東北大学大学院生命科学研究科 植物分子育種分野 渡辺研究室

ひまじのカブ栽培日誌 第4回~挑戦~(工:田中大翔)

2023年11月 2日 (木)

 こんにちは、ひまじです。いや~ついに東北大学祭。ビッグイベントです。私は授業がないことの方がうれしいのですが......。でも全体的に値段が高いのは物価上昇の影響でしょうか?それともスーパーで買っているからでしょうか?祭りの気分は楽しめましたが気づいたときにはかなり散財してしまいました。で、この写真は学祭は全く関係なく、仙台中央卸売市場で食べた海鮮丼です。なんといってもこれで935円!見た目通りエビはとても大きく、濃厚です。11時に着くように行ったのですが、既に並んでいることからかなりの人気店なのが伺えます。

内鉢について

 さて、本題に移りましょう。まず、前回に言われた内鉢を日中外に出すことについてですが、実際には快晴の日に日中だけ外に出すのであって、雨や曇り、晴れでも雲が出ているような日には外には出していませんでした。よって基本は室内です。もちろん生育環境的には常に外に出しておくのが最適なのは理解しています。どこかで直射日光をたまにでもいいから浴びせたいという心情が働いたのかもしれませんね笑。でもまあ、鉢を動かさない方がいいのはその通りなのでしばらく内鉢は屋内のみで育て、徒長などがひどく、明らかに失敗しそうなら、比較は諦めて両方外で栽培しようと思います。まあその時には手遅れの可能性が高いですが......。基本的にメインは外鉢の方で内鉢は実験的意味合いがやはり強いです。さて、成長記録に移りましょう。

栽培記録

 19日目、上が外、下が内です。前回と変わりなく、成長をつづけています。この時、このまま間引きを行って一本にするか難易度が高い株の移動をするか、またするとしても外鉢か内鉢かの判断に迷っていました。19日目外.jpg19日目内.jpg

 この写真は21日目の外鉢の写真なのですが、一回土を減らしたため、このように地中に潜る部分の一部が露出してしまっているのです。しかも、見てわかる通り既に密度が限界で早急に間引きなどの手を打たなくてはなりません。一番簡単なのは一つを残して間引きをすることですが、せっかく3~4つ育てられると知ったのにこのまま一つにしてしまうのももったいなく、つまらないと感じてしまったのです。21日目外.jpg

 21日目、難易度は高いですが、株の移動を決断しました。移動させるのは外鉢のほうです。内鉢はしばらく様子を見ます。引っこ抜くとやばいのは理論的にも直感的にもわかるので、もちろんおすすめはされなかった周りの土ごと移動させるしか方法はありません。また、失敗しても少なくとも一つはうまくいくように4つ中3つの株を移動させます。

 まず、土の外側を掘って、内側は竹串などで、根に傷をつけないように丁寧に土をよけていきます。あとはできるだけ深いところまで指で土ごと少しずつ移動させて開いた部分を埋めていくというなかなか大変な作業です。本来なら筒状の物を使う方がよいのでしょうが、根がどのように張っているのかわからないため、目視と手の感覚に頼ることにしました。

 危険なのはよく理解していますが、好きにやらせてもらいました。本当に大丈夫だったかは数日後にわかります。下の写真が作業後です。ついでに少し深く土に埋めました。21日目外作業後.jpg

 23日目、上が外鉢、下が内鉢です。手前の一つが失敗してしまったかもしれません。あとは順調そうです。何気に内株が急成長をしています。あれから放っといている間引きで根が切れてしまった株もしぶとく生きています。まあこれ以上成長できないかもしれませんが......。23日目外鉢.jpg23日目内.jpg

今回は個人的に今までで一番緊張しました。大分好き勝手やっていますが、せめてその分面白いブログを書けたらいいなと思っています。また来週!

コメント

ひまじさんこんにちは

 学祭お疲れ様です!

 いやあ、あれだけ東北大生がいるって壮観ですね。よく考えれば仙台市民の1%以上は東北大生だという......

 そして屋台の値段がインフレ? 人件費抜きの学生屋台でインフレってことは、世の中全てインフレなんでしょうね...... 実のところ年初に経済学者たちが出した予測は軒並みインフレ鎮静・円高だったのですが、全て外れました。素人の自分さえ円高はあり得ない(基本、為替変動は国際収支と金利差で決まる、現状日本ではどちらも円安にしか働かない)と思っていたのですが、何やら経済学者にはどこからかバイアスがかけられていたような...... そして必ず為替にしてもインフレデフレにしてもいったん動き出したら「オーバーシュート」があるもので、当面値段の急上昇は避けられませんね。

 そんな中で豪勢な海鮮丼! たまには贅沢もいいものです。若いうちは柔軟性があるもので、生活レベルの上下も一種の娯楽、いいことです。ちなみに私はむろん仙台に家を持ってるわけですが、山形市にもクッソぼろいアパートを借りて(仕事の都合上。雪が降ると仙台と山形は隔絶することがあるから)います。そして週の半分はそこにいるわけですが、何となく学生気分でいいものです。ガス無し風呂無しエアコン無しでも全然オッケーですね。

 さて植物の話になります。

 内鉢の扱いはそれがベストですね! 日照条件が室内とは思えないほどすこぶる良いので生育可能だと思います。見ていて徒長しそうならまた画像を上げて下さい。

 栽培記録、19日目の段階を見ますと、それほど日照競合はしていないようです。まあ、どのみち根が肥大するとぶつかり合うのが分かっていますので間引きor株移動を決断するのもいいでしょう。

 そして株移動、ここで非常に感心したのは「失敗しても少なくとも一つはうまくいくように4つ中3つの株を」というところですね! これは素晴らしい着眼です! しごく当たり前のようなことでも、実は私もそこまで気が回りませんでした。

 株移動の手順も言うことなしです。とにかく根を大事にしたということが伝わってきます。移動量もその程度が適切だったのではないでしょうか(それ以上は難しかったでしょう)。もう一つ、株を深くしたということもいいですね! 

 23日目の画像でも悪くないですね。株の一つは萎れ方が激しいので、主根が折れたのかと思います。逆に他の株が元気なのはいいことです。それと内鉢の急成長とありますが、よく観察してみてください。葉は確かに大きいのですが、薄くないでしょうか。外鉢よりも葉が薄っぺらい感じがしたら軽い徒長症状です。そして画像では緑色も外鉢より薄いような...... これは写真を撮った時の光加減かもしれないのですが。

 加えて一言、相変わらず水やりが絶妙ですね! 水が多過ぎず、少な過ぎず、とても上手です。あえて注意することもありませんが、気温が下がると乾くのも遅くなりますので適宜変えて下さい。逆に植物が水を吸う量も増えるので、あくまで適宜です。

 さて、今回記事は来年受講生の参考になりそうな素晴らしいものでした。

 またコンスタントな記事お待ちしています!

DSC_0062.JPG これは弘前大学の学祭で見つけたものです。いかにも弘前でしょう! 実のところ、私は自分の関与した東北大にも北大にも阪大にも思い入れがなく、娘の行った弘前大にだけ思い入れがあります。弘前大のパーカーを着て街を歩きたいくらいフリークですね。

ラボスタッフ・オガタ