東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

野菜復活! 5回目(農:五十嵐大眞)

2021年11月15日 (月)

みなさんこんにちは!農学部1年の五十嵐大眞です。

上の写真は、東北大学川内キャンパスの木々の写真です。緑、黄、赤のグラデーションがとてもきれいですね。なんでこのようにきれいにグラデーションができるのでしょうか?気になったので葉っぱの色が変わる仕組みについて調べてみました!

まず、基本的には葉の色が変わるのは落葉樹という種類の木だそうです。植物は光合成によりエネルギーを生産しています。しかし、秋になって寒くなると、光合成の酵素反応が影響を受けて光合成の効率が悪くなります。すると、秋や冬の少ない太陽光の量でも葉にとっては過剰量になり、余分な光エネルギーが光合成装置を破壊して、葉はもっと光合成効率が悪くなって老化してしまいます。このような光合成効率が悪い葉をつけていると、寒い冬に葉を維持するエネルギーが不足するので、落葉樹は葉を落とします。このときに、落葉樹は葉が落ちる前に葉から再利用できる物質を回収します。これが葉の色の変化と関係しています。

<葉が黄色になる仕組み>

葉にはクロロフィルという緑色の色素(葉緑体に含まれる)と、カロテノイドという黄色の色素があります。しかし、クロロフィルとカロテノイドは8:1の割合なので、葉は緑色に見えます。ところが、秋になり、クロロフィルが速やかに分解、回収される一方、カロテノイドは分解速度が遅いので、緑色に隠れていたカロテノイドの黄色が見えてきます。

<葉が赤色になる理由>

からの資源の回収が進むと、葉柄の付け根には離層とよばれる細胞層が形成されます。離層により葉と枝を結ぶ管が遮断されると物質の流れは止まり、細胞の液胞には老廃物とともにグルコースが蓄積されます。このグルコースがアントシアニジンという物質と結合することで、アントシアニンという赤い色素が合成されます。これが紅葉の赤色の正体です。アントシアニンは紫外線吸収作用があって、細胞を紫外線から守っていると言われています。

これらの働きが組み合わさってきれいな緑、黄、赤のグラデーションができるようです。神秘的ですね。

みなさんも秋の絶景をお見逃しなく!

参考ページ

https://buna.info/article/1929/

https://www.geolab.jp/science/2002/11/science-005.php

https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1811/29/news019.html


目次


1.野菜の成長記録と水やりについて

2.まとめ


1.野菜の成長記録と水やりについて


IMG_20211105_223541.jpgIMG_20211105_223527.jpg                            ↑ ミニ白菜

IMG_20211105_223546.jpgIMG_20211105_223536.jpg
これらは11月5日(金)栽培31日目の野菜の様子です。しおれていた葉っぱも少し元気になったように見えます。また、移植をしたミニ白菜も枯れないで育っています。

IMG_20211108_111939.jpg

IMG_20211108_111929.jpgIMG_20211108_111953.jpgIMG_20211108_111935.jpgこれは11月8日(月)栽培34日目の野菜の様子です。葉っぱが大きくなっていて、本葉の数も増えてきました。復活したと言っていいようです!

復活した理由は詳しくはわかりませんが、水やりの仕方を見直したことが関わっていると思います。自分は今まで植物にとって水はあるだけいいと思っていました。そのため、土の表面が少し乾いてるなと思ったらすぐに少量の水をあげるようにしていました。しかし、先生から水をやるときはたっぷりやってやらないときは数日放置するというご指摘を受けました。なんでかなと思って調べたところ、土が乾かないうちに水をあげると、土がいつも湿った状態になって根が酸素不足になってしまうそうです。確かに思い返してみると、そこらへんに生えている雑草などの植物の下はいつも湿っているわけではありません。乾かすことも大事なようです。また、一回の水やりで水をたっぷりやるのは、根のすみずみまで水を行きわたらせるのと、土の中の雑菌を洗い流すためだそうです。これからの水やりはやるときはたっぷり、やらないときは放置を継続していこうと思います。

それと、他の人の記事が読み足りていないので、もっとたくさん読んで参考にしていきたいです。

11月12日(金)38日目

IMG_20211114_211838.jpgIMG_20211114_211923.jpgミニ白菜   本葉の3、4枚目が成長してきました。葉っぱは互い違いに生えてきています。太陽の光を浴びやすいようにでしょうか。葉は大きいもので5~6cmになりました。移植した方も元の鉢より小さいですが、大きくなりました。間引きしたのに大きくなってまた密集してきたので、また間引きが必要なようです。

IMG_20211111_150535.jpgすみれかぶ  こちらも大きくなってきました。葉の形はミニ白菜より縁がギザギザしています。茎の下の方がピンク色でした。ミニ白菜よりも茎は長いです。

IMG_20211114_212009.jpgヘルシーミックス  かなり成長して密集しています。早めに間引きをします。茎は3種類の野菜で一番長く成長していました。また、葉を触ったところ他の2種よりやわらかい感じがしました。やわらかいため葉っぱが少し垂れ下がりぎみになっています。


2.まとめ


今回は野菜たちが復活して元気を取り戻してくれたのでひとまず安心しました。これからも水のあげ方に気を付けていきたいです。また、葉っぱの数が増えてきたので施肥を始めようと思います。

最後に、記事の更新が大幅に遅れてしまってすみません。色々なものが後手後手に回ってしまっているので気を引き締めて頑張ります。次回は木曜日に更新します。今回できなかったスケッチもやってもっと記事を分かりやすくできるように頑張ります。

ではまた!

コメント

農学部・五十嵐さん

紅葉しているのをきれいと思うのも大事ですが、植物の側からなぜなのか、どんなからくりなのかと考えるのは大事なことですね。これからも身の回りで不思議に思ったことを写真に収めて、なぜなのかと考える習慣をつけるきっかけになればよいのですが。

植物の写真撮影をしている時期がまちまちですね。夜に取ると、植物の本当の色を反映しないので、余り適切ではありません。また、直射光が当たり、光にムラがあるというのも適切とはいいがたいですね。その両者の真ん中当たりにあるような時間帯に撮影するのがよいかと思います。ベランダがどちらの方向を向いているかで、適切な時間帯が変わるかも知れないですが。次回以降、しっかり対応してください。水やりについては、コツとその理屈が分かったようですね。是非、他の方の記事をfollowして下さい。他のところに気がついていない大事なことが記されていますので。

写真撮影にムラがあるように、写真配置と文章の位置にも工夫が必要ですね。最後のところは、それぞれの栽培している作物が何か分かって読むことができます。それ以外はこの写真は何なのか、一番下と対比して考えないと分からないです。このあたりはどの写真で何を説明したいのか、reader-friendlyな構成を心がけて下さい。ミックスは同じ農学部の小島さんの記事に書かれているように、比較的小さな時期に収穫する設定です。間引きをしてこれという植物を栽培し続けるのもよし、収穫してしまうのもよし。色々なチャレンジをして下さい。ということで、中間記事にも備えて下さい。楽しみにしております。


わたなべしるす