芽が出た!(3日目~9日目)(経:林瑞紀)
2021年10月17日 (日)

こんにちは!
皆さんはモダマという豆を知っていますか?モダマは世界一大きい豆で、1粒の大きさは約5㎝、サヤ全体は約60㎝もあります。研究室に土や植木鉢を取りに行ったとき、似たようなものがあったような気がします。私はそれを見て、小学2年生の時の校長先生がモダマのサヤを持っていて全校集会で見せてくれたのを思い出しました。その校長先生は理科の先生で、全校集会の校長先生のお話の時間で空気砲をやったり、不思議な植物の紹介をしてくれたりしました。他にも尺八を吹いたりアフリカの楽器を演奏したりとても面白い先生だなと印象に残っています。知識がついた今、過去に見たものが繋がっていくのが面白いなと感じました!
今回もよろしくお願いします!
目次
1.ふあふあミックス4の芽が出た!
2.カイワレ大根の成長
3.黒キャベツ、コカブの芽が出た!!
4.最後に
1.ふあふあミックス4の芽が出た!
【10月9日 (栽培4日目) 8:30 気温:19℃ 湿度:76% 天気:晴れ】
茎の下のほうに白い毛のようなものがたくさんついていました。これは黒キャベツやコカブには見られないものであり、またふあふあミックスが成長した後も見られていません。
この毛に似たようなものとして毛状突起(トライコーム)というものがあることがわかりました。これはトマト、ナス、アサガオ、ヒマワリなどにも見られるようです。毛状突起の役割には「蒸散防止」、「紫外線防止」、「貯水」、「防寒」、「害虫防止」があります。この白いふわふわの毛が毛状突起かは定かではないですが、似たような役割をするのではないかと思います。
https://kateisaien01.com/tomato-kuki-shiroike-11303
【10月11日 (栽培6日目) 23:00 気温:19℃ 湿度:83% 天気:晴れ】
夜に撮影したので画像が見ずらいものになってしまいました。すみません。
今観察できるものは、葉が深みのある緑色をしているもの、葉の周りと真ん中が赤みがかっているもの、黄緑色でつやのあるものの3つでした。深みのある緑色をしているものは小松菜、赤みがかっているものは紫たか菜、つやのあるものは丸葉山東菜だと思われます。
【10月14日 (栽培9日目) 8:30 気温:19℃ 湿度:78% 天気:晴れ】
この時点で芽が計12個出ました。芽が出てから5日経っているものと芽が出て1日も経っていないものがあり、ばらつきがあります。先輩方の記事やコメントには「個体によって発育の速さが違うのは当たり前、生物は生存戦略のために成長の速さをまちまちに設定するよう遺伝子がバラついている」、「植物では当たり前の『バラツキ』は農業生産上とても困ったことになる」とありました。ばらつきがあるということは植物にとって良いことですが農業生産を考えた時には厄介になることがわかりました。今のところは葉が重なって日光が当たらないということはないのでこのままにしておこうと思います。
【4】CR雪あかり(コカブ)編 | 全学教育科目・展開ゼミ2020 | 植物分子育種分野:渡辺研究室【東北大学大学院|生命科学研究科】 (tohoku.ac.jp)
2.ぐんぐん成長しています | 全学教育科目・展開ゼミ2020 | 植物分子育種分野:渡辺研究室【東北大学大学院|生命科学研究科】 (tohoku.ac.jp)
2.カイワレ大根の成長
左の画像が種を水につけたカイワレ大根で右の画像が種を水につけなかったカイワレ大根です。
【10月9日 (栽培4日目) 8:30 室温:25℃ 湿度:60%】
この時点では種を水につけたカイワレ大根のほうが成長が早いです。種を水につけたほうのカイワレ大根は約3cm、水につけなかったほうは約1.5cmでした。
先端のほうが折れ曲がっている様子がお辞儀をしている人やひどく落ち込んでいる人の姿に見えて面白いです。
【10月11日 (栽培6日目) 23:00 室温:25℃ 湿度:60%】
種を水につけたカイワレ大根は8cmを超えるものが多いのに対し、種を水につけなかったカイワレ大根は1本、8cmを超えるものがありましたが、約6.5cmのものが多かったです。この時点でも種を水につけたカイワレ大根のほうが成長が早いです。
【10月13日 (栽培8日目) 7:00 気温:15℃ 湿度:86% 天気:曇り】
日光に当てるためにカイワレ大根を外に出しました。この日は成長の差があまり感じられませんでした。発芽してある程度成長したら、その後の成長には種を水につけたか否かは関係しないようです。
【10月14日 (栽培9日目) 8:30 気温:19℃ 湿度:78% 天気:晴れ】
葉が緑になりました。種を水につけたほうのカイワレ大根のほうが少し茎がふにゃふにゃに見えますが、触ってみたところ両者の固さに違いはありませんでした。
10月11日までは比較的茎がまっすぐ伸びていましたが10月13日からは茎が曲がったりふにゃふにゃになったりしてしまいました。他の受講生の方や先輩のカイワレ大根で、茎がまっすぐに伸びているものと比べてみると私のカイワレ大根は密集率が低いことに気づきました。お店で売られているものを見てもパックにびっしり入っているイメージがあるので次育てるときはもう少し種の量を増やそうと思います。
3.黒キャベツ、コカブの芽が出た!!
・黒キャベツ
【10月11日 (栽培6日目) 23:00 気温:19℃ 湿度:83% 天気:晴れ】
・コカブ
【10月13日 (栽培8日目) 7:00 気温:15℃ 湿度:86% 天気:曇り】
コカブはなかなか発芽しなかったので心配でしたが発芽して良かったです。種が入っている袋の裏の説明書を見ると、「日なたで栽培」と書いてあったので発芽が遅れたのは日光が足りなかったのことが考えられます。
4.最後に
今回の画像には野菜の大きさがわかるような工夫がなかったので、次からは物さしを用意したり、プラスチックのコップにメモリをつけたりと長さが視覚的にわかるようにしようと思います。
理学部の山田さんの「徒長の原因と分析」はとてもきれいにまとまっていて参考になりました。日光不足だけでなく様々な要因で徒長してしまうことがわかり、改めて野菜も生き物であり様々なところに気を配らなければならないなと感じました。
次の記事では前回の記事でアドバイスをいただいた、種皮をのぞいた結果を書こうと思います。
今回は以上です!ありがとうございました!
コメント
経済学部・林さん
イントロのモダマの話、こんなところで出てくるとは。。。渡辺の所にきてもらったときに、話をした研究室にホワイトボードがあったのですが、そこに引っかけていました。渡辺がそれを見つけたのは、沖縄・石垣島です。10年くらい前かな。おみせすれば、よかったです。一番大きいのがモダマ、その次に大きいのがデイゴ、一番小さいのは、同じマメ科ですが、ネムノキに近いのかな。ちなみに、物差しは30cmです。全体で。全体の生長がわかるように、最初に3つまとめている全体像があるのはよいです。また、それ以降の写真、全体と接写をして、根っこからでている根毛をしっかりわかるようにしているのがよいです。細かな変化も見逃さないでやろうというチャレンジが見えます。是非、そんな風な写真を撮って下さい。惜しむらくは、物差しがあればよかったですね。で、根っこから出ているのは根毛で、トライコームではないです。本葉が出てきたら、葉っぱの表面にとげとげが出てきますので、また、観察して下さい。
遺伝的多様性があることに気がついたのもniceです。過去記事をしっかり調べたのはよいことです。ミックスが少し徒長気味かもしれないですが、他の受講生から見ると、よく管理されています。。土が乾くまで、水を控えて下さい。あとは残っている土で土寄せして下さい。そうすると、ずいぶんとよくなると思います。カイワレダイコンは、栽培密度を上げてみましょう。というか、市販のカイワレダイコンを購入して、自分のものと比較するのもよいと思います。ということで、概ね順調ですね。今週は寒いです。今の状況であれば、水やりの必要もないかと。できるだけ、日光を当てて、徒長を避けて下さい。
わたなべしるす