と 大根 赤房

この2種類はまずはシャーレで発芽させます。水の量はほんの少しだけ(5分の1くらい)種子が浸る程度にしました。元気の良さそうなものを選ぶために鉢に植える数よりも多く発芽させています。これもカイワレ大根と同じクローゼットの中におきました。

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4. まとめ

とうとう栽培がスタートしました。こうやって記事を書いている間にも野菜たちは自分が思っていた以上のスピードで育っています。記事のネタは溜まる一方です。ただ、今回は初回ということもあり一度に全ての野菜について報告しましたが、これからは一回の投稿で多くても2種類までにしてまとまりのある記事にしたいなと考えています。そのため、時系列が多少前後する投稿があるかもしれません。写真を撮った日時などの記録を忘れないようにしたいと思います。

初回から写真のアップロードなど、あたふたしてしまいました。渡辺先生や鈴木さんをはじめ、対応してくださった方々、ありがとうございました。他の受講生の皆さんの中でも、iPhoneで写真を撮っている方がいらっしゃったら拡張子には注意してください。JPEGにしましょう。詳しく説明してくださっている鈴木さんの記事をここにも載せておきます。

野菜と一緒に私の投稿スキルや文章力も育てていけたらと思います。半年間よろしくお願いします。

コメント

農学部・小島さん

渡辺は学生の頃から、MS-DOS, Windowsを使っているので、拡張子というものが普通の世代なのですが、是非、これを機会に小島さんだけでなく、受講生の皆さん、拡張子が何であり、それがあることである種、自動的にSoftwareと作ったfileがlinkされているかを理解して下さい。世の中の多くのパソコンはWindows baseなのですが、Macはそれに対抗するように違う企画を使っています。いろいろなところで。なので、パソコンはWindows。でも、携帯は小さいからiPhoneという方もいるかと。それは結構heteroな組合せなので、いろいろ齟齬があると。。。

さて、本題の記事ですが、農学部の2年生で作物栽培をしたいと言うだけのことはあるなという感じです。是非、生育している記事を見たいですね。このところ、夜が涼し異を通り越しそうですが、気にせず、外で栽培して下さい。それから、小島さんの3.2 イトウミックスの植木ばちの写真にあるように、植木ばちの下にプラスチックのお皿を敷いて下さい。100円お店、DIYのお店など、いろいろなところにありますので。水やりをする時は皿を取っ払って、水が抜けたら皿を戻して下さい。

では、次の投稿を楽しみにしています。


わたなべしるす