東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

⑥ イトウミックス実食記 ー調理方法はよく考えようー(農:小島蒼太)

2021年11月11日 (木)

先週は栃木県宇都宮市から記事をお届けしましたが、その後無事に実家の三島市まで自転車でたどり着くことができました。大学生になったら一度やってみたいと思っていたことをこのタイミングで達成することができてよかったです。

今回のTOPの写真は昨年の夏休みに旅した黒部峡谷の写真です。大学生になってから何度か一人旅をしています。自分で行きたいと思ったところに行くのはいつもワクワクしますね。

 

さて、今回は前回の記事で渡辺先生から「食レポに移っても良い」とのお言葉をいただいたたイトウミックスの収穫・実食レポートをお送りします。

 

目次


1. イトウミックス収穫

2. 調理・実食

3. まとめ


1. イトウミックス収穫

先週は5日間家を空けていたのですが、帰ってきてまず野菜たちを見てびっくり。イトウミックスを含め、全ての野菜が2回りほど大きくなっていました。丁度この5日間は天気が良く、日射量が十分にあったのと気温が高めだったことが大きな要因だと思いますが、UHの同じユニットメンバーが私の代わりに水やりをしてくれたことも忘れてはなりません。本当にありがたいことです。

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先週写真を撮影した際には葉は大きくても3~4cmだったのですが、多くの葉が5cmを超える大きさにまで生長しました。「ベビーリーフ」と呼ぶには少し大きく育てすぎたかもしれません。

 

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収穫した6株は葉が丸いもの(写真の左4株)とギザギザしているもの(右2株)の2種類に大別されました。イトウミックスには「四月しろ菜・コマツナ 河北・かぶ CR雪あかり・だいこん 小瀬菜大根」の4種類が含まれています。おそらく丸い葉が小松菜である「四月しろ菜」か「コマツナ 河北」のどちらかで、葉がギザギザしているのが「かぶ CR雪あかり」か「だいこん 小瀬菜大根」のどちらかだとは思うのですが、見分けはつきませんでした。


2. 調理・実食

「ベビーリーフ=サラダ」という勝手な固定概念が自分の中にあったため、サラダとして食べられるかどうか生の葉を少しかじってみました。

 

結果は・・・

丸い葉(「四月しろ菜」か「コマツナ 河北」):えぐみが強い。少しコマツナ特有の酸味を感じる。→生食には向かない

ギザギザの葉(「かぶ CR雪あかり」か「だいこん 小瀬菜大根」):えぐみは丸い葉より少ないが、苦い。後から辛味を感じる。→生でバリバリ食べたいとは思えない

 

ということで加熱調理をすることにしました。そもそも、よく考えるとコマツナも大根葉もカブの葉も生で食べるという話はあまり聞きませんね。

 

間引きしたものをお浸しでいただいていたので、今回は別の調理法を試そうと思い、たまたま冷蔵庫にあったニンジンと一緒に中華炒めを作ってみました。(「ニンジンの方が多いじゃないか!」ということに関しては目をつぶってください。)

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いざ、実食。・・・生で食べたときに感じたえぐみが消えています。美味い。葉の適度な苦味とニンジンの甘味、中華だしの塩味が絶妙に絡み合って良い感じです。箸が進み、一瞬で食べ終わってしまいました。野菜を加熱して食べてみようと考えついた人は天才だと思います。このおかげでどれだけの生では美味しくない植物が「野菜」という食材になったことか。加熱して食べるという知恵を持つ人間に生まれてよかったなあとしみじみ思いました。


3. まとめ

10月4日に鉢植えをしたイトウミックスは36日経った11月9日には葉が5cmを超えるほどに生長し、無事収穫することができました。また、野菜はそれぞれ種類によって適した調理方法があるということも生食と加熱調理の2通りを試すことで強く実感することができました。今育てている他の野菜たちも実食の際にはどのようにして食べるかよく考えようと思います。

 

本当は今回の記事で白菜の間引きについてもまとめようと考えていたのですが、ボリュームが大きくなり過ぎてしまうため次回にまわします。みなさん、来週は中間発表のアップロードもありますが、記事更新を一緒に頑張って続けていきましょう!

コメント

農学部・小島さん

三島に無事到着して仙台にもどったと言うこと、何よりです。遠足ではないですが、無事にもどるまでが仕事です。この展開ゼミで言えば、種播きをして、植物を育て、食べて、それを記事にするところまでがこの講義のもどるところになるでしょうか。渡辺の後輩にも北海道とか、四国とか、川渡農場とか、色々と言っていたのがいました。渡辺は小学校の頃、山を越えて、隣町のイベントに参加したことがあるような。。。

ベビーリーフ、つまり葉っぱが小さいうちと言うことです。スーパーにもあると思います。それをイメージすると、ずいぶん大きいですね。生食用ではなく、加工用かも知れないですが、立派に成長しています。植木鉢が小さく、ストレスがかかりやすい環境なので、「苦み、えぐみ」は多くなりやすいかと思います。また、日当たりがよかったのも光合成をしている、光合成関係のタンパク質がたくさんある、そうしたことも苦みにつながっているのかも知れないですね。ゆでるだけで苦みが減るのは葉っぱがまだ若いからでしょうね。老化してくると、葉っぱが堅くなり、細胞内の老廃物を貯める、液胞が大きくなるのもあるのかも知れないですね。

いない間に大きくなったことに気がついているのは、よいことです。その気付きをこれからも大事にして、観察して下さい。また、その間に水やりをしてくれたことへの感謝も大事なことです。次の更新、中間発表を楽しみにしております。


わたなべしるす

PS. 記事が書かれてすぐにコメントを入れたはずなのに、昨日、11/18(木)に記事を見たら、コメントがない??? 書いたはずなのに。たぶん、こちらがコメントを書いたあとに、受講生が記事を書くと、渡辺のコメントが飛ぶのかもしれないです。こちらで状況を確認しますが、渡辺のコメントを記事に見つけたら、しばらくは追記をしないようにお願いします。