東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

栽培開始(医:宗形美咲)

2022年10月16日 (日)

 初めまして、医学部保健学科看護学専攻一年生の宗形美咲です。仙台生まれ仙台育ちで、 出身校は仙台二華高校です。アイスを食べることや家でゲームをすることYouTubeを見ることが好きです。上の画像は、私が愛して止まないキャラクター、ミニオンのボブです。高校時代は生物を取っており、その当時から植物のしくみをすごい!と感じていて実際に植物を育てることができる事に興味を持ち、この講義を受講することに決めました。私は文章を書くことが苦手で、読みにくいブログになってしまうかもしれませんが、野菜作りを楽しみながら頑張りたいと思います。よろしくお願いします。

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 さて、今回私が育てるのはカブ(雪あかり)、サニーレタス、豆苗です。この三つが食べて一番おいしそうだと思ったので選びました。栽培した野菜を使ってカブの味噌汁、チョレギサラダ、豆苗のスープなどを作り次第報告したいと思います。 それぞれの種をみてみると、豆苗、直径5ミリほどの球状で黄緑、茶色っぽい色の種子。サニーレタスが3ミリほどの肌色のごま型、カブが直径1ミリほどの濃い茶色の球状になっていました。豆苗においては種の中に豆苗がそのまま収納されてそうな見た目をしていましたが、他二つサイズが小さく中に何か入っている様子はなく、特にサニーレタスは厚紙ほどの厚さであるため、中に子葉が入っているようには思えませんでした。こんなにも小さな種子の中から出てくるのはすごいですね。高校生の時に学んだ、ジベレリン、とう言葉が謎に脳裏をよぎりました。

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10月9日、種まきを行いました。まずは二つのシャーレにろ紙をひいてろ紙が湿るくらいに水を入れ、その中に豆苗は7粒入れもう一方のシャーレには他二種類の種を同居させて入れました。次の日に大学から帰宅すると種の変化はなく、ろ紙の水がすべて蒸発してしまっていたので、しっかりをシャーレの半分ほどまで入れて蓋をするようにしました。空気の入れ替わりがなさ過ぎてシャーレの中の環境悪くならない思いましたが、水がなくなってしまっては意味がないので蓋は閉めました

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10月12日、芽が出(て)ました!豆苗は種の皮の一部が剥がれて中から一本伸びてきているような感じで出てきていました。皮が剥がれている場所は種子ごとにそれぞれでしたが、出ている芽はすべてシャーレの下の水に接するように伸びていました。種のつるつるの表面に水がある場所を感知できる能力があり、感知すると発芽させ、感知した方向に芽をのばすことによってそこから水を吸収できるようになるのでしょうか。それともただ重力に従っているのでしょうか気になります。余談ですがここで豆苗は初めからコップで育てていいと知り、水を含んだティッシュを敷き詰めたコップに引っ越しさせました。一つだけ芽が出ていない物があるのでそれが気がかりです。他の二つも同じように出てきていました!気のせいかもしれませんが、サニーレタスの種が緑色に少し変化した気がします。さらに、豆苗やカブはランダムな場所から芽を出しているように見えたのに対しサニーレタスはすべてごま型の頂点のとがっている場所から芽を出しているという違いがありました。本当は丸形二つにも芽が出る場所が決まってるのでしょうか?何回か栽培する中で調べてみたいことがたくさんあってわくわくします。なんだか愛着がわいてきました。

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ちなみに、豆苗はコップとティッシュで育てる他に、前から持っていた小さなだるまの鉢植え(?)と土使って育ててみることにしました。私は昔この鉢植えを使って唐辛子を植え、失敗した経験があるので今回はこのだるま君に植物が育つように祈りつつ、成長の違いも観ていきたいと思います。同じ日に育て始め、今のところ芽は出ていますがコップ豆苗と比べて成長が遅いです。

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 今のところレポートは少なくとも毎週土日のどちらかに出そうと思っています。ちなみにこのレポートを書いているのは10月14日。芽が出て二日経つのに鉢植えに移せていません。昼間のうちに行いたいと思っているのですがなかなかできず(言い訳)二日も経ってしまっています。早急に鉢植えへの引っ越しをして、成長した植物の姿を来週のレポートにしたいと思います今回は初回なので書きやすかったですが、次回から文章量が減少していってしまうかもしれませんが4ヶ月間頑張ります!。

コメント

宗形さんこんにちは

 おお、いきなりのミニオンですね! その映画を観たことはないのですが......程よくメジャー過ぎず、マイナー過ぎず、まあ良いキャラだと思います。

 生活様式はややヲタに傾いているような感じもしますが、そこは非常に好感が持てます。どうでもいい個人的なことですが私も充分にヲタであり、特にラノベ系の沼に浸かっています。もう自分で書いたりするレベルですね。

 アイスについて、そういえばうちの娘は「アイス専用スプーン」なるものを持っていました。アルミ製のようですが、その熱伝導で味が変わるとか......どうなんでしょうか。もう一つどうでもいいことですが、娘と「仙台全てのクレープ食べ歩き」をしたことがあります。そこで一番美味しかったロフトのミルメルシーが閉店しましたね。残念です。次点で名掛丁のマリオンクレープがオススメなんですが、ここはやたらと量があったりします。

 さて、この展開ゼミなのですが、医看からの学生を迎えたのは初めてかもしれません。ようこそ、です。医学的内容とは全く異なるのでちょっと大変だとは思うのですが頑張って下さい。このゼミをやったことは、将来役に立つでしょう。それは植物栽培について知るということだけではありません。観察眼を養うということだけでもありません。「情報を発信する」こと、「読み手のことを考える」こと、がきっと役に立ちます。

 今回記事の内容、とても見やすく表示されています。

 それぞれの種子の観察もいいですね。もちろん、植物は千差万別な種子になります。中に子葉が......とのことですが、ところがどっこい、どんな細かい種子でもきちんと子葉を展開してきます。しかも今回選んだ植物はみな「双子葉植物」なので二枚展開します。また、あまり細かく言いませんが、種子によっては「胚乳(栄養貯蔵庫)」がほとんどを占め、子葉になる部分は種子の中でもほんのわずかな点にしか過ぎないタイプもあります。そういや聖書の中で、最初が小さくても後で大きくなるものの例えとして「からし種」が出てきます。めちゃくちゃ小さい種子です。

 高校生物では植物ホルモンを幾つか習うと思います。「ジベレリン」はその代表格でしょうか。その合成過程、受容体などについては解析されています。ところが、逆にいうとそれ以上のことは分かっていないのです。教科書には「既に分かっていること」が述べられているので、ついつい誤解されてしまいますが、現在科学で分かっていることは本当に少なく、まだまだ未知です。

 そういや、動物分野では植物以上に多様なホルモンがあります。教科書にあるような古典的なホルモンの他に、最近では「小断片状のメッセンジャーRNA」がホルモン様に臓器間シグナルとして作用すると分かってきつつあります。その他細胞間シグナルという意味では、各種炎症メディエーター、またGCSFなどのCSFなどなどたくさんのものがあります。これからそれらを勉強する学生さんは大変ですね!

 余談ですが、医療系学生というものはいつでも「去年までは楽だった。もっと遊んどけばよかった」と言います。何年生でも。だから、やっぱりいつでも学生生活を楽しんで下さい! 苦労はどうせ後からやってきます。それも、自分の努力だけでは何ともしようがないものがやってきます......

 さて話を戻します。

 普通、実験では同じペトリ皿に複数種の入れることはしません。まあ、研究レベルでは絶対に混同ミスが許されませんから、そうなります。

 ろ紙の水について、最初に少な過ぎたり、後では多過ぎたりするのはご愛敬でしょう。発芽に酸素が必要なことはよく気が付きました。蓋は閉めておいても、完全に密封されませんので結果的には大丈夫です。

 発芽時の「センサー」にまで思い至りましたか。素晴らしいですね。これは、種皮というのは硬そうに見えますが、水分は通すので、内部が膨潤して発芽開始すると考えられます(いや、後の世には何がしかの表面センサーが発見されるかもしれませんが)。ちなみに、あまりに硬い種皮のあるアサガオなんかは種を播く際、種皮の一部をヤスリで削り、水分を吸いやすくさせるというテクニックがあります。発芽後の根の伸長方向、これはよく考えました。結論から言えば根は「重力」と「水分」のどちらも検知し、伸ばす方向を決めます。これは植物の育つ環境を考えればとても合理的ですね。

 目の出る場所は、丸型の種子では分かり難いものですが、決まった場所です。播く時には方向までそろえることもないですが。

 トウミョウはスプラウト栽培なのでコップに入れます。過去記事を参考にして水分を適切にあげてください。もちろん初期には「遮光」が大事です! 詳しくは過去記事を見てみて下さい。そして本当なら種子数があまりに少ないのですが、これは市販のトウミョウを見てみれば分かります。

 ダルマの鉢とはユニークですね。かなり小さいものに見えますが、試すにはいいでしょう。これが今後どうなるか私にも予想がつきません。なので、来年以降の学生の参考になるかもしれませんね。

 今後の記事ですが、定期的に書くのは良いことです。ついつい後回しにしがちですから。しかし、この今の時期だけは頻繁にして下さい。それは、栽培のスタートダッシュが大事だからです。人間でもそうですが、最初は変化が大きいのです。そこでつまづかないよう、問題点を修正していきましょう。それに、だんだん気温が低くなるとそれこそやり直しのチャンスがなくなってしまいます。

 次記事では鉢に移した様子を見せて下さい。温度や光といった環境の提示も必要です。文章量が少なくなることは、極端でなければ別にかまいません。逆に、大きさの分かる「定規当て」とか栽培日数の分かる「播種からの日数提示」は必須です。是非他の方の記事を参考にして下さい。

DSC_1108.JPG 写真は恐るべし黒松生協、中辛だけ高かった......

ラボスタッフ・オガタ