東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

豆苗の実食(医:宗形美咲)

2023年1月11日 (水)

 あけましておめでとうございます。長らく投稿をすることができなくてすみません。ここから最終レポート提出まで、他の方々のレポートを参考にしつつ観察を続けていきたいと思います。中間レポートを提出してから豆苗を調理し、毎日土の乾き具合を観察し、カブとサニーレタスの様子を観察していました。また、風が強い時や雪が降りそうなときには部屋の中に移して、隣で夜を越しました。レポートにするのがものすごく遅くなってしまいましたが、撮った写真を使いつつ、書いていきたいと思います。今回の初めの写真は去年に行った光のページェントのものです。去年は受験で忙しかったため行くことができませんでしたが、今年は目一杯楽しむことができました。去年の自分は塾への道中、光のページェントに向かう人ごみにもまれて友達とともにイライラしていたのを覚えています。そんな私がイルミネーションを純粋に楽しむ側になり、時の流れを感じた一日でした。

豆苗のスープを作りました

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 前回に育った豆苗を使ってスープを作ると書きましたが、卵とベーコンを使って作ってみました。先のほうから5センチほどをハサミで切り取り、洗って使用しました。収穫の時期から少し遅めになったしまったので、かなり固くすこし気持ちの悪い触感になってしまいましたが、食べることはできました。少し見栄えが悪かったので、ほかの具材でカバーして何とかスープっぽく完成させることができました。もっとおいしく食べるために、収穫に最適な時期を見極めながら栽培を続けてみようと思います。

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ちなみに、前回小さな鉢に土を使って豆苗を栽培し失敗に終わりましたが、今回は同じ鉢に湿らせたティッシュを敷いて栽培してみることにしました。これで栽培がうまくいかなかった場合、鉢の大きさに問題があることになりますが、これからの成長を楽しみにしたいと思います。

カブの様子

サニーレタスとカブもよく成長し続けていました。

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6.jpgこちらもしっかりと大きく成長していました。前回よりも紫色の範囲が増え、よりサニーレタスらしくなっていました。日に当たりにくそうな葉の内側は緑色のままな様子だったので、日が一定量当たると色が変化するような仕組みかと考えましたが、日に当たらない裏側の葉も表側と大きな違いは見られなかったので、ほかの要因が関与していると考えられます。こちらはそろそろ収穫ができそうなので、サラダなどにして食べてみたいと思います。

コメント

医学部 宗形さん

育種の渡辺です。この講義も残すところ、この1ヶ月です。もう一息、頑張りましょう。過去ログを見ると、中間発表から1.5ヶ月間、記事のuploadがなかったのはとても残念です。受講生皆さんに均等な24hrをどのように自制して何をやるか、ということを改めて感じてほしいです。豆苗の実食はもちろんよいことです。栽培を実感できますので。一方で、どのような植物になったのかという写真がほしかったですね。失敗の植物の写真も後輩たちには参考になります。そんなことを是非、考えてみてください。カブもサニーレタスも生育はよい感じです。それより大事なことは、前の投稿からどのような経過であったのかを記述するのが大事なことです。観察したことを写真という根拠で示すことです。改めて、中間発表を振り返って下さい。それ以外については、今週末、あるいは週明けにオガタさんからのコメントが投稿される予定です。それも参考にして下さい。


わたなべしるす






宗形さんこんにちは

 ページェント、年々規模が小さくなっていきますが、それでも仙台の風物詩ですから行く意味がありますね。ボランティアと募金に支えられて開催しているのは凄いことです。

 さて、記事の回数は少ないのですが、植物をしっかり管理されている様子が分かり、微笑ましく思います。ただし今回栽培している野菜は温帯性植物なので、本来低温に強いものです。夜間に可愛がり過ぎると、むしろ温度による呼吸量の増加を招き、植物は消耗してしまいます。強風で折れそうということでもない限り、置き場を移動させないようにして下さい。

 写真のトウミョウスープ、上手く作られました。味のベースはコンソメでしょうか。具材のベーコンもいいですね。植物性うま味成分のグルタミン酸と動物性うま味のイノシン酸とで美味しく仕上がると思います。確かに収穫時期はやや過ぎてしまい、瑞々しさより繊維的になったのかもしれませんが、とにかく実食まで漕ぎつけました。

 そして再栽培、時期としては真冬、室内のなるべく暖かいところに置いて下さい。「人間が暖かい」と思っていても、温度としてはわりに低いものです。なぜなら人間は寒さに慣れていきますので、例えば同じ20℃でも秋なら寒い、今なら暖かいと感じるでしょう。

 コカブの写真も見事です。とても元気な様子です。この鉢に何株あるのでしょうか? やや混み混みですので、間引きを兼ねて葉を食べてみるのもいいですね。日照さえよければこのままでも構いませんが。

 そして、カブの部分がしだいに大きくなるのを見るのも楽しみでしょう。岡根さんはなかなか栽培上手だと思います。

 サニーレタスはさすがに収穫した方がいいでしょう。株ごと取らず、下の葉から数枚ずつ取るというやり方でもいいかと思います。そして色の変化は、具体的には

・環境からの影響、または適応(光など)

・生来決まっている性質(成長に従って自動的にそうなるとか)

によるものです。正直、葉の色に限らず、目に見える形質というものはたいがい環境と遺伝の両方で決まります。形質によってどちらの比重が大きいか、それぞれ違いますが。

 さあ、最終報告も迫ってきていますが、実食含めたレギュラー記事も期待してお待ちします。

DSC_1136.JPG いやその絵柄で牛丼は無いな、と思う。

ラボスタッフ・オガタ